『たしかに あの子の言いようは スパッとしているわね』
「そうなのさ いかにも・・・自分中心・・という言い方で さ」
『そうなの そんなふうに感じるの ?』
「チョットばかり 苦手さ」
『相手のことをできるだけ傷つけないように
言葉を選び抜いて
そうした話し方も それはそれでいいンでしょう けど
それは できるだけ テイネイに言えばケンカも少なくて
自分も傷つかなくてすむだろう ってことでもあって
結局は ひとつの自己中なのかもしれないわよ ね』
「・・そうか・・そうだね・・そうとも・・言える かも・・・」
『スパッと言っている というのも 実はいろいろあの子の心の中
で自分を差配っていうのか 見張っていてのことで
相手のことを慮ってしていることかもしれない
クドクドとは説明しない言い方もあって それはそれで
その人の個性というか・・
思いやりの無い心の持ち主 だとも決めつけたらいけないし・・
判ってくれる人は判ってくれる 誤解されると
しても それはそれで仕方が無い
と キッパリ覚悟しているような ある意味 潔い人だとも言える
ンじゃないかなー と思うのだけれど・・
いろいろあるけれど
とにかく 苦手と思いすぎないで 話をしてみたらどうかなー』
「・・そうだね・・ そうしてみることにするよ
夏休みが終わったら キット そうする」
入道雲と故郷の山がいてくれて
おとっつァん は 村の小さな炭鉱に
おっかさん は ズリ山で石炭屑拾い
小学校四年生の少年は 夏休みで 昼寝
遠い遠い 昔
苫屋の天井を眺めているうちに居眠りしながらの空想
登場したお話し相手のヤンチャそうな女の子との内緒話
その女子に 自分の持っていないものを見つけて・・
とても とっても
あこがれたりしていて・・・
二人とも なぜか中学2年生くらいの姿で 二人だけの教室に登場していた
夢
あの夢は どれくらいの時をかけたものだったンだろう・・・