麻生太郎のバー通い。
「ホテルのバーは安全で安い」 のか。
島と絵美と一緒にバー巡りをやってみた。
最初は、麻生がよく行くというホテルニューオータニの「カトーズダイニング&バー」。
和の美を取り入れ、優雅で落ち着いた雰囲気が人気だという。
入り口にお洒落な花が飾られ洗練された雰囲気のバーだ。
ボトルワインは6000円からだが、おつまみは、もずく酢「1000円」、若鶏の唐揚げ「1900円」、銀杏「1600円」、 麻生さんはVIP個室らしいが、個室の利用料は2時間7000円。 そこで食事をすれば一人5万円は軽い。
次に、大人の街、銀座を抜けて、帝国ホテルの17階、バー「インペリアルラウンジ・アクア」へ行って見る。 エレベーターを降りると、豪華なふかふかの絨毯が敷き詰められ、雑踏の騒音から解放される。 セレブだけの空間。 入り口近くにはドレスを着た女性がピアノを演奏していた。 少し気取ったラウンジ、そしてその奥に静かな部屋がある。窓の外には薄暮に浮かぶ日比谷公園が見え、少し遠くには東京タワーが輝いている。 ビール「1200円」、カクテル「1700円」、おつまみのキャビアは「1万9000円」、カマンベールチーズ「2300円」。
麻生さんはどこに座るのだろうか。 会員制のラウンジに入るのか。 黒服に聞くと丁寧に、「お答えできかねますが」 とのこと。 この夜景を見ながらシーバスを飲むのは悪くない。
そして最後に全日空ホテルの36階、「マンハッタンラウンジ」 。
ピアノの演奏で女性シンガーがイエスタデーを歌っている。 ニューヨークに負けない雰囲気だ。 麻生さんはここで葉巻をくゆらせるという。 メニューにあったハバナ葉巻1本、「1800円」。 コニャックの最高級品といわれ、かのナポレオンが愛した、「レミーマルタン ルイ13世」 はグラスで1万6000円。ボトルは31万円。
36階から見下ろすと、淡いオレンジ色に浮ぶ国会議事堂が小さく見える。 その傍には皇居の森がうっそうと静かだ。 反対方向には北朝鮮がある。 拉致された人達は息をひそめて囚人のように暮らしているだろう。 あるいはある者は土に還っているかも知れない。 贅沢と貧しさ。 自由と抑圧。 人間の織り成す欲望のタペストリー。
女性シンガーは、ジョン・レノンのイマジンを歌い始めた。 少しメランコリックに何かラブバラードのようにラウンジを満たし始めた。
さて、夜も更けた。 お腹が空いたことに気がついた。 3人でラーメンでも食べようと六本木まで歩くことにした。
☆
麻生太郎は総理の身でありながら、高級料理屋そしてバーに毎日のように入り浸るという。 また少年漫画の愛読者で、あれこれ雑誌名を挙げて演説をぶったが、日本人として恥ずかしい。
一国の宰相は24時間、国家のことを考えなければならない。 小泉さんが地元横須賀において引退発表の席で述べたように、「私は、国家経営に全身全霊を傾けてきたから引退するに悔いはない」 と語り少し涙ぐんだ。 それは総理の義務なのだ。 それが嫌だというなら総理になるべきではなかった。
☆
麻生太郎は、ついに敵を目前にしながら夜陰に乗じて戦場から姿を消してしまった。
民主はそれを、「卑怯者、約束が違う」 などと言ってみたところで、私も麻生の立場だったら全軍退却の指示を出すだろう。 年金、後期高齢医療、介護、雇用、どれを取っても勝ち目は無い。 元々、2代続けて政権を放り投げた自民党だから、麻生内閣に権力の正統性は無く、本来は国民の審判を仰がねばならない。 それが出来ない麻生・自民党は、幕末において敗走に敗走を重ねた新選組に重なるが、麻生の筋者としての人相は、近藤勇に酷似している。
さて、今後の政局。 麻生の顔はますます尖り、口がひん曲がって、目をいよいよ険しくさせ、最後は祖父・吉田茂と同じように、「バカヤロウ解散」 の逆切れを起こすか、それとも参院で問責決議を受け、参院に出入り禁止になっても、衆院だけの片翼飛行を強行するかの究極の選択を迫られるのではないのか。 その際には、自民党内の反麻生派(中川秀直、小池百合子)がどう出るか、そしてそれが政界再編の契機になるような光景が見えてくるのだが。 (ムラマサ、月光に蒼く冴える)
「ホテルのバーは安全で安い」 のか。
