山陰ツアー二日目。
島根県安来にある足立美術館。
世界一の横山大観コレクションと日本一の日本庭園で知られる美術館を初めて訪問しました。
この足立美術館は私設の美術館。
貧しい農民だった足立全康さん。
このままでは生活できないと若い頃から炭の行商を始め、その後事業は急拡大、実業家になります。
91歳で亡くなられるまで、美術品の収集と日本庭園に情熱を傾けます。
まさに男の夢とロマン。
そのパッションが、伝わってきます。
自分が生まれ育った島根安来の地に日本を代表する美術館を作り上げたのです。
アクセスは、とても不便(笑)。
でも、ここには外国人の姿がたくさん見られます。
ミシュランガイドの三ツ星、日本庭園は米国の日本庭園雑誌のランキングで京都・桂離宮を抜き第一位、しかも11年連続だそうです。
足立美術館の庭師さんの造園技術の高さがわかります。
枯山水、滝、池・・・。
そこには日本独自のワビ・サビはあまり感じられず、計画的にデザインされた構図が感じられます。
背景に中国山地を活用し、庭園は狭いながらも(でも5万坪です)、奥行を感じさせます。
いかにも欧米人が喜びそうな日本庭園だと思いました。
秋の紅葉、冬の雪の中、この庭園を見に訪れたいと感じたスポットでした。
白砂と緑が織りなすバランスが見事です。
最初は、この池を中心とする庭園から始まったそうです。
事業に注いだ執念、美術・日本庭園への想い・・・。
創設者足立全康さんの すごさに感動した1日でした。
足立美術館(島根県・安来)