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「盗葉緑体」「盗葉緑体光合成」「盗葉緑体の寿命」

2023年09月12日 | 生命科学
🌸共生のルーツは「盗っ人」だった1

盗葉緑体と盗毒
 ☆動物のなかに、食べた物の一部分を消化・分解せず
 *機能を残したままで、自分の生存に役立てているものがいる
 ☆ウミウシの「盗葉緑体」
 *摂食した葉緑体を体内に貯めて光合成を行う
 *ミノウミウシの「盗刺胞」とは、刺胞動物を食べて
 *刺胞を取り込み、自分の防御用に使用する
 ☆繊毛虫は、捕食した藻類の核を取り込みそれを利用する
 ☆ホタルの雌
 *別種の雌ホタルの発光周期を真似て発光し
 *その種の雄ホタルを呼び寄せて捕食する
 *捕食されたホタルのまずい味の物質を体内に蓄積し
 *自分が捕食される危険を減らしている
 ☆「盗」のつく現象のうちで
 *共生であると考えられる例
 *ウミウンとシアノバクテリア由来の葉緑体の共生(盗葉緑体)
 *フグなどと腸内細菌の共生(盗毒)
 ☆共生のルーンは「盗っ人」だった

盗んだ葉緑体で光合成をするウミウシ
 ☆コノハミドリガイはウミウシ
 *コノハミドリガイは、軟体動物・腹足綱・嚢舌目に分類されている
 *巻貝の仲間で、ウミウシのグループに属している
 *コノハミドリガイは、貝殻を持っていない
 ☆嚢舌目のウミウシ
 *歯舌と呼ばれる一列に並んだストロー状の歯を持つ
 *彼らはミル、 ハネモ、イワズタなどの
 *多核体細胞を持つ藻類を食することが多く、効率よく食事する
 ☆コノハミドリガイの緑色、取り込んだ葉緑体の色を反映したもの
 *若い個体はまだ葉緑体を持っていないので白色
 ☆嚢舌目のウミウシ
 *餌として摂食した葉緑体を消化しないで一時的に保持し
 *盗葉緑体として光合成をするものが数種類いる
 *彼らは葉緑体を共生させて利用している
 *盗葉緑体を持つ日本の嚢舌目の動物は、
 ☆ウミウシに摂食された葉緑体は消化されない
 *体全体に網状に広がる中腸腺に運ばれ
 *中腸腺細胞に取り込まれ光合成を行う
 ☆盗葉緑体を持つミドリガイの仲間
 *藻類の細胞質も食べるので、栄養学的に混合栄養性になる
 *盗葉緑体による栄養物を摂取し、藻類の細胞質も食べて
 *栄養を取る両刀使い
 ☆渦鞭毛藻が他種の藻類を食べたあと
 *藻類の葉緑体を消化せずに一時的に生かして
 *盗葉緑体として光合成を行っていることがある
 ☆多細胞動物であるウミウシが
 *単細胞生物である渦鞭毛藻と全く同様盗葉緑体を持っている
 ☆生物の形にかかわらず、「盗む」という行為
 *生物にとって普遍性があることを示している

盗葉緑体の寿命
 ☆盗葉緑体の寿命は、ウミウシの種類によって違う
 *数日程度~半年以上、盗葉緑体を維持しているウミウシも存在する
 ☆長期間、盗葉緑体を維持するためには、特別なしかけが必要
 *葉緑体に変身する前のシアノバクテリア
 *最小でも3000個ほどの遺伝子を持っていて、独立生活できる
 *共生状態に進化した葉緑体は100個程度の遺伝子しか持っていない
 *もはや独立して生きてはいけない
 *盗葉緑体を長期間維持するメカニズムの謎は、解明されていない
                   (敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
 ☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
⛳投資は、自己責任、自己満足、自己判断で
⛳詳細は、出典原書・記事・番組・画像でご確認ください
⛳出典、『「利他」の生物学』




「盗葉緑体」「盗葉緑体光合成」「盗葉緑体の寿命」
『「利他」の生物学』記事他より画像引用)

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