広島は昨日の朝から雨だったようですが、私は雨にはあわないで3泊4日の山旅を終えました。
近畿地方は昨日の午後から雨、山旅を終えてJRで帰るころから雨らしい雨になりました。それまではド・快晴、その快晴のもと釈迦が岳に登りました。さすが「峯中、第一の秀峰」と言われるだけはありました。下から見たときはそれほどの山とも思えませんでしたが、旭登山口から山頂を往復してみてその意味が良く分かりました。釈迦が岳は間違いなく秀峰です。
今日の話題はその光の部分ではなくて、影の部分のことです。


登山口からすぐ上のところです。注目して頂きたいのは登山者ではありません。登山道の両側に見える笹のようなもの、、、、、

これはスズタケで、そのスズタケの葉の部分がニホンジカの食われて枯れたようになっているのです。ご覧のように青い葉が残っているのは本当にわずか、このスズタケの籔は絶滅したも同然なのです。

犯人はこのシカでしす。これは5月10日の早朝、大台ケ原のドライブウエイで撮影したものですが、釈迦が岳の山頂近くでもシカは見ました。
いまシカの食害が問題になっていることはタカ長も承知していますが、その現実をまじかに見たのは初めてのことです。
いま日本の山ではシカが急激に数を増やし、そのために自然のバランスが崩れていくのが問題になっているのです。その被害者のひとつがバードウォッチャーあこがれの鳥、コマドリなのです。
鳥友からもらった資料「奈良の野鳥ものがたり」の中の「コマドリに明日はあるか」(川瀬 浩)をみると、台高山系や大峰山系の状況が紹介されています。その詳細をここに紹介することは出来ませんが、結論を言えば2010年から2012年の調査結果によると、コマドリの数は195から15へ、つまり33年前の8%に激減したと言うことが報告されているのです。
調査方法が同一ではないので単純に比較できない部分もありますが、いずれにしても激減していることだけは間違いありません。川瀬氏も調査方法が違うことも認識されていて、調査のために歩いた距離1kmあたりの数も示されています。それによるとほぼ十分の一になっています。
33年前は10kmあるくと29羽のコマドリが確認できたのに、いまは3羽がやっとの状態だと言うことです。

タカ長たちが行った大台ケ原でもシカの食害を防ぐためにこのような防護柵が設置されていました。
コマドリはがけ地の窪んだところに巣をかけますが、繁殖のためには食料の調達先となるスズタケのような籔(ブッシュ)が必要なのです。そのブッシュがシカの食害によって減少していることが、コマドリの数の減少と言うかたちで私たちバーダーの前につきつけられているのです。
タカ長の認識もあまかったのでしょうが、シカの食害の問題が私たちの行動範囲に及んでいることは認識していませんでした。少なくともわが裏山ではシカの問題はないはずですが、、、、
そのすぐ先にはこのような問題が起こっているのです。
その現場をまじかに見たことは、天気と鳥友に恵まれて最高の山旅を楽しんだ影の部分として忘れることが出来ません。
近畿地方は昨日の午後から雨、山旅を終えてJRで帰るころから雨らしい雨になりました。それまではド・快晴、その快晴のもと釈迦が岳に登りました。さすが「峯中、第一の秀峰」と言われるだけはありました。下から見たときはそれほどの山とも思えませんでしたが、旭登山口から山頂を往復してみてその意味が良く分かりました。釈迦が岳は間違いなく秀峰です。
今日の話題はその光の部分ではなくて、影の部分のことです。


登山口からすぐ上のところです。注目して頂きたいのは登山者ではありません。登山道の両側に見える笹のようなもの、、、、、

これはスズタケで、そのスズタケの葉の部分がニホンジカの食われて枯れたようになっているのです。ご覧のように青い葉が残っているのは本当にわずか、このスズタケの籔は絶滅したも同然なのです。

犯人はこのシカでしす。これは5月10日の早朝、大台ケ原のドライブウエイで撮影したものですが、釈迦が岳の山頂近くでもシカは見ました。
いまシカの食害が問題になっていることはタカ長も承知していますが、その現実をまじかに見たのは初めてのことです。
いま日本の山ではシカが急激に数を増やし、そのために自然のバランスが崩れていくのが問題になっているのです。その被害者のひとつがバードウォッチャーあこがれの鳥、コマドリなのです。
鳥友からもらった資料「奈良の野鳥ものがたり」の中の「コマドリに明日はあるか」(川瀬 浩)をみると、台高山系や大峰山系の状況が紹介されています。その詳細をここに紹介することは出来ませんが、結論を言えば2010年から2012年の調査結果によると、コマドリの数は195から15へ、つまり33年前の8%に激減したと言うことが報告されているのです。
調査方法が同一ではないので単純に比較できない部分もありますが、いずれにしても激減していることだけは間違いありません。川瀬氏も調査方法が違うことも認識されていて、調査のために歩いた距離1kmあたりの数も示されています。それによるとほぼ十分の一になっています。
33年前は10kmあるくと29羽のコマドリが確認できたのに、いまは3羽がやっとの状態だと言うことです。

タカ長たちが行った大台ケ原でもシカの食害を防ぐためにこのような防護柵が設置されていました。
コマドリはがけ地の窪んだところに巣をかけますが、繁殖のためには食料の調達先となるスズタケのような籔(ブッシュ)が必要なのです。そのブッシュがシカの食害によって減少していることが、コマドリの数の減少と言うかたちで私たちバーダーの前につきつけられているのです。
タカ長の認識もあまかったのでしょうが、シカの食害の問題が私たちの行動範囲に及んでいることは認識していませんでした。少なくともわが裏山ではシカの問題はないはずですが、、、、
そのすぐ先にはこのような問題が起こっているのです。
その現場をまじかに見たことは、天気と鳥友に恵まれて最高の山旅を楽しんだ影の部分として忘れることが出来ません。