和歌山県文化財センターが縄文時代後期(約4000年前)の中飯降(なかいぶり)遺跡(かつらぎ町中飯降)で、新たに1棟の大型の竪穴建物跡が見つかったと発表した。計4棟の大型建物跡(注1)が確認されたことになり、集落内で大型の建物が建て替えられながら長期間使用されていたとみられる。
同センターは2008年5月から同遺跡の発掘調査を実施し、これまでに計3棟の竪穴建物の跡を発見している。今年9月からは、遺跡にかかる町道の地下を調査し、直径約10mと推測される4つ目の竪穴建物跡を見つけた。
4棟の竪穴建物の大きさは、いずれも西日本で最大で、柱を固定するために約20cmの石が多数用いられている。おおむね東西に並んでおり、発見された鉢などの縄文土器から、最も古い建物と新しい建物との間には、使用された時期に約200年の差があるという。
建物跡の全体が発掘できた2棟では、中心部には炉があったことなどから、住居か祭事場だったかは不明だが、集落の中心的施設だったとみている。
7日午前10時半から、公開シンポジウム「紀ノ川流域の縄文文化」がかつらぎ総合文化会館(同町大字丁ノ町)で開かれる。同遺跡の発掘調査について報告などがある。
8日午後1時半から現地を公開する。
[参考:読売新聞]
過去のニュース
2009.1.10中飯降遺跡 新たに縄文後期の西日本最大級の2つの竪穴式建物跡
(注1) これまでに、
2008.7 直径14m 円形
2009.1 長軸16m 短軸14m 楕円形、および同等の建物跡
計3棟の大型竪穴建物跡が発見されていた。
同センターは2008年5月から同遺跡の発掘調査を実施し、これまでに計3棟の竪穴建物の跡を発見している。今年9月からは、遺跡にかかる町道の地下を調査し、直径約10mと推測される4つ目の竪穴建物跡を見つけた。
4棟の竪穴建物の大きさは、いずれも西日本で最大で、柱を固定するために約20cmの石が多数用いられている。おおむね東西に並んでおり、発見された鉢などの縄文土器から、最も古い建物と新しい建物との間には、使用された時期に約200年の差があるという。
建物跡の全体が発掘できた2棟では、中心部には炉があったことなどから、住居か祭事場だったかは不明だが、集落の中心的施設だったとみている。
7日午前10時半から、公開シンポジウム「紀ノ川流域の縄文文化」がかつらぎ総合文化会館(同町大字丁ノ町)で開かれる。同遺跡の発掘調査について報告などがある。
8日午後1時半から現地を公開する。
[参考:読売新聞]
過去のニュース
2009.1.10中飯降遺跡 新たに縄文後期の西日本最大級の2つの竪穴式建物跡
(注1) これまでに、
2008.7 直径14m 円形
2009.1 長軸16m 短軸14m 楕円形、および同等の建物跡
計3棟の大型竪穴建物跡が発見されていた。