イケメンや美人にツボを買わされないためには
会話やデートを繰り返した後商品をねだる
被害者を十分に盲目にさせた後で、商品やサービスを契約させに行きます。主な商品・サービスには次のようなものがあります。
アクセサリー
洋服
絵画
コンサルティング
マルチ商法
お店や事務所に誘導する
商品を購入させるために、お店や事務所にターゲットを誘い出します。純粋に恋愛感情を利用して契約をさせる場合もあれば、怖いお兄さんが控えている場合もあります。
知らない場所に行く際は、次のような対策をしておきましょう。
上着を着たままにしておく
靴を脱がない
カバンを預けない
見栄を張ってしまうからクーリングオフしにくい
商品やサービスを契約させた後8日間は恋人関係を続けることもあります。これはクーリングオフを封じるためです。
好きな人から購入してしまった手前、嫌われるのが怖いので多少高額でも「クーリングオフしたいんだけど」とはなかなか言い出せません。
一度騙されると何度も狙われる
一度騙されると、詐欺師が管理するカモリストに名前、住所、電話番号が載せられることもあります。業者間で共有されるので、あらゆる悪徳商法や詐欺に狙われる恐れがあるため、一度でも騙されてはいけません。
デート商法に騙されやすい人の特徴
冒頭でもお伝えしたように、最近では女性が騙されるケースも増えていますから女性の方も安心はできません。ここでは、デート商法で騙されやすい人の特徴を確認していきましょう。
中途半端に自分に自信を持っている
イケメンや美女に声をかけられたとき、自信がない人は「自分に声をかけてくるなんておかしい」と思うので案外騙しにくいようです。
逆に、自分に自信を持っている人はイケメンや美女が寄ってきても不自然だと考えません。
さらに、プライドのせいで自分が騙されたと認められないので、あれこれと理由をつけて「私は騙されたわけじゃない」という信念を固めていきます。
欲求不満
恋人がいなかったり、いても上手くいっていなかったりすると、異性の温もりが欲しくなるところです。相手を失いたくない気持ちが強ければ強いほど、デート商法の詐欺師の言いなりになってしまいます。
満たされない欲求は多かれ少なかれ誰にでもあるものですが、心のスキマを他人に埋めてもらおうとすると、その相手に依存してしまうことになります。
友だちが少ない
「怪しいから止めなよ」と言ってくれる友達が周りに何人いるでしょうか。人は間違う生き物ですから、困ったときに忠告してくれる友人を持っていないと物事を多角的に見られなくなり、結果騙されても気づけなくなります。
みんなに良い顔をしたがる
みんなに嫌われたくなくてNOと言えない人も騙される可能性があります。あなたが自分を犠牲にしても、誰も喜びはしません。もし喜ぶ人がいても、そんな人とは付き合わない方が良いでしょう。
デート商法の事例
ここでは、デート商法の事例を確認していきましょう。
事例1|出会い系サイトから知り合った事例
出会い系サイトで知り合った女性とメル友になった。あるとき、その女性から電話があり 実際に会うことになった。その女性は宝石店の販売員で、自分の職場を見せたいと言われて 店に行ったところ、ダイヤのネックレスを勧められた。借金があるので買えないと断ったが、 5,6 時間も勧誘され判断も鈍ってきたときに、女性から結婚には宝石が必要と言われて、ダ イヤのネックレスをクレジットで契約した。翌日、クーリング・オフ通知を業者に出したら、 その女性から再三電話があり、根負けして店に出向き再契約してしまった。やはり解約した い。 (20 歳代 男性 給与生活者)
引用元:国民生活センター|相談件数が増加し契約金額が高額化したデート商法
人は苦痛や面倒事から逃げたいと考える生き物です。この事例の男性も、5,6時間しつこく勧誘されたり、クーリングオフをした後に何度も電話されたりして流されて2回も契約してしまっています。
こんなときは契約したらどんな面倒があるのかをひたすら考えましょう。高額商品を購入すると、次のような面倒事が待っているかもしれません。
消費者金融で借金をするかもしれない
月に2万円を何ヶ月も払い続けるかもしれない
カモリストに載せられ今後騙され続けるかもしれない
食費がなくなりもやしや塩おにぎりしか食べられなくなるかもしれない
5,6時間の勧誘と、何ヶ月も続くローン。どちらが面倒くさいでしょうか。
事例2|女性が騙された事例
