武田じゅうめい 愛と誠と正義

色即是空とは、すべての存在は虚無であると知る。
旗印は日本愛、 日本人には日の丸が足りない

世界恐慌の真相。 悪い奴は誰だ。

2008年10月27日 | 人間の欲望
世界恐慌の真相。
エコノミスト、シンクタンク、大学の経済学教授など経済に一家言持っているはずの人達は、まったくだらしがない。
単なる経済指数を引用して経済を語るなら、それは統計学者ではあってもエコノミストとは言わない。 クソの役にも立たない人種だ。
世界恐慌の流れはこうだ。 日本の1500兆円とも言われる資産をゼロ金利同様で銀行、保険、証券、郵便局が預かり、それをアメリカ、ヨーロッパに低金利で融資し、アメリカは低所得者層に最初はゼロ金利で、2~3年後には10%以上になる変動金利でジャブジャブ貸し付けた。しかも買った家の価値が上ったと言っては、貸し出し枠を増やし、さらに貸し付け、借りてから4~5年間は金回りが良かったが、その後はローン地獄が待っていた。
そして、格付け会社がAランクにしたサブプライム証券に対してCDSと呼ばれる支払保証債権を大量に発行し、デリバティブビジネスを繰り広げた。
これを簡単に説明すれば、低所得者層にジャブジャブカネを貸し付け、それを債権と言う紙に変えて世界中に売りまくった。同時にその支払いを保証するCDS(支払い保証)で保証金ビジネスを発生させ、世界の金融機関がそれに飛びついた。しかし、末端でカネを借りた人たちが高金利のローン地獄に陥り、カネを返せず破綻した結果、サブプライム債権も、それを保証したCDSもパンクしたという構図が恐慌の真相だ。それは金融技術を駆使し、複雑なスワップを取り入れ、金利を喰い物にしたデリバティブ商法だ。
リーマン1社の負債総額63兆円は、韓国の国家予算(32兆円)の倍に相当する。 つまりそれだけの巨額の金が一瞬にして失われ、カネが回らなくなったのが今回の恐慌の元凶だ。
原油投機は1バレル3ドルの原価に対し140ドルまで異常高騰し、今は潮が引くように60ドルまで下がったが、原油はまだまだ下がり続けるだろう。
なぜなら投機マネーがないのだ。
この投機経済に対して、先週、グリンスパンは私のミステイクだったとアメリカの公聴会で認めた。 神の見えざる手が働くはずの市場経済はいつしか「賭博」になり、カジノ経済になってしまったのが恐慌の実体だ。
カジノはベガスでやればいいが、カジノ・マネーゲームを野放図にしたアメリカの責任は重い。 自由経済というより、弱肉強食のカジノ投機は法的に断固規制すべき段階に来ている。
日本の投資組合(ファンド)などは、匿名による投機が合法化されているから、脱税の温床であり、マネーゲームだ。
さて、今、自民党は日本の金融機関に公的資金を入れようとしているが、日本も例外なく、サブプライム証券の直接被害ばかりでなく、CDS保証が不良債権化しているはずであり、しかしそれはまだ表に出ていない。
パンドラのフタを開ければ、不良債権の山で、機関投資家はそれを察知したから、損を覚悟で株を投売りして、それが株の大暴落を引き起こしている。
(ムラマサ、一閃)
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