WESTWOOD -手作りビンボー暮らし-

持続可能な社会とは、必要なものはできる限り自分(達)で作る社会のことだ。衣食住なんでも自分で作れる人が偉いのだ。

9月15日引き続き..

2007年09月15日 | ログハウス

残暑厳しい中、屋根造作を行った。自家製材垂木板?も施工してみると手作り感いっぱいでなかなかよい感じ

まずはロゴソールで丸太から垂木板を挽き..
   
カンナをかけ..
   
サンダーで磨いて..
   
母屋に打ちつけ..コンパネをはる。コンパネの垂木板の隙間から見える部分にはあらかじめ塗料を塗っておく。庇をウラから見ると手作り感いっぱい!
    


スモークチーズ

2007年09月14日 | 一日一作

 「M式改良型スモーカー」でスモークチーズに挑戦してみた。誰でも簡単に燻製を楽しめるようにすることが目的なので、材料は容易に手に入る市販のプロセスチーズ(*印6Pチーズ)を使う。
 プロセスチーズは温度が高くなると溶けたり焦げたりカチカチになったりするので、いかに40℃前後の中温にコントロールできるかどうかがカギだ。たまごはスペースが余ったのでおまけ。
 結果、チーズは思ったよりうまくいった。たまごもなかなか珍味であったが中まで十分スモークできていなかった。たまごは半割りにしてやった方がよいのかもしれない。

 


マツタケ山再生作業

2007年09月13日 | まつたけ

岩倉のS山で まつたけ十字軍の定例マツタケ山再生作業を行った。

今日は、昨日職場放棄した安倍首相の話題でもちきりだった。「安倍さんは「解離性障害」、モンゴルのドリームランドへ行って朝青龍と一緒に治療すればいい」なんて冗談はさておき...

 作業は、マツタケ発生に適した立ち木密度になるよう間伐、地面に溜まった腐植を取り除く地掻きを行い、マツクイムシ(通称)にやられた松を伐採焼却処分する。(詳しくは9月4日で紹介した吉村文彦先生著「ここまできた!まつたけ栽培」参照)

 日本のように傾斜の入り組んだ山では伐採木を山から搬出するのが難しく、林業者、林家の方々が山の情況に応じて様々な集材方法を工夫されている。S山では整備地が車が通れない狭い林道沿いにあるので、軽トラが入れるところまではソリに積んで搬出している。
   
他にも例えば、シュラと呼ばれるすべり台のような方法や簡易ロープウェイのような方法などがある。

下図はマツクイムシにやられた松のマツノマダラカミキリの穿孔あと(矢印)。
  


木の実当てクイズ(9月9日)の答

2007年09月11日 | 今日の出来事

1.ヒノキ
2.シバグリ(単に「クリ」は0.5点)
3.オニグルミ(単に「クルミ」は0.5点)
4.トチノキ(「トチ」は0.5点)
5.サルナシ
6.ミツバアケビ(単なる「アケビ」は5枚葉なので×)
7.コナラ(「ドングリ」は×)
8.アベマキ(「クヌギ」は×)
9.マタタビ(左下のジャガイモ様の実は虫が寄生したもので「木天蓼」と呼ばれ漢方薬になる)
10.ヤマナシ
11.クロモジ(爪楊枝にする)
12.アカメガシワ(若木は三分裂葉だが成木は不分裂葉となる)
13.キブシ
14.シラキ
15.ゴマギ(「ゴマキ」も○。葉を揉むとゴマの香りがする)

11.~15.は正答率がかなり低かった。


そして誰もいなくなった

2007年09月11日 | 環境・エコ・共生・持続・温暖化とか・・

 鈴虫の鳴き声が少なくなってきた。オスが減ってきたのだ。飼育カゴをのぞくとオスはわずか2匹しか残っていなかった。あとは全てメスばかり。

 写真でモリモリと餌を喰っているのはメス。右上隅に追いやられているのがオスで、いずれはこの丸々と太った“おばさん鈴虫”の餌食となってしまう運命なのだ。

 「そして誰もいなくなった」というミステリーがあるが、間もなくこの飼育カゴも“そして誰もいなくなる”だろう。
 鈴虫に個は無い。オスはメスを求めて鳴き続け、子作りをしてやがてその身もすべてメスに捧げるのだ。メスも産卵を終えたものから残ったメスに喰われていく。究極の種の保存戦略だ。

 数百年後の未来、人類は女ばかり。オスは選択された精子採取用個体のみ、専用施設で飼育されている。
 200年前、人類は人口爆発と食糧不足、環境破壊で種の保存の危機に直面していた。水面下では各国の女性リーダー達が密かにこの危機を乗り切るための究極の種の保存計画を着々と準備していたのだ。精子採取されたオスはやがてミートホープの処理工場へ送られ...。お~、コワ