20 歳の誕生日の頃、男性から電話がかかって来たことがきっかけでメールをやり取りした り、デートをするようになった。数回目のデートのとき、レストランで、旅行に安く行けた り買い物が安くできるという会員サービス付きのDVD教材の話を初めて聞かされ、購入を 勧められた。好意を抱いていたので契約した。約1週間後、売り上げに協力してほしいと言 われ、勧められるまま同様の商品を購入した。さらに協力してくれる人を紹介してほしいと 言われたができなかった。すると男性が冷淡になった。 (20 歳代 女性 給与生活者)
引用元:国民生活センター|相談件数が増加し契約金額が高額化したデート商法
一度騙されると何度も騙されることがわかる事例です。嫌われたくないからと契約をしても、新しく契約をできなくなればそれで切られます。
お金でつながっている関係は、お金がなくなれば切れるもの。怪しいと思ったら勇気を持って踏みとどまったり、とめてくれる友人を作ったりすることが大切です。
デート商法に騙されないためには
恋は盲目です。まずは自分が騙されていることに気づき、疑いの気持ちを持たないことには話は始まりません。好きな人を疑う勇気が持てた人は、以下の対処法を読み進めてみてください。
「一緒に写真を撮ろう」と言って反応を見る
詐欺師は証拠が残るのを嫌がります。もちろん写真が嫌いな人もいますが、「一緒に撮ろう」と言って断るかどうかは疑いを持つための1つの基準になります。
普段から異性の友達を数人作っておく
自分にどんな欲求不満があって、何かに執着していないか気づければ騙されることも少なくなるでしょう。
カップルで主導権を握るのは相手に対する関心が少ない方で、これを心理学では最小関心の原理といいます。
異性の友達が複数いれば、「この人に嫌われても後3人いるからなー」と1人に執着しなくなるので、1人あたりの関心が分散されて言いなりになりにくくなります。
イケメンや美女からグイグイアプローチしてくるのは稀だと知る
ご存知の通り、イケメンや美女は何にもしなくても異性の方から列をなして群がってきます。したがって、わざわざ自分からアプローチをしないでも恋人の1人や2人すぐにできてしまいます。
そんなイケメンや美女からグイグイくる場合は仲良くしても構いませんが、高額商品だけは絶対に買わないと決めておくと良いと思います。本当にあなたが好きなら、契約をしなくても一緒にいてくれます。
HPや立地を確認する
店名や住所が分かる場合は、HPや立地を確認しましょう。グーグルアースで周辺の様子を見てみるのも良いかもしれません。
HPの作りが雑
住所が記載されていない、もしくは架空
代表者氏名が書いていない
運営年数が短そう
周辺の治安が悪そう
であれば、お店に足を運ぶのは辞めておいたほうが良いでしょう。
デート商法に遭ったときの対処法
商品を購入してしまった場合はクーリングオフをするに限ります。詐欺だった場合、同じ場所にいるとも限りませんし、姿をくらませた後だとどうしようもなくなってしまいます。
ですから、できるだけ早く対応するのが理想です。
クーリングオフする
商品を購入して8日以内であればクーリングオフができます。
8日を過ぎていても、契約書をもらっていなかったり、内容に不備があったりした場合などはクーリングオフできる可能性があるので諦めてはいけません。
一人で悩まずに相談する
ただ、事例にもあるように相手もクーリングオフには慣れていて、返り討ちにされる可能性があります。そんなときは他人の力を借りましょう。
デート商法に遭った際の相談先
自分だけでなんとかできない場合は、次の相談先に対策を考えてもらったり、助けを求めたりしましょう。
警察#9110
110番が緊急の事件を扱っているのに対し、#9110では生活の安全に関する相談に乗ってくれます。
いつ、どこで、だれに騙されたのか
お店の住所や相手の電話番号
どんな手口だったのか
何をいくらで買ったのか
何に困っているのか
など重要事項を整理して伝えられる用にしておきましょう。
国民生活センター
消費者被害に関して相談できる独立行政法人です。商品を買ってしまったがどうすればいいかわからない場合などに、具体的にどうすべきか教えてくれます。
弁護士
被害額が高額の場合は弁護士に相談することで、被害額を取り戻すべく動いてもらえます。
ただ、詐欺師が行方をくらませた後や財産を処分した後だとどうにもならなくなってしまいますから、早めに消費者被害に強い弁護士に相談してみることが大切です。