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スマイルズ遠山社長 起業のための四行詩 経営は浪漫!躍進するスープストックトーキョー

2014年08月10日 | マーケティング

日経ビジネス誌2014.8.11&17合併号の「経営教室」では、夏期講習として四回シリーズで「感性のビジネス」を取り上げています。


第一回は、スープストックトーキョーの遠山社長。

現在、56店舗。

80億円の売上。

ゼロベースで立ち上げ、ここまで成長させた経営手腕は素敵です。


JRや私鉄の駅中でよく見かける「スープストックトーキョー」。

多くのお客さんが女性・・・。

まさに女性の感性をとらえたお洒落な業態だと思います。

価格は多少高めですが、落ち着いた雰囲気の中で美味しいスープやパンをいただくことができます。

ここで品のある女性が食事をしていると、本当に絵になります(笑)。


遠山社長は、画家としての才能をお持ちで個展を開催し完売・・・などという趣味をお持ちのようです。

その感覚、感性が、経営に生かされていることは間違いないと思います。


一つは、事業計画を物語にすること。

もう一つは、4行詩・・・ポエムを綴ること。


物語、ストーリーテリングは、スープストックトーキョーを巡る顧客像や経営哲学を物語化したもの、そして、四行詩を創造すること・・・。

まさに構想の言語化です。


わたし自身、経営者やマネジャーにはコピーライターの才能が必要だと思っていましたが、

遠山社長をそれどころか芸術家、小説家、詩人の才能を持たれているように思います。


遠山社長が説く「起業のための四行詩」です。

 

1.やりたいこと ビジネスを目的とせず、自分が心からやりたいと思えること

2.必然性 なぜそれをやりたいのか。ピンチの時に踏ん張れる「やらなければならない理由」

3.意義 自分ひとりでは事業はできない。仲間から共感される意義はあったほうがいい。

4.なかったという価値 モノマネでは苦しい時に責任転嫁してしまう。自分発だからプライドがもてる

 

そして、「拡大を追わず共感を広げる」。

ソーシャルな視点も加えられています。

なかなか面白い日経ビジネス誌の特集でした。


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