尊師麻原彰晃
羅針盤が狂っていれば、人生の行路も狂うはず!
オウム真理教事件の教訓は、過去のものではなく、<現代的な教訓>。
単なる詐欺師が、教祖・最終解脱者などと吹聴する。
それは、集団詐欺の手法の典型!
尊師麻原彰晃
羅針盤が狂っていれば、人生の行路も狂うはず!
オウム真理教事件の教訓は、過去のものではなく、<現代的な教訓>。
単なる詐欺師が、教祖・最終解脱者などと吹聴する。
それは、集団詐欺の手法の典型!
2019/3/21 06:30 J-CASTBOOKウォッチ
井上嘉浩元死刑囚。地下鉄サリン事件(1995年3月)の総合調整役。死刑執行に際して残した言葉は「まずはよし」。大罪人とされる人物の最期の言葉に、引かれ者の小唄めいたものを感じた人が多かったのではないだろうか。その一方、オウム裁判で、オウム真理教トップ麻原彰晃元死刑囚と事件をつなぐ証拠がない中、同事件に麻原元死刑囚の指示があったと証言したことでも知られる。
本書『オウム死刑囚 魂の遍歴』(PHP研究所)は、井上元死刑囚の5000枚に及ぶ手記を基にしたノンフィクションだ。井上元死刑囚の麻原告発に至る経緯をたどり、独房での悔恨の日々を紹介。裁判で認定された事実の一部に誤認があったのではないか、という疑問も投げかけている。
15年を経て面会
著者の門田隆将さんは、『週刊新潮』の元デスクでノンフィクションライターだ。NHKドラマ『フルスイング』(原作『甲子園への遺言』)や光市母子殺害事件遺族を描いたWOWOWのドラマ『なぜ君は絶望と闘えたのか』(原作と同タイトル)などの原作者として知られる。
オウム真理教事件は、麻原、井上両元死刑囚ら幹部13人の刑執行が2018年7月だったので記憶に新しい。教団は地下鉄サリン事件のほか坂本弁護士一家殺害事件(1989年)、松本サリン事件(94年)、目黒公証役場事務長拉致監禁致死事件(假谷さん事件、95年)ほかに教団内部での信者殺人事件などを起こし、29人の死者と約6500人の負傷者を出した。
「あいつ、直接手を下したものがないんだ」。門田さんが、井上元死刑囚に関心を持ったのは逮捕後の1995年7月。担当刑事からの情報だったそうだ。教団トップの側近で諜報省大臣という物騒な肩書――。当時流布していた、凶悪な犯人像からは想像できない話だったに違いない。そこから取材が始まる。だが、本書のように取材対象側に軸足を置いて書くのは、取材対象を信用しなければできるものではない。信用させたもの、それは何だったのか。
担当刑事からの情報入手以降、門田さんの取材は、裁判の傍聴や井上元死刑囚の家族からもたらされた手記を通じて重ねられた。それでも本人に面会したのは15年が経った2009年になってからだった。元死刑囚の主張を鵜のみにはできない、と考えたのかもしれない。
はっきりと、信用する方向へと門田さんに舵を切らせたのは、假谷さん事件での医師・中川智正元死刑囚の証言の不合理性が浮上したことによるようだ。中川証言は2審、3審で認定された事実だ。本書の最大の見どころだろう。この不合理性は再審請求へとつながり、その後、両親による死後再審請求に受け継がれている。
ただし、井上元死刑囚の主張と、教団関係者の法廷での証言との間には隔たりがあることも事実だ。読者が「信用するかどうか」は、双方の主張を突き合わせる必要があるだろう。
少年時代から軽い神秘体験
本書は、麻原、井上両元死刑囚の子ども時代のトレースから始まる。親に捨てられたという思いが傷となっていた麻原元死刑囚にとって、社会は敵対し利用するものだった。さらにわざわざチベットまで訪ねて行った末、師(親のようなもの)に軽く扱われたことなどを経て凶暴化していく。