島と絵美と一緒にバー巡りをやってみた。
最初は、麻生がよく行くというホテルニューオータニの「カトーズダイニング&バー」。
和の美を取り入れ、優雅で落ち着いた雰囲気が人気だという。
入り口にお洒落な花が飾られ洗練された雰囲気のバーだ。
ボトルワインは6000円からだが、おつまみは、もずく酢「1000円」、若鶏の唐揚げ「1900円」、銀杏「1600円」、 麻生さんはVIP個室らしいが、個室の利用料は2時間7000円。 そこで食事をすれば一人5万円は軽い。
次に、大人の街、銀座を抜けて、帝国ホテルの17階、バー「インペリアルラウンジ・アクア」へ行って見る。 エレベーターを降りると、豪華なふかふかの絨毯が敷き詰められ、雑踏の騒音から解放される。 セレブだけの空間。 入り口近くにはドレスを着た女性がピアノを演奏していた。 少し気取ったラウンジ、そしてその奥に静かな部屋がある。窓の外には薄暮に浮かぶ日比谷公園が見え、少し遠くには東京タワーが輝いている。 ビール「1200円」、カクテル「1700円」、おつまみのキャビアは「1万9000円」、カマンベールチーズ「2300円」。
麻生さんはどこに座るのだろうか。 会員制のラウンジに入るのか。 黒服に聞くと丁寧に、「お答えできかねますが」 とのこと。 この夜景を見ながらシーバスを飲むのは悪くない。
そして最後に全日空ホテルの36階、「マンハッタンラウンジ」 。
ピアノの演奏で女性シンガーがイエスタデーを歌っている。 ニューヨークに負けない雰囲気だ。 麻生さんはここで葉巻をくゆらせるという。 メニューにあったハバナ葉巻1本、「1800円」。 コニャックの最高級品といわれ、かのナポレオンが愛した、「レミーマルタン ルイ13世」 はグラスで1万6000円。ボトルは31万円。
36階から見下ろすと、淡いオレンジ色に浮ぶ国会議事堂が小さく見える。 その傍には皇居の森がうっそうと静かだ。 反対方向には北朝鮮がある。 拉致された人達は息をひそめて囚人のように暮らしているだろう。 あるいはある者は土に還っているかも知れない。 贅沢と貧しさ。 自由と抑圧。 人間の織り成す欲望のタペストリー。
女性シンガーは、ジョン・レノンのイマジンを歌い始めた。 少しメランコリックに何かラブバラードのようにラウンジを満たし始めた。
さて、夜も更けた。 お腹が空いたことに気がついた。 3人でラーメンでも食べようと六本木まで歩くことにした。
☆
麻生太郎は総理の身でありながら、高級料理屋そしてバーに毎日のように入り浸るという。 また少年漫画の愛読者で、あれこれ雑誌名を挙げて演説をぶったが、日本人として恥ずかしい。
一国の宰相は24時間、国家のことを考えなければならない。 小泉さんが地元横須賀において引退発表の席で述べたように、「私は、国家経営に全身全霊を傾けてきたから引退するに悔いはない」 と語り少し涙ぐんだ。 それは総理の義務なのだ。 それが嫌だというなら総理になるべきではなかった。
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麻生太郎は、ついに敵を目前にしながら夜陰に乗じて戦場から姿を消してしまった。
民主はそれを、「卑怯者、約束が違う」 などと言ってみたところで、私も麻生の立場だったら全軍退却の指示を出すだろう。 年金、後期高齢医療、介護、雇用、どれを取っても勝ち目は無い。 元々、2代続けて政権を放り投げた自民党だから、麻生内閣に権力の正統性は無く、本来は国民の審判を仰がねばならない。 それが出来ない麻生・自民党は、幕末において敗走に敗走を重ねた新選組に重なるが、麻生の筋者としての人相は、近藤勇に酷似している。
さて、今後の政局。 麻生の顔はますます尖り、口がひん曲がって、目をいよいよ険しくさせ、最後は祖父・吉田茂と同じように、「バカヤロウ解散」 の逆切れを起こすか、それとも参院で問責決議を受け、参院に出入り禁止になっても、衆院だけの片翼飛行を強行するかの究極の選択を迫られるのではないのか。 その際には、自民党内の反麻生派(中川秀直、小池百合子)がどう出るか、そしてそれが政界再編の契機になるような光景が見えてくるのだが。 (ムラマサ、月光に蒼く冴える)