毎年、日本経済新聞1月1日号は丹念に読むことにしています。
その1年を占う日経新聞の一面トップ。

今年は、一面から鋭い切り口の格調高い特集記事が並んでいます。
近年稀にみる面白さです。
編集長が変わったんですかね・・・それとも英国フィナンシャルタイムズをM&Aした影響なんですかね。
経済経営のクオリティペーパーらしくなってきました。
リベラルアーツの香りがしてきます。
一面トップは、「溶けゆく境界 もう戻れない パンゲアの扉 つながる世界」。
デジタルの翼が「個」を解き放つこと、ビットコインが資金調達の形態を変えること、そして、エストニアの仮想国民、スイスの都市ツークの事例などが紹介されています。
グローバリゼーションも、この500年で「腕力のある国家が主役」→「海外に市場を求める企業が先導」→「個の影響力が強まる」と解説。
なるほど世界の動き、潮流をしっかり捉えている特集記事です。
冒頭の記事の本当に短いコピーのような文章には、思わず膝を叩いてしましました。
一握りの大国や大企業だけが力を振るってきたグローバリゼーションが変わる。
小さな国、小さな企業、そして個人。
デジタルの翼に解き放たれ、境界を溶かしてゆく。
つながる世界への扉が開いた。もう誰も後には戻れない。
ビットコイン、ICO、エクサ、メッセージアプリ、スマホ24億台・・・一瞬にして、世界のお金の流れが変わってしまうイノベーションの芽が見え始めました。
ビジネスチャンスであるとともに、ちょっと如何わしい匂いのするリスク・・・
日本語の「危機」というコトバの持つ「危険」と「機会」のニュアンスがぴったりと当てはまります。
2018年最初の日本経済新聞1月1日号は必読の紙面。
そして、今年の日経新聞・・・ちょっと期待しています。