歴歩

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釜山・長安邑 朝鮮時代の粉青沙器窯跡を発見、蔚山長興庫銘を確認

2009年11月16日 | Weblog
 釜山市立博物館は16日、釜山機張郡長安邑(부산장안읍)に陶芸村造成のために行われていた発掘調査で、朝鮮時代粉青沙器(분청사기)を作る窯があったことが確認されたと発表した。
 粉青沙器窯1基、廃棄場1基、竪穴遺構1基のほかに、念珠、粉青沙器平鉢(대접)、皿、軟質の白磁破片、各種陶磁器製作道具などの遺物が出土した。
 特に窯跡では国内陶窯跡発掘史上初めて、僧侶らが使う念珠(염주)と念珠陶枕(도짐이、焼き物のための焼台)が発見された。念珠は近隣の長安寺の影響を受けたためと推測する。
 粉青沙器皿の下の部分に、蔚山の行政官庁の長興庫で製作したという印の「蔚山長興庫」銘が彫られていて、長安一帯が朝鮮時代貢納用磁器を生産する地域と推定された。
[参考;聨合ニュース]

備考: 佛光山長安寺 (釜山広域市機張郡長安邑長安里598)
 長安寺は新羅文武王13年(673年)に元暁大師が創建して双渓寺と呼んだ。新羅哀莊王10年(809)に長安寺と改称した。壬辰倭乱の時(1592)に兵火で全焼し、仁祖16年(1638)に再建したとされる。

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福岡市・鴻臚館 北館の北側20m地点から、築地塀跡の遺構が出土

2009年11月16日 | Weblog
 市教委と専門委員会は13日、鴻臚館跡(福岡市中央区城内)北館の北側約20mの地点で、東西に伸びる土製の外壁「築地塀」の基礎部分とみられる遺構が見つかったと発表した。
 今回、北館の北側約20m地点で、当時は砂丘だった溝から発見されたのは、築地塀(高さ不明)を支える基礎部分とみられる赤土と粘土を重ねた層(厚さ計50cm)と、築地塀の屋根に使われていたと推定される9世紀ごろの瓦。
 これまでは南北約200mと推定されていた鴻臚館の規模が、高さ4mの台地上にとどまらず、崖下の砂丘までに及ぶ北側に約20m大きかった可能性を示している。
 14日午前10時-午後3時、市民向けの現地説明会が開かれた。
[参考:西日本新聞]

過去のニュース
 2008.11.22 福岡市・鴻臚館 1‐3期は東側に門 遺構の柱穴を確認



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