慶喜

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『時間と自己』30(生きることを考える)

2020年11月12日 | 哲学
🌸『時間と自己』(生きることを考える)

 ☆誰もが持っている過去・現在・未来に
 *偏って親和する精神病理を探究
 ☆時間の流れと自己の存在は同じことした
 ☆ 木村はハイデガー『現象学の根本的諸問題』に依拠しながら
 *ベルクソンの時間論に反論するという形で
 *時間と自己への考察を展開する 
 ☆著者、木村敏

⛳『時間と自己』著者木村のプロフィール
 ☆京都大学医学部卒業、木村敏は精神病理学の権威
 ☆時間と自己、そしてその関係性について探求する
 *著者は、精神病理学の視点から探究している
 ☆木村は、論文で扱った1人の離人症の女性患者を通じ
 *時間が時間として流れているという感じと
 *自分が自分として存在しているという感じとは
 *実は同じ一つのことなのだと意識するようになった
 ☆精神障害が起きると、時間が時間として流れなくなる
 *過去・現在・未来という時間の継続が失われる
 *自己の存在が不安定になる

⛳『時間と自己』の概略
 ☆木村は時間と精神病理の関係を大きく3つに分類する
 1、統合失調症「アンテ・フェストゥム」(祭りの前)
 *現在とは連続性のない未来に期待したりする
 *未知性を極度に恐れたりする
 2、「ポスト・フェストゥム」(祭りのあと)
 *過去に対して強い負い目を感じることにより
 *所有の喪失があるうつ病
 3、「イントラ・フェストゥム」(祭りのさなか)
 *圧倒的に現在優位の時間の中で
 *感情が高揚する双極性障害の躁期
 ☆木村が精神障害を単なる研究対象としていない
 *自己の一部として内在するものととらえている
 ☆木村は、本書で精神障害を纏めている
 *多くの身体疾患とは違って、我々の誰もが持っている
 *それ自体異常でもなんでもない存在
 *種々の事情により、全体の均衡を破って極端に偏った事態にすぎない
 ☆自分の中にある3分類を見つめると、死生観にまで思考は巡る
 ☆時間の流れが自己の存在と同じことなのであれば
 *動物にとっての時間とは、あるいは宇宙にとっての時間とは
 *という問いが知的好奇心を刺激する

⛳『時間と自己』本の特徴は、登場人物と打ち手の多さ
 ☆自己の存在とは何かを自問するとき
 ☆俳諧師の芭蕉、古代ギリシア哲学のアリストテレス
 ☆存在論哲学のハイデッガー、精神分析のビンスワンガー
 ☆ロシア文学のドストエフスキー
 ☆哲学者で音楽理論家でもあるルソーなどを縦横無尽に登場させて
 ☆論に広がりをもたせているのも印象的
                 (敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
 ☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
⛳詳細は、出典記事・番組・画像で確認ください
⛳出典、『世界の古典』


『時間と自己』30(生きることを考える)
(ネットより画像引用)

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