能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

百貨店の時代も終焉を迎えつつあります・・・市場規模も6兆円を切りドラッグストア業界に抜かれました

2017年08月02日 | マーケティング
百貨店の業績が芳しくありません。
 
日本のみならず米国でも大変な状況です。
ノードストロームやメーシーズも大規模な店舗リストラを行っています。

日本でも、この一年半で10店舗の百貨店が閉店。
かって300近くあった百貨店は、2割減の230店舗まで縮小しています。

市場規模も6兆円を切り、ついにドラッグストア業界に抜き去られてしまいました。


日経ビジネス誌2017.7.31号の小特集「誰が百貨店を殺すのか」では、百貨店とアパレル企業の相互依存のビジネスモデルに、百貨店衰退の原因があるとしています。


委託販売・・・自らリスクを冒さない場所貸しモデルは、
新しい価値を産み出せなくなったアパレルメーカーとともに衰退の一途をたどることになります。

そういえば、最近、百貨店に行かない自分・・・欲しいモノがないことを改めて思い出しました。

百貨店という業態は、明治時代にヨーロッパから輸入された「文化」。
1904年に三越呉服店が「デパートメントストア宣言」をして、1世紀。
以前は、文化の発信基地として、「大英国展」「大フランス展」「大恐竜展」など、やたら「大」を付けていました(笑)。

そして、バブル経済到来・・・高級ブランドや美術工芸品が飛ぶように売れました。
家電や家具のカテゴリーキラーの台頭により、百貨から80貨に・・・。

やがて、アパレルとの委託販売に舵を切りました・・・。
そして、百貨店、小売業のM&Aの時代へ・・・。
なんとかホールディングスという名称に変化しています。

少子高齢化、人口減少が続くニッポン。
百貨店というビジネスモデルのサバイバルのためには、荒療治が必要なような気がします。

もう「モノからコトへ」といったフレーズでは生き残れない事態になっていると思います。


成功のカギは、その好立地を活用した集客だと考えています。
どのように人を集めるか?
ソーシャルビジネスコミュニティビジネスも含めて、地域密着の方向に行くしかないように思います。

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