井上元死刑囚は少年時代から軽い神秘体験を持ち、社会の不条理や家族の危うさを感じる。京都有数の進学校に進んだのちは、麻原元死刑囚に出会ってヨガに集中、解脱を目指すようになる。
その中では数多くの神秘体験が描かれている。40度を超える原因不明の発熱、それを簡単な指示で抑え込んだ麻原元死刑囚の側近、空中浮揚......。一方で同時に麻原元死刑囚による恐怖を通した信者支配の実態も紹介される。解脱というエサをちらつかせながら、脱会すれば本人はもとより家族も殺すという脅しだ。これでゴマすりや忖度が横行、相互監視システムも徹底した一種のファッシズム社会になっていった。この辺りは、「非国民」「○○万歳」といった戦中の日本がよみがえったようで、気味が悪い。
神秘体験が入信のきっかけになった信者は多い。だが、そのような体験は珍しいことではないそうだ。評者は禅僧から聞いたことがある。「座禅を断続的に7日ほど続けていると、人にもよるが映像が浮かんできて、遠くで歩くアリの足音が聞こえるようになる」。だが、それは「まだ入り口に過ぎない」のだそうだ。「繰り返しているうちに、自在にその境地になれるようになる」と言った。
空中浮揚もわりと誰にでもできることだという。井上元死刑囚の空中浮揚は1メートルほど跳べることで知られ、週刊誌にその写真が掲載されたこともある。早大理工学部を首席で卒業、物理の秀才といわれた広瀬健一元死刑囚は「測定データを見ると、明らかに脚の力で跳んでいた。それでも(入信した後は、データを見てもおかしいと思わず)教義への信を失わなかった」と別のところで語っている。
神秘体験に対する社会の理解が深まっていたなら、救えた命は多かったはずだ。
本欄はオウム関連で『サリン事件死刑囚 中川智正との対話』(株式会社KADOKAWA)、『「オウム」は再び現れる』(中公新書ラクレ)、『オウム真理教事件とは何だったのか?』(PHP新書)、『逆さに吊るされた男』(河出書房新社)、『宿命 警察庁長官狙撃事件』(講談社)なども紹介している。
書名: オウム死刑囚 魂の遍歴
サブタイトル: 井上嘉浩 すべての罪はわが身にあり
監修・編集・著者名: 門田隆将 著
出版社名: PHP研究所
出版年月日: 2018年12月13日
定価: 本体1800円+税
判型・ページ数: 四六判・526ページ
ISBN: 9784569841373
(BOOKウォッチ編集部 森永流さん)
江川紹子さん | ジャーナリスト
3/20(水)
日比谷線小伝馬町駅で。同線中目黒行きは最も被害が大きく8人が死亡した
国内のみならず、世界を震撼させた地下鉄サリン事件から24年。一連のオウム真理教事件の首謀者である麻原彰晃こと松本智津夫と、実行役などになった元弟子12人の死刑が執行されて、最初の3月20日を迎えた。
これだけの歳月が経過し、死刑の執行も終わったことで、世間的には事件は「歴史」の範疇に入りつつあり、記憶の「風化」も言われる。
しかし、被害者にとって、事件は「現在」であり、被害は「風化」しない。
今月16日に地下鉄サリン事件被害者の会などが開いた「地下鉄サリン事件から24年の集い」で、同会代表世話人の高橋シズヱさんは次のように語った。
「たしかに死刑の執行はすごく大きな出来事でしたが、私たちにとってはそれが最終的なものではありません。被害者にとっては、事件は現在進行形で続いています」
被害者の集いで語る高橋シズヱさん(藤倉善郎氏提供)
被害者の集いで語る高橋シズヱさん(藤倉善郎氏提供)
しかも、アレフなどオウム真理教の後継団体は今も活動を続けている。その他にも、人の心を惑わし、違法行為や人権侵害をも辞さないカルト集団は存在するし、これからも現れるだろう。
