おてんとうさんのつぶやき & 月の光の思案 + 入道雲の笑み

〔特定〕行政書士/知的財産管理技能士/国家試験塾講師等が生業の巷の一介の素浪人の日常

リノベーションの 限界?

2019-04-04 | マンション〔トラブル〕

 

≪中古マンションをリノベして アナタのものとなるお城を

アナタ好みに 変身させてしまおう≫

 

という類のコマーシャルに出会うことが増えてきた?ので

今さらながら という感もありますが

極くシンプルに 伝えたいポイントだけを記させていただきます

  

手に入れて 専有部を改造して住もう という場面で 

注意すべきこと ?

以前に何度か述べさせていただきましたが

なんといっても 購入前に専有部状況を実際に眼でたしかめること

このことが 絶対的な重要ポイント

当然といえば当然なことで それこそ なにをいまさら

ということですが 意外と それほど気にしていない方もいたり・・

 

仕切り といっても 躯体構造上の重要な

役目を負っている仕切りもあります

動かせない 勝手に加工はできない仕切り壁もあったりします

基本構造のこと 動かせない仕切り や 各種配管位置などのこと

 

その物件で希望の間取りが実現可能かどうか 総じて希望に沿う改造が

できるのか

自身では判断がつかないような場合は 経費は多少かかっても 

充分なアドバイス

を利用すべきでしょう

 特にトラブルになりやすいのが改造後の防音の変化

 

『これまでは なんの不都合もなく生活できていたのに

お宅は どこをどのように変えてしまったのですか

あなたの財産だとしても そこまで勝手にされては・・・』 

天井を上げたり床材を変えるといった場合は 

上下階への防音効果への影響確認が必要となるでしょう

業者まかせっきりではなく 今後そこで住むことになる自身が

改造後の専有部のことを シッカリと認識しなければなりません

団体の一員としての立場で 他組合員との共同生活ともいえる

暮らしが始まり 住人として 管理組合員として関わるすべての事柄の

決断者になるのですから

 

工事が可能な時間 日程なども大切なこと

ということで 

規約上で どのようなことが制限されているかの確認は必須です

(規約 つまり 住民間の約束事の基本文書ですので

そこにある決め事からして 想定しているリノベーション(改造)

は認められない などということもあり得ます ので)

 

工事内容を伝え 管理組合の了解を得 影響あると思われる住民へ

周知(場合によっては同意)は おおよそのマンションでも行われることと

考えますが

これからは 特に<より具体的な 改造(改修も)の制限条項>に配慮する規約が

増えていくのでは

とも考えられます

 

自治規範である規約というものの約束事を守り ある意味それに守られ 住むと同時に

管理組合の構成員となり 規約での約束事を契約人としての立場でも遵守する

そういう世界への参加です

 

約束事である改造許可条件の厳格化を模索して

実質的に 改造はまずあり得ない というようなマンションも登場

というようなことさえ ? 既に そのような管理組合も登場している?

(マンションにもさまざまな個性があります 建物そのものにも 住民にも)

 

以前も述べましたように マンション内で想定もしなかったような

改修・改造が続いてしまってからでは間にあわないので 

それこそ 想定外の住環境にならないように

『改造の無い 安堵感あるマンション』 を謳う管理組合もあるかも?

 

マンション内で オールフリー的な改造が競合する場面が頻繁にある

ようでは

そのマンション資産価値評価がどのようになるのか?

という問題もあると思われますので

 

念のため申しあげますが あくまで 〔改造〕のことで 〔修繕〕の

ことではありません

 

≪修繕とは 元に戻す

改修とは 修繕+改良

改造とは 変更

というような意で用いています

 

リフォームが改修

リノベーションが改造

(仕切りを無くしてワンフロアーにしてしまう・

ファミリー用から1人暮らし用の機能・設備に変えてしまう 等)

というような用い方で記しています

 

定まった言葉用法は見つかりませんでしたので

上記のようにさせていただいています≫

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