日経ビジネス誌2014.8.11&17合併号の「経営教室」では、夏期講習として四回シリーズで「感性のビジネス」を取り上げています。
第一回は、スープストックトーキョーの遠山社長。
現在、56店舗。
80億円の売上。
ゼロベースで立ち上げ、ここまで成長させた経営手腕は素敵です。
JRや私鉄の駅中でよく見かける「スープストックトーキョー」。
多くのお客さんが女性・・・。
まさに女性の感性をとらえたお洒落な業態だと思います。
価格は多少高めですが、落ち着いた雰囲気の中で美味しいスープやパンをいただくことができます。
ここで品のある女性が食事をしていると、本当に絵になります(笑)。
遠山社長は、画家としての才能をお持ちで個展を開催し完売・・・などという趣味をお持ちのようです。
その感覚、感性が、経営に生かされていることは間違いないと思います。
一つは、事業計画を物語にすること。
もう一つは、4行詩・・・ポエムを綴ること。
物語、ストーリーテリングは、スープストックトーキョーを巡る顧客像や経営哲学を物語化したもの、そして、四行詩を創造すること・・・。
まさに構想の言語化です。
わたし自身、経営者やマネジャーにはコピーライターの才能が必要だと思っていましたが、
遠山社長をそれどころか芸術家、小説家、詩人の才能を持たれているように思います。
遠山社長が説く「起業のための四行詩」です。
1.やりたいこと ビジネスを目的とせず、自分が心からやりたいと思えること
2.必然性 なぜそれをやりたいのか。ピンチの時に踏ん張れる「やらなければならない理由」
3.意義 自分ひとりでは事業はできない。仲間から共感される意義はあったほうがいい。
4.なかったという価値 モノマネでは苦しい時に責任転嫁してしまう。自分発だからプライドがもてる
そして、「拡大を追わず共感を広げる」。
ソーシャルな視点も加えられています。
なかなか面白い日経ビジネス誌の特集でした。