その一方で、歳月の経過と共にオウム事件を知らない人たちが多くなっている。教訓とすべき事柄が、必ずしも若い人たちに伝わっていないのも心配だ。
カルトに巻き込まれて人生を台無しにしたり、他の人の命や生活を破壊したりする人たちが、これ以上出て欲しくない。
そんな思いで、一連の事件で服役中の杉本繁郎受刑囚に、オウム事件を知らない世代に伝えたいこと、考えてもらいたいことはないか尋ねた。彼は、地下鉄サリン事件で実行役を送迎する運転役をになうなど、3件の殺人事件に関与し、無期懲役の判決が確定している。死刑囚らが亡き今、問題の核心に近い所にいた数少ない1人だ。
オウム信者時代の杉本繁郎受刑囚
オウム信者時代の杉本繁郎受刑囚
杉本受刑囚からは、以下のような手記が送られてきた。
× × × × ×
私の宗教思想との関わりは、書店で1冊の本を手にした時から始まりました。
その本は、新書サイズのヨガの本で、ヨガのポーズもすべてイラスト、というシンプルなものでした。
当時、不整脈などの体調不良に悩まされていた私は、試しにヨガのポーズを真似てみたのですが、その効果は驚くべきもので、病院の投薬治療で改善されなかった症状が改善されたのです。
この体験を機に、私は宗教思想に強く引かれ、精神世界に関する本を読むようになったのです。この当時読んだ本の中で、私が特に興味をいだいたのはチベット仏教に関する本でした。その中で、巧みな比喩を用いて語られるグル(師)と弟子の物語は、私の精神に特に大きな影響を与えたのでした。
私も是非、グルと劇的な出会いをしてみたい。その指導を受け、自分の霊性を高めたい。私と同じように病気で苦しんでいる人たちを、その苦しみから解放してあげたい――などと切に願ったのでした。
麻原と出会った時、私のこのような思いが遂に叶った、と思ったのです。
出会った頃の麻原には、このように思わせるもの、たとえば他者への思いやり、慈しみ、謙虚さなどが備わっているように見えました。だからこそ、私は麻原に惹きつけられたのです。が、しかし、その後の麻原から、それは消え去りました。
自己の欲望を満たすためなら手段を選ばない。このような麻原に対して、私は疑念や疑問をいだきながらも、オウムに留まり、犯罪まで実行してしまいました。それはなぜでしょうか。
1番大きな理由は、私が自分のアタマで考えることを放棄してしまったことだと思います。当時の私は、グルからの命令はどんなことでも無条件で受け入れ、グルに絶対服従することこそが真のグルと弟子の関係であると信じ込んでいた。というより、信じ込まされていたのです。これこそ、究極の、そして最悪の思考放棄なのだと思います。
95年5月以降、私は身柄拘束が続いており、最近の世の中の動きについては詳しくありません。しかし、オウム(現アレフ)のような存在が、手を変え品を変え、形を変え、巧妙な方法で皆さんに忍び寄ってくることがあるかもしれません。それは宗教の形をとるとは限りません。自己啓発セミナーであったり、人生相談に応じてくれるサークルであったり、皆さんの身近にいるものがオウム関連、または他のカルト団体関連である場合もあるのです。
本来、このようなものには関わらないのが1番です。しかし、彼らの手口が巧妙であるために、全く気づくことなく、いつのまにか関わってしまうこともあるかもしれません。
その場合、どうすれば問題のある集団だと見分けられるのでしょうか。
重要なことは、彼らが本来は断定したり断言したりできないことを断定・断言していないかどうか注意することです。自分の主張や自分が尊敬する人の思想や認識が絶対正しいかのように断言し、ほかの人の主張や思想、認識などをすべて否定するなどしていないかどうか。心理や正義などのキーワードを巧みに使いながら、自分の宗教思想や世界観などがどんなに素晴らしいかを語り、皆さんに同調させようとしていないかどうか。そうしたことに注意してください。
