フセインの呪いはまだ序曲である。
イラク強硬路線のラムズフェルド氏が馘首、辞任したが、後任は国家秘密工作機関CIA元長官ゲイツ氏とは、やはり悪魔の人事か。
選挙は、アメリカ国民のバランス感覚が働いたと見るのが正しいだろう。
アメリカにはヒール役もいれば、正義役のガンマンもいるということか。正義と言ったが、それぞれの役者がいなければ舞台回しはできない。何が正義かはその国の文化によって決まるもので絶対的なものではないだろう。。
アメリカ上院下院は民主党の勝利に終わった。
あと2年の任期を残したブッシュ大統領とその取り巻きは、これからの政治戦略の再構築を迫られることになる。
まもなくやって来る本格的な冬に、暖炉の中の燃える薪だけが少しの暖を与えるかも知れない。
投票民主国家では、有権者の投票動向が、権力者に勇気も与えれば、失意も与える。
経済問題ならば、すぐにも進路変更が可能だが、アメリカの世論調査では共和党議員の汚職問題が一番の槍玉にあがっているそうな、こういう不正は構造的になっているからすぐには直せない。それに毒饅頭を食ったからといってテーブルに吐き出せば皆に迷惑がかかるだけだから、簡単に吐くわけにもいかず、ブッシュさんのレイムダックが益々進行するだろう。
そして2年後の大統領選挙ではヒラリー女史が颯爽と演壇で切れのいいスピーチをすることになる。
それと、イラク戦争の影は大きかった。 政治は国民の幸福のためにあるとしたら、あのイラク戦争は何のための戦争なのか、アメリカ国民は理解に苦しむ。テロとの戦いを標榜しているが、アメリカ(ユダヤ)とイスラエル(ユダヤ)の結託が見えてしようがない。それに併せて、地元テキサスの石油メジャーが絡んだブッシュファミリーの利権構図が浮かび上がってくる。
イッシューは、日本の政治戦略である。 あまりブッシュさんにつきあってばかりいると日本もテロ攻撃の対象にされる。
安全保障の観点から、イラクにまだ残っている日本の空軍(空自)を早期に撤退させるべきである。
イラクイスラム社会は、それを軍隊とは見ても自衛隊とは見ていない、これ世界の常識です。
90年代にクリントンが初めて中国を5日間訪れたが、行きも帰りも日本には立ち寄ることすらしなかった。
こんなことが無いように、日本はアメリカの民主党との関係構築をしなければならない。
日本の政治家は横飯がヘタだから、もしかすると世界史を習わなかったのかもしれないね。
それにしても小泉さんの強運ぶりはさすがである、 これでポスト安倍は小泉さんで決まりである。
意外に知られていないが首相経験者が再登板というのは結構多くて、戦前では確か7人位いたのである。 デデンデン