 男性のみなさん、そう悲観することも無い。バイオサイエンスが危機を救ってくれるかもしれない。そのときはオスそのものが不要になるだろう。


9月9日 稲刈り体験

2007年09月09日 | 今日の出来事

 ログハウスを建築中の大江町毛原地区で稲刈り体験会が開催され、ログ仲間も「応援団」としてお手伝いをした。この地域は棚田が美しい山あいの集落で、棚田100選にも選ばれている。
 このイベントは農村都市交流を目的として毎年行われ今年で11回目。参加者は5月の田植えと9月の稲刈りを体験できる。植えるのは五百万石という酒米で、収穫した米は限定生産のお酒、「大鬼」に生まれ変わる。昼食交流タイムには地元のお母さん方心づくしの手作り料理と昨年の米で作った「大鬼」が振舞われた。フルーティーだがしつこい甘さはなくうまい酒だ。評判もよくすぐに売切れてしまうそうで、この日のために一部特別に0℃で保管していただいていたとのこと。他にも芋掘り、餅つき、クイズ大会、コシヒカリの販売などいろいろある。
 今年のクイズ大会は「木の実当て」。15種類の木の実の樹種名を当てるのだが、記述式なので今回の最高点も7問正解となかなか手ごわい。ちなみに私は5.5点であった

 参考までに今年の木の実当てクイズを。正解は明後日のブログで
1.
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3.

4.
5.
6.
7.
8.
9.
10.
11.
12.
13.
14.
15.


スモーカー改良型テスト

2007年09月06日 | 一日一作

 改良型スモーカーをもう1台作って、
1)材料をアミに乗せる方式とつりかぎで吊るす方式とで仕上がりの差がでるか
2)スモークウッドというスモーク材の使用感
をテストしてみた。

<スモークウッド>
  
 通常燻製には木を数ミリのチップ状に砕いたスモークチップを熱源で加熱して発煙させるが、スモークウッドは木を粉状に近いくらい粉砕したものをスティックに固めてある。端に火をつけるとモグサのようにゆっくり燃えていくので加熱用の熱源がいらないという手軽さが特徴である。
 
【結果】
1) 吊るす方式のほうがいいアメ色に仕上がった。アミ式は材料の下面が少し焦げたようになった。下面は熱があたり続けるためと思われる。
   
   左は吊るしたもの。右は網に乗せたもの。

2) スモークウッドはお手軽でなかなか優れものだ。熱源がいらないので小型のスモーカーでも十分使える。着火も簡単。出来具合もスモークチップを使った場合と変わらない。むしろ温度コントロールがし易い分、扱いやすい。今回は70~80℃でスモークしたがチップより温度コントロールは格段にしやすかった。温度コントロールが難しい冷燻にも使いやすそうだ。次回は冷燻もテストしてみるつもり。
 注意点は、煙の出が急に落ちてきたらただちに終了するか新しいものと交換すること。煙の出が落ちてもしばらくは練炭のように火が残っているので、そのままにしておくと材料が加熱だけされてしまうようだ。

<水中効果撮影>
なお今回のテストを撮影していておまけとして、アルミホイルに青色(ブルーシート)が映った状態でフラッシュ撮影すると水中に浮かんでいるように写る効果が得られることが分かった。
   


ここまで来た!まつたけ栽培

2007年09月04日 | 面白かった本

 近年、里山の荒廃が言われ、里山再生が様々な視点から取り組まれている。京都でも山が荒れ、マツタケが採れなくなって久しい。今や高級ブランドの丹波マツタケは1kgが10万円もするそうだ。
 下図は京都の年間マツタケ生産量の変遷であるが、1955年(昭和30年)から激減しているのが分かる(著者の吉村先生ご提供)。
     
マツタケの人工栽培はいまだに実現していない。

 著者は岩手県岩泉マツタケ研究所で15年間マツタケの林地栽培に取り組み、みごと生産量を3倍にまで増やした。岩泉マツタケはマツタケとしてのブランド価値を確立し販売価額では4倍にまでなったという。本書は著者のマツタケ研究の到達点と林地栽培のノウハウをまとめたものだが、その言わんとするところはそれだけにとどまらない。
 まつたけは日本独自の食文化、里山文化と里山の多様な生態系に密接に結びついており、まつたけ生産がそれらの盛衰の指標にもなりうることを、歴史をひも解きながら語る日本文化の書でもある。著者はまつたけ増産を通してその文化や生物多様性を守り再生しようと訴え、「まつたけ十字軍運動」を立ち上げた。2年を経た今その運動は京都から全国へも広がりを見せようとしている。