美浜町教委は17日、興道寺廃寺で、「南門」の跡や、「講堂」とみられる建物跡を新たに確認したと発表した。
これまでの調査で、金堂、中門、塔の三つの建物の基壇跡を確認しており、寺域内に多くの建物を備えた本格的な寺院だった可能性が高まったとする。
南門などの跡は、6月から9月末までの予定で進められている今年度の調査で確認。同町教委によると、南門跡は石積みが残った状態で見つかり、南北約5m×東西約6mの規模とみられる。
また、南門跡の北約60mでは、東西約16mにわたって建物の基壇となる土の盛り上がりを確認。金堂や塔との位置関係から講堂跡と推定した。南門、講堂ともに地質などから再建期のものとみている。
現地説明会は19日午前10時から行われる。
過去のニュース・情報
2008.10.17興道寺廃寺遺跡 如来仏の塑像の一部出土
2008.10福井県美浜町・興道寺廃寺
金堂基壇の位置・規模を確認: 2時期の金堂基壇が南北に重複して所在することを確認。寺院の伽藍配置は法起寺式と推定。
創建期基壇 南北16.2m×東西17.8m
再建期基壇 南北17.8m×東西12.6m
中心伽藍東限施設を確認: 回廊、築地塀跡は見られず。8世紀前半の工房跡と見られる竪穴建物(南北6m×東西4m)を発掘。
中心伽藍北方の諸施設を確認: 複数の時期の掘立柱建物群が重複して所在することを確認。6世紀前半の大型掘立柱建物跡があり、寺院建立前の古墳時代後期の豪族居館跡と想定される。
[参考:福井県教育庁埋蔵文化財調査センターHP]
2007.11.9 福井県美浜町・興道寺廃寺・中門 創建時の瓦や再建時の基壇とみられる石列が見つかる
美浜町教委は8日、興道寺廃寺遺跡(同町興道寺)の中門付近から創建時(7世紀頃)のものと思われる瓦や、再建時(8世紀後半)の中門基壇とみられる石列などが見つかったと発表した。
中門に瓦を使っていたことから、興道寺がかなりの勢力を持っていたことが分かるという。基壇の大きさが確認できたことと合わせ、貴重な発見。当時の同地域にしては珍しい本格的な寺院で、大きな勢力を持つ豪族が建設にかかわったとみられる。
出土した瓦は平瓦や丸瓦で約100点。同遺跡では以前も瓦が見つかっているが、中門に使われたものは初めて。また、基壇とみられる石列は、縦1・8m、横0・8mで、以前にも見つかっている基壇跡と合わせると、基壇全体の大きさは縦8・2m、横8・0mと確認された。
また、中門の北70m地点からは僧坊とみられる竪穴式住居の柱跡4点なども見つかった。周辺からは6~13世紀の住居跡や須恵器なども出土しており、同地域が古代から中世にかけて大きく栄えていたことが分かる。
遺跡公開は10日午前10時から午後3時行われる。
[参考:産経新聞]
これまでの調査で、金堂、中門、塔の三つの建物の基壇跡を確認しており、寺域内に多くの建物を備えた本格的な寺院だった可能性が高まったとする。
南門などの跡は、6月から9月末までの予定で進められている今年度の調査で確認。同町教委によると、南門跡は石積みが残った状態で見つかり、南北約5m×東西約6mの規模とみられる。
また、南門跡の北約60mでは、東西約16mにわたって建物の基壇となる土の盛り上がりを確認。金堂や塔との位置関係から講堂跡と推定した。南門、講堂ともに地質などから再建期のものとみている。
現地説明会は19日午前10時から行われる。
過去のニュース・情報
2008.10.17興道寺廃寺遺跡 如来仏の塑像の一部出土
2008.10福井県美浜町・興道寺廃寺
金堂基壇の位置・規模を確認: 2時期の金堂基壇が南北に重複して所在することを確認。寺院の伽藍配置は法起寺式と推定。
創建期基壇 南北16.2m×東西17.8m
再建期基壇 南北17.8m×東西12.6m
中心伽藍東限施設を確認: 回廊、築地塀跡は見られず。8世紀前半の工房跡と見られる竪穴建物(南北6m×東西4m)を発掘。
中心伽藍北方の諸施設を確認: 複数の時期の掘立柱建物群が重複して所在することを確認。6世紀前半の大型掘立柱建物跡があり、寺院建立前の古墳時代後期の豪族居館跡と想定される。
[参考:福井県教育庁埋蔵文化財調査センターHP]
2007.11.9 福井県美浜町・興道寺廃寺・中門 創建時の瓦や再建時の基壇とみられる石列が見つかる
美浜町教委は8日、興道寺廃寺遺跡(同町興道寺)の中門付近から創建時(7世紀頃)のものと思われる瓦や、再建時(8世紀後半)の中門基壇とみられる石列などが見つかったと発表した。
中門に瓦を使っていたことから、興道寺がかなりの勢力を持っていたことが分かるという。基壇の大きさが確認できたことと合わせ、貴重な発見。当時の同地域にしては珍しい本格的な寺院で、大きな勢力を持つ豪族が建設にかかわったとみられる。
出土した瓦は平瓦や丸瓦で約100点。同遺跡では以前も瓦が見つかっているが、中門に使われたものは初めて。また、基壇とみられる石列は、縦1・8m、横0・8mで、以前にも見つかっている基壇跡と合わせると、基壇全体の大きさは縦8・2m、横8・0mと確認された。
また、中門の北70m地点からは僧坊とみられる竪穴式住居の柱跡4点なども見つかった。周辺からは6~13世紀の住居跡や須恵器なども出土しており、同地域が古代から中世にかけて大きく栄えていたことが分かる。
遺跡公開は10日午前10時から午後3時行われる。
[参考:産経新聞]