大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館)に、ゼロ戦の実機が展示してあります。
太平洋戦争の前半まで、優秀なパイロットの操縦するゼロ戦は無敵の戦闘機でした。
ゼロファイターは、一人この戦闘機の狭いコクピットに乗り込み空中戦を戦っていたことが、にわかに信じられませんでした。プロペラは一つ。もしこれが止まれば・・・最悪の状況になります。また、パイロットを守る装甲板も薄く、敵弾があたると大きなダメージを受けることになります。しかも戦場は、日本から遠く離れた太平洋や東南アジア・・・本当にパイロットにかかるプレッシャーは相当なものだと思います。
日本が生んだ航空技術の粋を集めたゼロ戦。その科学技術の高さに感激した次第です。
広島県呉市にある大和ミュージアム。
正式名称は、呉市海事歴史科学館。
JR呉駅から呉港に向かう歩道橋を通って約10分。
この博物館は、戦艦大和や数々の船舶を造船した呉海軍工廠、戦後のIHIマリンユナイテッド等の造船にちなんだミュージアムです。
駐車場には県外ナンバー、館内には関西弁や中国語が飛び交う、まさに観光スポットでした。
入口には、ギリシャ神話の海の神ネプチューンがお出迎えです。
26メートルある大和の模型。
約2億円するそうです。
入ってすぐのところに、1/10の戦艦大和が展示されています。
このモデルを取り巻くようにスロープが3階まで続いており、さまざまな大和の顔を見ることができます。
昭和20年、沖縄を救うために片道分の燃料を積んで特攻。
米軍航空隊の度重なる攻撃のため東シナ海に沈みました。
3000名以上の乗組員が戦死。
映画「男たちのYAMATO」にも描かれたように、
そこには様々な人生ドラマがあったことを展示の中からも知ることができます。
そのことを思うと胸が痛みます。
9月23日まで企画展「戦艦大和・武蔵の進水式展」が開催されており、こちらの方も楽しむことが出来ました。
窓からは呉港が一望できます。
じっくりと見れば3時間程度はかかると思いますが、
戦争の歴史、船を取りまく知識をしっかりと習得することができる、なかなかお得感のある博物館だとお思います。
広島・宮島を観光した際には、ぜひとも立ち寄りたい観光スポットです。
ミュージアムショップもあり、たくさんのお土産を買って帰路につきました。