奈良県立橿原考古学研究所は24日、桜井市の脇本遺跡で古墳時代中期(5世紀後半)に築かれた大規模な堀状の遺構(南北60m、東西30m)と、その南端に石積みの護岸を発見したと発表した。
見つかった遺構の底面は、南北の高さがほぼ水平で、水が溜まった形跡がないため、防御を兼ねた空堀の可能性があるという。
石積みは、幅約2~2.5mで、約20〜30cm大の石がほぼ東西方向に約30mにわたって緩やかな傾斜状かつ直線状に並び、遺構の底からの高さは約1.2mだった。
すぐ北東の台地では、雄略天皇の泊瀬朝倉宮に関連するとみられる大型掘っ立て柱建物が見つかっており、遺構が宮の周濠や池だった可能性があるとしている。
出土した器などの土器から、5世紀後半に造られ、6世紀後半の古墳時代後期にはなくなったとみられる。
現地説明会は29日(土)午前10時から午後3時まで開かれる。
[参考:産経新聞、日経新聞、毎日新聞]
過去の関連ニュース・情報
脇本遺跡
見つかった遺構の底面は、南北の高さがほぼ水平で、水が溜まった形跡がないため、防御を兼ねた空堀の可能性があるという。
石積みは、幅約2~2.5mで、約20〜30cm大の石がほぼ東西方向に約30mにわたって緩やかな傾斜状かつ直線状に並び、遺構の底からの高さは約1.2mだった。
すぐ北東の台地では、雄略天皇の泊瀬朝倉宮に関連するとみられる大型掘っ立て柱建物が見つかっており、遺構が宮の周濠や池だった可能性があるとしている。
出土した器などの土器から、5世紀後半に造られ、6世紀後半の古墳時代後期にはなくなったとみられる。
現地説明会は29日(土)午前10時から午後3時まで開かれる。
[参考:産経新聞、日経新聞、毎日新聞]
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