「雪国」10大小説の一つ?

2019年02月05日 02時36分34秒 | 社会・文化・政治・経済

川端康成の雪国
先日ようやく読みきりました。
情景描写の美しさが素晴しいと感じる作品でした。
ただ、話の流れなどまだまだ難解な点が多かったので
詳しい方ぜひ教えてください。
○島村と駒子
駒子から見て島村って立場上お客さんですよね?
酔って来て介抱を受けたり夜中や朝に押しかけてきたりって
いくら好きだからってアリなんでしょうか?
言葉遣いもけっこう挑戦的というか荒く感じました。
島村もそれを受け入れてたから悪くはないんでしょうけど;

○葉子
後半で「気ちがい」と使われていますが(泣いた直後風呂で歌ってるとか)
病的なものなんですか?それとも駒子の許婚が亡くなった後から?
それか病気ではないものの、精神的に不安定だということですか?

○駒子「いい女」
後半島村が駒子に対し「いい女だ」と言った時駒子が怒りを露にします。
本気でもないのに気持ちを持たせるようなことを言ったことに対し怒ったのかと
思ったんですが、文中「駒子が聞き違いをした」とあります。
何を聞き違えたんでしょうか?

○天の河
終盤「天の河」という表現が出てきます。今で言う彦星と織姫の関係を島村と
駒子の状況に似せて使っているということでいいんでしょうか?
それだとしたら、島村は「友達以上恋人未満」主義というか、本気にはな
れないんです
よね?(妻子いるし一応)この表現は駒子の気持ちが強いんでしょうか?

○性的描写がほとんどない
余談ですが、島村には駒子、葉子、妻(出てこないけど)と女性がいる中で、全くと
言っていいほど性的描写がなかったですね。
序盤の「指が駒子を覚えている」くらいだったかと思いますが、他にありましたか?

○クライマックス
火事のシーンは結局答えの無い終わりだと思います。
落ちた葉子に駒子が駆け寄るところ・・・
葉子と駒子の相互関係というか、思うところってどういったものだったのでしょうか?
単純に嫌いあっていたわけではないのでしょうか?

読解力が劣っていてすみません;
他の方の解釈を是非参考にさせて頂きたいです。
よろしくお願いします。
・島村と駒子
私の見解では、好きには好きだったとは思いますが、あまり本気ではなかったと思います。逆に本気でもないのに、あの馴れ馴れしい言動はいまいち良さの理解しがたい感じがしました。

・葉子
不思議系な人だという印象を受けました。というよりも、この辺は私も読解力不足で、葉子に関して深く理解できませんでした。

・駒子「いい女」
分かりません。質問者さんの解釈が正しいと思います。島村は少々たらしな感じ伺えます。妙な恋愛感情を抱いて駒子にそのような事と言うのは、駒子の怒りを買っても仕方がないと思います。

・天の川
島村と駒子を織姫と彦星に例えるのは、何だか不釣合いだと思います。質問者さんのおっしゃる通りで、友達以上恋人未満なので、離れていても愛し合っている織姫と彦星とは違うと思います。私の想像としては、現実(=地上)では結ばれることはないので、理想(=夜空)では結ばれたいとでも思ったのでしょうか。そう考えると本気になれない島村の心情も腑に落ちませんが、作者がどうしてこのような表現をしたのかを考えると、私は前述のような想像をします。

・性的描写がほとんどない
他の川端作品と比べれば、確かに全くと言っていいほど少ないと思います。
・クライマックス
もの凄い中途半端な終わり方だと感じましたが、今まで中途半端だった島村の心には、「やはり駒子は俺が手に入れられる女ではない」といったような区切りができたのではないでしょうか。

作品全体を通して、私は読み終わった後、もどかしい気持ちが残りました。

う~ん腑に落ちないというかなんというか・・・奥が深いと一言で片付けてはいけないとも思いますが、難解ですね・・・しかし、私と考えがほぼ同じ方がいらっしゃって嬉しいです。
とても共感しました。お二人ともありがとうございました!!


