★渡辺美樹。
51歳か。
「都民のための政治を実現する」と、都知事に立候補するという。
「信頼を失っている政治に必要なのは経営感覚」。
なるほどな。前に高杉良が書いた「青年社長」上下2巻を読んだことがあった。その主人公がこの渡辺美樹。立志伝中の人として書かれていた。
明大というのは頭も良いし、真面目な人が多い。赤門、稲門、三田は多く見てきたが玉石混交だな。良いのもいるが箸にも棒にもかからぬタイプも少なくない。この際、明治にかける手もある。
★長妻昭。
官僚との攻防をつづった「招かれざる大臣」を出版した。
菅直人になって1年でクビ。「志半ばで残念」と長妻。
長妻、「単なる大臣日記ではなく、なぜ官僚主導はだめなのか、実体験に基づいた政治主導を書きたかった」。
厚労官僚の天下りの廃止を求めた結果、「大臣はクビ」の官僚情報を流布されたうえに部下である局長から「荷物をまとめて下さい」と、言い放たれたという。
日本は官僚帝国だからな。
★高校授業料の無料化。
高校授業料無料というのは問題がある。
2010年度の私立高校の授業料が、全国で前年度よりアップしたという。
民主党政権は私立高には無料化として(年11万8800円)を支給した。これは公立高校とほぼ同じだ。ところが私立高校はこれを機に授業料以外の名目でカネを集め、結果的に「便乗値上げ」をしているという。
高校授業料無料の予算は年間3900億円だが、月の授業料1万円を払えない若い親というのは、他のところに問題がある。貧困家庭は授業料免除の制度があり、定時制の月授業料は約3千円で、これも貧困家庭には免除の特典がある。
だから高校授業料の無料化などとんでもないことなのだ。この3900億円を他の優先順位の高いものに回すべきなのだが。
と、考えていると、韓国学校とか朝鮮学校、中華学校への経済援助が本当の目的だとしたら、民主党の行動の辻褄が合うのだ。やはり民主党というのはろくでもない。
皆さん、民主党を選挙で壊滅に追い込みましょう。
★女を幸せにしない「男女共同参画社会」
著者、山下悦子。
いったい誰のための男女共同参画社会なのか。
主婦は無用の長物か。
子どもを作らない社会的風潮はなぜ作り上げられたのか。
少子化対策が子どもを増やすことでなく、なぜ労働力確保にすり替えられたのか?
誤読から始まった「ジェンダー・フリー」が男女共同参画の名の下に君臨してしまっているのではないか。
本来、男女共同参画社会とは、女性が安心して子どもを生み育てながら仕事を行える社会、男性も仕事だけでなく、家庭生活において家事・育児を行う社会ではなかったのか。
しかし、今の男女共同参画とは、「女同士の格差」を広げ、「一億総働きバチ社会」をつくる官僚と御用学者主導のアメリカ化ではないのか。
夫婦を日本社会の単位としていたものを、個人を単位として考える。
夫婦別姓という民主党の愚かな政策。
扶養控除を廃止し、年金負担も主婦にも要求するようになるだろう。
「主婦も働け」と強制するのが男女共同参画社会なのか。
外で働く仕事よりも専業主婦として重要な役割もたくさんある。
そういう視点が、欠落しているのではないか。
一部のエリート女性は仕事を持ち社会で活躍することが出来るようになった。
それはとても良いこと。
しかし、家庭での幸せを求める普通の女性にまで、男性と同じように働くことを求められるようになる。そんなに働いても、得られる収入は限られているのに。
女性が安心して子どもを産み、育てられる社会とはどのような社会なのか、
日本という社会と文化を大事にする日本の針路とは。(山下悦子)
(ムラマサ、鋭く斬る)