そして、最も重要なことは、自分のアタマで考えることだと思います。もし皆さんがそれと知らずにカルト関連の人に関わったとしても、彼らの発する言葉に注意深く耳を傾けていれば、必ず違和感を覚える点があるはずです。その感覚を大切にしてほしいのです。そして、その違和感がなんなのか、その正体をご自身で考えてみてほしいのです。
違和感の正体が明確にはならない場合もあるでしょう。そうであったとしても、疑念・疑問を感じたというその事実こそが、とても重要で大切なことだと思います。たとえ明確な答えを導き出せなくとも、違和感や疑念・疑問について自分のアタマで考えることを行っていれば、皆さんが私のような過ちを犯す可能性はなくなるはずです。
ぜひとも疑念や疑問を感じる、その感受性を大切にして下さい。
× × × × ×
杉本受刑囚が言う「違和感」は、心が発する警戒警報でしょう。
そういう時は、「自分の理解が足りないため」などと思わず、なぜ違和感を覚えたのか、一度相手と少し距離を置いて、じっくり考えてみてください。
たぶん相手は、「もう少しやってみれば分かるから」などと説得するでしょう。けれども、こういう時は、まずは自分の感性を大事にしましょう。違和感には、きっと何か理由があるはずです。
その正体が分からなければ、身近な大人に相談したり、友人の意見を聞いたりしてみる。ネットや図書館で、その集団についての情報を集めてみる。こんな風に、考えるための材料を、相手方以外のところに求めてみましょう。
学校等でも、若い人たちがカルトに巻き込まれないために、情報提供や教育をぜひやって欲しいものです。
2度とこうした悲劇をくり返さないために。
(こうした手記や死刑執行をされた事件関係者らが裁判で語ったことなどをもとに、オウム事件を知らない世代にカルト問題を伝える本を、今夏、岩波ジュニア新書から出版すべく、執筆中です。詳細が決まりましたら、Twitterなどでお知らせします)
江川紹子
碓井真史さん | 新潟青陵大学大学院教授(社会心理学)/スクールカウンセラー
2015/7/12(日)
■「いじめ自殺」?
岩手県矢巾(やはば)町の中学2年の男子生徒(13)が、いじめを苦に自殺したのではないかと報道されています。
詳細は不明ですが、昨年春から、生徒と先生がやり取りする「生活記録ノート」のいじめられていることを書き始めたようです。
父親は学校に相談に、関係者らによる話し合いの場も持たれました。
しかし、その後もいじめはとまらず、生活記録ノートには、「死にたい」「死に場所は決まった」といったことが書かれるようになっていました。
この間、教育委員会にはいじめは0と報告されています。
また、校長はいじめの事実を知らなかったと語っています。
■「いじめられている」と言われたら
担任でも、スクールカウンセラーでも、親でも、「いじめられている」と言われたら、まず「絶対に守る」と伝えることが大切だと思います。
いじめ問題の解決は難しいなどと、いじめられている子の前で大人が言うべきではありません。
いじめられる側の責任など、もってのほかです。
「やりかえせ」もダメです。
簡単にやりかえせなどできません。
「なぜもっと早く言わなかった」もダメです。
これでは、いじめ被害者を責めることになります。
かわいそうと同情すれば良いわけでもありません。
同情しすぎると、かえって惨めで小さな存在だと自分を感じてしまうことがるからです。
優しい言葉は必要ですが、優しい言葉だけでは不十分です。
いじめらてきた苦しみに共感しつつ、勇気を与えます。
よく頑張ってきた、えらい!