小説「雪国」の駒子と葉子

2019年02月05日 02時28分35秒 | 社会・文化・政治・経済

夕暮れの汽車の窓ガラスに葉子の顔がうつり、そこに窓の外のともし火がかさなる。

「小さい瞳のまわりをぼうっと明るくしながら、つまり娘の眼と火とが重なった瞬間、彼女の眼は波間に浮ぶ、妖しく美しい夜光虫であった」
 主人公の島村にとって、芸者駒子は「指で覚えている女」と表現される。
一方、葉子は「眼にともし火をつけていた女」となる。
駒子の妹分みたいな葉子に島村はしだいに惹かれはじめる。
そのことを駒子に見抜かれてしまう。
「あんた、あの子欲しいの?」などといわれる。
駒子は呟く。「あの子があんたの傍で可愛がられていると思って、私はこの山のなかで身を持ち崩すの。しぃんといい気持ち」
葉子には悲劇的な結末が。
島村と駒子の眺めている火事現場の二階から、水平に落下してきた女があった。それが、葉子だった。 
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川端康成の雪国で駒子と葉子は作品にどのような役割を果たしているのですか?
また作品中しきりと「徒労」と言う言葉が使われていますが、作者の意図を教えてください。お願いします。

徒労の意味を簡単に説明すれば「無駄な努力」です。
確かに主人公は駒子と葉子によく徒労という言葉を使っていたような記憶があります。
駒子と葉子が主人公に好意を寄せることを徒労と言っているのでしょうか。
主人公は女性と”友達以上恋人未満”の関係でいようとしているのが、自分には感じられます。
だとすると主人公は恋愛を徒労だと言っているように感じます。
それに最後の火事が起きたシーンで、葉子が落ちてきた場面で真っ先に駆け寄ったのは駒子です。
普通は火事が起きた現場で人を助けるといったら男性が果敢に行うのが一般的なイメージですが、主人公は駒子の後を追って救助に向かうこともなく、中途半端な所で話が終わっています。


事実は小説よりも奇なり

2019年02月05日 02時09分43秒 | 沼田利根の言いたい放題

世の中の実際の出来事は、虚構である小説よりもかえって不思議である。

英国の詩人バイロンの言葉。

「人の不幸の上に自分の幸福を築く」
「安易に金儲けをしようとする」
「無職の人の方が犯罪に走り易い?」
「戦争を止められない人類」
「神も仏も人間の産物?」
「目に見えないものも、あるんだよ」
「銃を規制できない米国社会」
「理想と現実」
「希望と絶望」
「いじめ自殺」
「過労自殺」
「戦争と平和」
「愛と憎しみ」
「核兵器を廃絶できない国々」
「言論の統制」
「暴力と非暴力」
「過去・現在・未来」
「生と死」
事実は奇なり


夢は小説より奇なり

2019年02月05日 01時46分13秒 | 医科・歯科・介護

夢に過去の仕事場の同僚が出て来た。

電話で会いたいと言うので、彼の職場を訪ねた。
10人ほどの人が事務所にいて、彼は右端の席に座っていた。
名を呼び、「来たよ」と声をかけるが、こちらを見たのに知らんぬ顔だ。
再び彼の名を呼ぶ。
同僚の人たちが当方と同僚に交互に眼を向ける。
一人の若い女性が「お客さんですよ」と彼を促す。
だが彼は「誰なの?」と不機嫌な顔を向けて、席を立たない。
当方は言葉を失った。
「彼は若年性認知症なのか?」と考える。
ここから、夢は想わぬ展開となる。
その職場の人たち全員が突然、老人となっていたのだ。
訪ねた彼も30代から70代の老人に変貌して白髪頭で声も変化する。
「あんたを知らないんだ。用事がないなら帰ってくれ」と声を荒げている。
「何が起きたのか」と我が目を疑う。
気がつけば当方も老人になっていた。
そして、同僚に会いに行った理由が分かったのだ。
「俺の死後のことを頼む」元同僚は電話で言ってのを。


家人がインフルエンザに

2019年02月05日 01時11分39秒 | 日記・断片

家人が咳をしていて、熱を測ったら37度6分。
小文間の田中クリニックでインフルエンザにり患していることが判明した。
パートの仕事仲間が咳をして、インフルエンザで休むこととなる。
伝染したようだ。
当方は伝染されるたくない。
家人はインフルエンザの予防注射をしていたのに、り患するとは。
注射の後、熱は38度を超える。
元々家人は35度台の低温なので、かなり熱。
辛いと炬燵で横になる。
マスクを探して装着した。
このマスクは新橋のSL広場で貰う。
特殊詐欺への警告がシールにあり、防犯協会が配付していたもの。
昨日は温暖で外でも17度ほどだった。
今日はまた冷え込むそうだ。