武田じゅうめい 愛と誠と正義

色即是空とは、すべての存在は虚無であると知る。
旗印は日本愛、 日本人には日の丸が足りない

大久保晴美が陥ったスマップ(SMAP)細胞の罠。

2014年03月06日 | 人生の意味

★東京有楽町の帝国ホテルの一室。

「わざわざ、神戸からおいで頂いて」と鷹揚に礼を述べた。

「いやあ、新幹線は好きな推理小説が読めるし、やっぱり花の東京はいいですな」
「さて、例のSMAPセルのことだが、準備は整っているかね」

「はい。ネイチャーへの論文掲載交渉は順調です。iPSに取って代わる画期的な万能細胞技術というのは、世界が仰天しますな」

「うむ、ノーベル賞ものだな」

「そう、超ド級のノーベル賞」

「ネイチャーに掲載するのは、1月30日付け、すかさず大々的にメデイア・リリースする手はずになっています。新聞、週刊誌、雑誌、そして忘れてならないのはテレビ・キー局すべてに、電同を通じで内々に声をかけていますから、その辺は抜かりなく」

「やはりテレビの影響は大きい、1%の視聴率で100万人が観ている。まあメデイア対策は最大手の電同に任せておけばいい」(笑)

「そして文部科学省も厚労省も」

「それを言うなら、自民党の先生たちも。商売のタネには目ざとい人達ですからな」(笑)

「お姫様の大久保晴美は、どうかね、我々の期待に見事応えてくれるかな」

「そこがポイントですな。ハーバード帰り、割烹着とスッポンで頑張る美人リケ女で売り出しましょう。それと女子力ファッションで」

「振り付けはうまく行っても、役者がヘタではどうにもなりませんからな」

「英語論文は山川と私・笹川が作り、データアップは若井ということで」

「あの姫は、元々、ケミカルが専門で、バイオ系は素人ですからね。逆にバカチーニはそれが良いということで、野心とロイヤリティがあれば、何とでも使えると」(笑)

「ネイチャーの論文ジャッジをしているのは、私が懇意にしているケンブリッジのジョーンズ教授だから、内々に話はつけてある。相応の研究賛助費も振り込んだ」

「ただ問題があって、実験に使った遺伝子情報を公開データベースに登録するという規定がありますなネイチャーには。そこは目をつぶってもらわないと」

「そして利益相関関係のデクレアも必要になる」

「だから、広告費や賛助費もバカにはならんのだ」

「まあ、再現試験には1年はかかるから、それまで時間稼ぎだ」

「しかし、その後は」

「おいおい、科学は新幹線の時刻表通りには行かんぞ」

「再現技術はノウハウがあるもの。できなくても不思議ではないでしょう。確かに最低でも1年は耐えられる」

「そして、その頃には熱は冷めている」(笑)

「そうでんな」

「肝心なことは、iPSがやったように、国から莫大な研究費を獲得するということだ。日本の科学はどうなる。これも日本の為だ。そうは思わんか」

「それから、メディアにフィーチャーする時には、iPSのガンリスク、安全性の問題、効率性の悪さをインプットしなければならんな。SMAPセルの優位性を謳いあげねば。どうせ無学の徒らには分かるまいて」

「では、神戸研と帝都女子医大の総力をかけて、日本の科学の為に、乾杯と行きましょうか」

「下に、うまい鮨屋がある、さあ」
「それから、銀座8丁目のKにも顔を出さんと、ママに叱られるぞ」(笑)

 
帝都女子医大の岡本教授は、大久保晴美の高田馬場時代の指導教授、そして再生医療学会のボスでもあり、その世界では権威。また自身が社外取締役になっているバイオベンチャー企業Cシードの大株主でもある。ジャスダックに上場しているこのバイオベンチャーは帝都女子医大の岡本教授らが開発している再生細胞シートを事業の柱にしている。

 

(じゅうめい、鋭く斬る)

 

 

コメント
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