平安時代以前としては県内最多の計24基の製鉄炉跡が見つかった「大山遺跡」(伊奈町小室580)の見学会が、24日午前10時半と午後1時半の2回にかけて行われる。
4月から始まった第12次調査で、円筒形の製鉄炉跡が5基見つかり、そのうち1基は、内径65~70cm、残存部の深さ60cmの形状が状態よく発掘された。
内部に砂鉄と炭を交互に敷き詰め、上部から鞴(ふいご)で風を送って温度を上げ、完成した鉄の塊は炉の一部を壊して取り出すという工法。一帯では、鞴の送風に使われた土器や、鉄を加工する鍛冶場跡、鉄を精製した際にできる不要物なども出土しており、一帯は8世紀のものとしては県内最大の製鉄集落とみられるという。
県埋蔵文化財調査事業団によると、現在は平野部にあるが、当時は川に面した台地と推定され、製鉄炉は斜面を利用して作られている。大山遺跡は砂鉄を材料とした、鉄の生産を行っていたムラであったとしている。
[参考:読売新聞、埼玉県埋蔵文化財調査事業団]
4月から始まった第12次調査で、円筒形の製鉄炉跡が5基見つかり、そのうち1基は、内径65~70cm、残存部の深さ60cmの形状が状態よく発掘された。
内部に砂鉄と炭を交互に敷き詰め、上部から鞴(ふいご)で風を送って温度を上げ、完成した鉄の塊は炉の一部を壊して取り出すという工法。一帯では、鞴の送風に使われた土器や、鉄を加工する鍛冶場跡、鉄を精製した際にできる不要物なども出土しており、一帯は8世紀のものとしては県内最大の製鉄集落とみられるという。
県埋蔵文化財調査事業団によると、現在は平野部にあるが、当時は川に面した台地と推定され、製鉄炉は斜面を利用して作られている。大山遺跡は砂鉄を材料とした、鉄の生産を行っていたムラであったとしている。
[参考:読売新聞、埼玉県埋蔵文化財調査事業団]