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TOMIXの四季島ネタ、二回を消化してまだ終わりません。
今回は内装と造形に関して。
実はTOMIXが四季島を出すと聞いた時、真っ先に連想したのがKATOとTOMIXでほぼ同時にリリースされ競合状態になったC11とDD13でした。
どちらもプロトタイプがほぼ同じな上に技術上は殆ど拮抗した実力のメーカーの競合でしたから、実際に二つを並べてみると差異が殆ど無く敢えてそれをしようとすると殆ど「間違い探し」のレベルになっていたのです。
ましてや四季島の場合プロトタイプがひと編成しかありませんから、理論上はどちらも同じ外見になってしまうのは十分予想されます。
あえて差異を付けようとしたらライバルにない細密度を付けるか、印象把握に基づくディフォルメのセンスで見せるかのどちらかという事になります。
KATOと今回のTOMIXの間には1万円以上の価格差はあるので一見TOMIXが高級に錯覚しそうですが、実はKATOの四季島も全車に後付けの室内灯を装備させるとTOMIXにかなり肉薄するお値段になるのです。
ですから後出しのTOMIXがどういう部分で魅せてくるのかも、興味の対象でした。
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事前の予告などでは台車のディテーリングの作り分けとか、屋根上機器配線の別パーツ化の拡大などが挙げられていましたが、実際手に取ってみると確かにそれだけの事はあります。
ただ、個人的にはこういうのはレイアウトなどで3メートルも離れて見ればどうでもいい事のようにも映ります(こんなことを書くのも私自身がいい加減歳を取ってきた証左かもしれないですが汗)
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むしろ目立つという点ではパンタグラフの集電舟にホットスタンプでメッキ処理をした点でしょうか。これは案外目立ちます。
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車両をかぶりつきで眺めるという点では一番楽しいのが室内で、これがこのモデルの最大の特徴のひとつといえます。
特に5号車のラウンジの車内は衝立がクリアパーツで別体化されているのをはじめ、室内装飾の殆どに色刺しか別パーツ化が施され明らかにKATOのそれを凌駕しようとする意志は感じられます。
(展望車の絨毯の印刷までもがKATOより細かい様に見えますw)
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その他の車両も基本的にはこのノリが貫かれていて7号車の窓の障子はユーザーの手で「半開状態」が選べるという(つまり風呂場もきちんと再現しているという事ですかw)気配りっぷり。
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又、室内灯標準装備のメリットを引き出すために室内灯の配光を工夫し間接照明風の演出を加えているというのがメーカーの自慢ですが、確かにそのメリットは感じられます。
余禄なのか1,7,10号車の室内灯の色調が他の車両と微妙に違えている様です(あるいはパーツの個体差の可能性もありますが)
というか、この四季島を暗くしたレイアウト内で走らせていて思ったのが「これ、ストラクチャーの照明に使えないかな?」でした。
それ位に室内灯としての雰囲気が良かったのです。
走るホテルである以上「走らないホテル」の灯りに似ているのは当然かもしれませんが、もしASSYで室内灯が入手できるならホテルの建物に使ってみたい気がします