🌸共生のルーツは「盗っ人」だった1
⛳盗葉緑体と盗毒
☆動物のなかに、食べた物の一部分を消化・分解せず
☆動物のなかに、食べた物の一部分を消化・分解せず
*機能を残したままで、自分の生存に役立てているものがいる
☆ウミウシの「盗葉緑体」
*摂食した葉緑体を体内に貯めて光合成を行う
*ミノウミウシの「盗刺胞」とは、刺胞動物を食べて
*ミノウミウシの「盗刺胞」とは、刺胞動物を食べて
*刺胞を取り込み、自分の防御用に使用する
☆繊毛虫は、捕食した藻類の核を取り込みそれを利用する
☆ホタルの雌
*別種の雌ホタルの発光周期を真似て発光し
*その種の雄ホタルを呼び寄せて捕食する
*捕食されたホタルのまずい味の物質を体内に蓄積し
*自分が捕食される危険を減らしている
☆「盗」のつく現象のうちで
☆「盗」のつく現象のうちで
*共生であると考えられる例
*ウミウンとシアノバクテリア由来の葉緑体の共生(盗葉緑体)
*フグなどと腸内細菌の共生(盗毒)
☆共生のルーンは「盗っ人」だった
⛳盗んだ葉緑体で光合成をするウミウシ
☆コノハミドリガイはウミウシ
⛳盗んだ葉緑体で光合成をするウミウシ
☆コノハミドリガイはウミウシ
*コノハミドリガイは、軟体動物・腹足綱・嚢舌目に分類されている
*巻貝の仲間で、ウミウシのグループに属している
*コノハミドリガイは、貝殻を持っていない
☆嚢舌目のウミウシ
☆嚢舌目のウミウシ
*歯舌と呼ばれる一列に並んだストロー状の歯を持つ
*彼らはミル、 ハネモ、イワズタなどの
*多核体細胞を持つ藻類を食することが多く、効率よく食事する
☆コノハミドリガイの緑色、取り込んだ葉緑体の色を反映したもの
☆コノハミドリガイの緑色、取り込んだ葉緑体の色を反映したもの
*若い個体はまだ葉緑体を持っていないので白色
☆嚢舌目のウミウシ
*餌として摂食した葉緑体を消化しないで一時的に保持し
*盗葉緑体として光合成をするものが数種類いる
*彼らは葉緑体を共生させて利用している
*盗葉緑体を持つ日本の嚢舌目の動物は、
☆ウミウシに摂食された葉緑体は消化されない
☆ウミウシに摂食された葉緑体は消化されない
*体全体に網状に広がる中腸腺に運ばれ
*中腸腺細胞に取り込まれ光合成を行う
☆盗葉緑体を持つミドリガイの仲間
*藻類の細胞質も食べるので、栄養学的に混合栄養性になる
*盗葉緑体による栄養物を摂取し、藻類の細胞質も食べて
*栄養を取る両刀使い
☆渦鞭毛藻が他種の藻類を食べたあと
☆渦鞭毛藻が他種の藻類を食べたあと
*藻類の葉緑体を消化せずに一時的に生かして
*盗葉緑体として光合成を行っていることがある
☆多細胞動物であるウミウシが
*単細胞生物である渦鞭毛藻と全く同様盗葉緑体を持っている
☆生物の形にかかわらず、「盗む」という行為
☆生物の形にかかわらず、「盗む」という行為
*生物にとって普遍性があることを示している
⛳盗葉緑体の寿命
☆盗葉緑体の寿命は、ウミウシの種類によって違う
⛳盗葉緑体の寿命
☆盗葉緑体の寿命は、ウミウシの種類によって違う
*数日程度~半年以上、盗葉緑体を維持しているウミウシも存在する
☆長期間、盗葉緑体を維持するためには、特別なしかけが必要
*葉緑体に変身する前のシアノバクテリア
*葉緑体に変身する前のシアノバクテリア
*最小でも3000個ほどの遺伝子を持っていて、独立生活できる
*共生状態に進化した葉緑体は100個程度の遺伝子しか持っていない
*もはや独立して生きてはいけない
*盗葉緑体を長期間維持するメカニズムの謎は、解明されていない
(敬称略)
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⛳出典、『「利他」の生物学』
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「盗葉緑体」「盗葉緑体光合成」「盗葉緑体の寿命」
(『「利他」の生物学』記事他より画像引用)
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