タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

古本あさり?

2018年04月08日 | 日々雑感
当たり前のことでしょうが広島にも古本屋があります。

そのうちの何軒かはタカ長の頭にその場所がインプットされていました。

若いころから本好きのタカ長ですが、実際にその古本屋に行ったことは少ししかありません。古本屋の何となく暗いイメージが好きになれなかったのでしょう。

古本屋に行くと面白い本に出遭って、、、、、という経験はあるのですが、しかし、本気で古本屋に出かけることはありませんでした。

    

ところが最近事情が少し変わってきました。最近と言っても昨年くらいからのことです。

友だち情報で古本の良さを教えられたのです。その古本屋はネットショップ、具体的にはアマゾンで検索して好きな本を探すようになりました。

古本ですから経年劣化で黄ばんできているのは仕方ありませんが、、、、本がヨレヨレになっていたりすることはありません。

多くの古本が「消毒済み」ということになっています。

そのようなことを教えられ古本に対する認識が変わってきたのです。

    

最近は古本をネットで買うことが楽しくなりました。

何より有難いのが安いことです。中には元の本より高価なものもありますが、多くの場合は安くて1円の古本もたくさんあります。

もちろん送料は別ですが、それでも安いものです。そのため何かの本で取りあげられていた、タカ長の知らない本も気軽に注文できます。

もし「ハズレ」であっても安い本なので許せる、というわけです。

    

    

一番多く注文しているのは山関係の本です。

このような本を注文するのは、タカ長の知らない古い時代の山歩きを知ることが出来るからです。

タカ長にとっては歴史上の人物と言えるような山の先輩の本を読むのは面白いものですが、チョッと読んで気にいらない人の作品は気軽にパスすればよいのです。何しろ安い本ですから、、、、、。

    

このような本も半値くらいで手に入りました。

タカ長が買ったこの本は公立図書館で除籍処理されたものでしたが、なかなかの良品でした。

半値くらいなら1回の山旅のために買っても抵抗感がありません。

この本はもちろん11日からの佐世保行きを想定して買ったのですが、そこから新しい情報を何件かゲットできたので、元は取った気分です。

    

今井通子さんの本は読んだ記憶はありますが、この本は初めてでした。

まだ買ったばかりですが、この本にもハッとさせられるような記述がありました。

今井通子さんと言えば有名な登山家で、若いころからヨーロッパアルプスに出かけられています。

そこで驚かれたのは、、、、そこに、、、高い交通費を使ってやってきた人が、山に登るでもなく、ハイキングをするでもなく、ただぼんやりと自然の中で寝そべって時間を使っている人たちの多かったことです。

産業革命後、第一次産業のような屋外で働く人の減ったヨーロッパでは、人が自然界から遠ざかることのマイナス面を補うために、フランスをはじめとしてバカンス法をつくったり、日光浴こそ健康のもとだとアッピールしたようです。

今井通子さんがヨーロッパアルプスで出遭った、何もしないで日光浴している人たちにも歴史的、文化的な背景があったのです。

その今井通子さんの指摘です。

日本の文明開化のころ、、、、、鹿鳴館に上流社会の人が集まっていたころ、日本は欧米列強に追いつけ追い越せと頑張っていました。

そのころ欧米から多くのことを取り入れましたが、そのとき「半分しか取り入れなかった」というのが今井通子さんの指摘です。

半分とは、、、、ひとことで言えば、、、、ハードだけ取り入れ、ソフト面を無視したということです。

この指摘にハッとしました。

一つの古本を読んで、このようなことに出遭えれば有難いことです。それも安い投資で出遭えるのですから、、、、、。

というようなことを楽しみに古本を探しています。

他にも今井通子さんの読みたい本を見つけたのですが、留守中に届いてもいけないので注文は佐世保から帰ってからにします。

町の本屋さんでは見ることのできない古本をネットで検索するのは楽しいものです。