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昨年後半は予定外の帰省が連続した事もあって、上京の機会が例年よりも少なくなりました。
特にアキバには例年なら9月と12月くらいに探訪するのですが、上記の事情もあって一度も行けず仕舞い。
1月に入りようやく予算とスケジュールがどうにかなったので昨年6月以来7か月ぶりの探訪となりました。
コロナ禍の直後くらいにわたしの生活圏内にホビー系の量販店がオープンしたので、アキバに行くメリットは前より薄れている様な気がしますが、それにつれて上京の目的も「ジャンク品やヴィンテージ品を漁る」という、よりディープな目的に特化しつつあるような気もします。
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中古模型の世界は文字通り一期一会の世界で、その「一期一会」の機会は「物理的な店の数」にも左右されやすいですから「中古屋を10軒単位で梯子できる」アキバ、或いは新宿・中野の存在意義は大きなものがあります(でも「財布が薄くなるのも急激」です。どんな安物買いでも数が増えると馬鹿になりません)
あと、ここ最近アキバだけでなく上京(どうかすると静岡や甲府、盛岡も含まれるのですが)全般に言えるのが「新刊本を立ち読みしに行く」事。
現住地の本屋の壊滅状態については以前にも触れましたが、数少なくなった本屋を覗いても、どうにも品ぞろえが薄くて「自分に琴線に触れる本に出会う」機会自体が急減しているのです。
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丸善とまでは行かなくとも、紀伊国屋とか八重洲のブックセンター、グランデくらいの本屋(盛岡なら「さわや」かエムズ)なら現住地で手に取ってみる事の出来ない本の品定めできますし文字通りの「漁書」の気分が味わえますから。
東京(か、大都市)に行かないとまともに立ち読みができないのですから、今や「立ち読みすらもが贅沢の仲間入り」をしている観すらあります(誤解無き様に言っておきますが「読み返しに堪えるような本」なら立ち読みしても大概は買って帰ります。これは古本屋でも同様)
今回も模型屋か本屋ばかりを回るツアーになりましたが、以前に比べると目的が明確化しているせいか一人で出かける時など「おのぼりさん気分」が薄くなりつつあります。
こういうのが「病膏盲に入る」という奴なのでしょうね。
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そんな訳でアキバも含めた今回の上京の戦利品や感じた事については次回以降に。