光山鉄道管理局・アーカイブス

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エンドウのEF58としなののED17

2013-06-11 20:46:05 | 車両・電気機関車

 個人運転会「ラフェスタ」から、第3弾です。

 今回はブラスモデルから2題。

 当鉄道(もちろん中断前の頃の話です)で初めてのブラスモデルはエンドウのEF58・ひさし付きです。
 エンドウが初のNゲージ参入を果たした記念すべきモデルと言えますが、当時の目で見ても相当に大雑把な作りでいまひとつ素材のメリットを生かしきれない感じもしたものです。
 特に異様なほど高い腰と、そのせいでかなり浮き上がって見えるエアータンクは見た目でかなり損をしていました。

 個人的な印象で言うとエンドウのモデルが本領を発揮しだしたのは機関車ではEF57以降のデッキ付き車、あるいはキハ35以降の箱車(特に私鉄のアルミカー)だったと思います。
 とはいえ、当時から日本最大の鉄道模型メーカーだったエンドウだけあって動力のスムーズさは当時のKATOに匹敵するレベルでした。
 あの頃のTOMIXは殆どナインスケール上がりの動力ばかりでしたし学研のそれは更に問題にならないレベルとされていましたから、この走りの魅力はかなりエンドウにはプラスのイメージだったと思います。
 そのせいでしょうか、エンドウのモデルは意外にデパートで見かける事が多い物でした。
 実を言うと最初のEF58も名古屋の三越で買ってもらったものです。


 こちらも昨年に大宮の中古屋で見つけたジャンク扱いのモデルです。
 恐らくですが79年から80年頃のモデルと思われます。

 前のユーザーの色差しやヘッドマーク貼り付けでかなりマイナス査定が付いていたようですが(笑)モデルの性格を考えるとワタシ的には気にはなりません。
 前述の走りの印象はこのモデルでも健在です。スムーズとはいかないまでも安定感のある走りで今回運転した旧動力の中ではピカイチです。
 現に、この手の旧モデルでは唯一クラブの運転会の一周3~40メートルはあるコースを連続周回させていますし。

 聞くところではエンドウは80年代半ばには自社ブランドのN車両から撤退した物の以後、かなり長期にわたってGMの電車キット用の動力を供給し続けていたようです。

 さて、この時期金属ボディのモデルでNゲージに参入したメーカーがもう一社。
 後にアリイに吸収されて「マイクロエース」になっている「しなのマイクロ」というのがありました。

 エンドウがEF58に始まり24系や200系新幹線等のメジャーな人気車種を揃えていたのとは対照的にこちらは当初は小型の古典的電気機関車から入ってきたのが印象的でした。
 中でもED42辺りはそれなりのステイタスのあった機種だったようです。
 そのしなのマイクロの第一弾が今回登場のED17でした。

 上述の事情もあって中断前の時期でもあまり注目していなかったメーカーでしたし、田舎の模型屋レベルでは滅多に店頭でも見なかったブランドでした。
 
 ですから3年位前に近所の中古ショップで見つけたED17が事実上私の「しなの初体験」となります(笑)
 聞くところではこちらの個体は後期の生産分のモデルで走行系が改善された仕様だったようです。
 と、言う事は80年から81年頃のモデルという事になりそうです。

 それもあってかスムーズさは上のEF58を上回りますしずっしり重い車体の威力もあってか牽引力も負けていません。
 小型機の割に今でも十分通用する性能と思います。
 ただ、車体周りのくたびれ具合は年式相応ですしディテールなど無いに等しいただの箱ですが。


 後に今のマイクロエースが出したED18のプラ製モデルと比較してみましたがディテールのメリハリはプラの方がはっきり出るようです。

 しなのマイクロはこの後小型古典電機をいくつか出した後ブラス車体の電車中心にラインナップを拡充。
 中には阪急6300の様にエンドウと競合した物もあり「Nゲージの金属車体の量産モデル同士の競作」という空前絶後の状態まで現出させました。
 とはいえこの拡大路線は続けられず80年代半ばにプラ車体の185系やEF71とかを出した直後にアリイに吸収されます。

光山鉄道管理局
 HPです。

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