よく決断して言いに来てくれた、君は勇気があると伝えましょう。
そして、「絶対に守る」「しかえしなど絶対させない」と力強く宣言することが必要だと思います。
もちろん、言葉だけではなく、学校全体で、被害者を守らなければなりません。
指導力ある学校であれば、迅速に事実確認が行われます。そして、いじめ加害者を反省させ、謝罪させるように指導します。
ただし、いじめっ子を叱ることに注意を向けすぎて、被害者の心のケアを忘れてはいけません。
■「死にたい」と言われたら
生活記録ノートなどに、「死にたい」「消えたい」「遠くへ行きたい」といった、自殺の予告、自殺のほのめかしがあったことを担任が見つけた場合は、まず迷わず管理職に報告です。
担任が一人で責任を背負いこんではいけません。
担任だけで、本気ではないだろうと安易に判断してはいけません。
スクールカウンセラーも、報告を受けるべきです。
「死にたい」と言われた時の基本は、一人で背負わず、情報を共有すること。そして、「無視せず、大騒ぎもせず」が基本です。
どんな思いで「死にたい」と書いたのかは、最初はわかりません。しかし、何かのSOSサインです。決して無視せず、軽く扱わず、しっかり受け止めましょう。
しかし、大騒ぎしすぎてもいけません。
何気なく書いた言葉に周囲が過剰反応すると、本人が戸惑ってしまいますし、この後、本音で書けなくなってしまいます。
大人たちの誠実で冷静な対応が求められます。
せっかくサインを出してくれたのですから、個別面談が基本です。大騒ぎはしませんが、「どうした?」「何かあったか?」とていねいに聞きましょう。
死にたい人には、正論も説教もあまり効果はありません。
ケースバイケースですが、場合によっては、スクールカウンセラーが自殺の本気度を調べることもあります。切迫した自殺への思いがある場合には、医療につなげる必要もあります。
ただし、多くは今すぐでも死にたいのではなく、死にたい気分であり、死にたいほど辛いことをわかってほしい思いです。
だからといって、安心しすぎてもいけません。
よく話を聞き、注意深く見守り続けなくてはなりません。
■親として、我が子がいじめられたら
親として、子どもに共感する必要があります。しかし、子どもと一緒に泣くだけではいけません。絶対に守るという強い親になる必要があります。
大切なことは、学校との協力体制です。
先生がわかってくれない、動いてくれないと嘆く親もいますが、担任がだめなら副担、副担がだめなら学年主任、教頭、校長、スクールカウンセラー、養護教諭、誰でもいいので、本気で話を聞いてくれる人を見つけましょう。
子どもが感じている苦しみを、学校に理解してもらわなければなりません。学校の教職員全員が、話を聞かず、ただ保身に走るとは、私は考えにくいと思います。
たしかに腰の重い学校はあります。指導力が落ちている学校もあります。
親の本気度を示しましょう。
夫婦で校長に会うのも良いでしょう。
それでもだめなら、教育委委員会に相談するのも良いと思います。
いじめや自殺の問題は、子どもの人生がかかっています。
本気で、力強く、迅速に動きましょう。
<いじめられている子のご両親へ>
■子どもの自殺を防ぐために
子どもの自殺の特徴は、衝動的であることです。
青年期のように長く悩むことなく、小さなきっかけで突然自殺することがあります。
自殺を防ぐためには、まず普段からの人間関係が大切です。
あなたはかけがえのない子どもだと伝え続けましょう。
子どもの心に不安定さを感じたり、いつもとは違う様子を感じたら、一声かけましょう。
自殺のサインは簡単にはわからりません。子どもの言動が理解できず、自殺を考えているのかどうかわからないのが普通です。いきなり、自殺するなと言うのも変です。けれど、何でもいいので一声かけましょう。
一声かけて、さらにもう一声かけましょう。命の大切さといった説教でなくてもかまいません。
世間話でOKです。おしゃべりし、しばらく一緒に時間を過ごすことで、今日の自殺を防げるかもしれません。
ともかく1日伸ばしすることで、死にたい思いの波を超えることができます。
■子どもたちへの教育
子どもが自殺した時に、大人たちは突然のことでおどろきます。ところが、子どもたちは「やっぱり」と感じることもあります。子どもたちは、その子から自殺に関する話を聞いていることも多いのです。
友達から死にたい思いを聞いた時には、大人に話そうと、事前に教えておきましょう。
それは、友達への裏切りではないと教えましょう。
友人の命を守ることが何よりも大切だと伝えましょう。
う
いじめを大人に話すのも、決してチクリではないと教えましょう。いじめや自殺に関することを大人に話すことは、勇気ある正義の行為だとおしえましょう。
■報道と私たちとネット
いじめが絡んでいる自殺を、単純に「いじめ自殺」としてしまうことは、いじめによる自殺を増やす可能性があります。
いじめ関連の自殺は、大きく報道されますが、その報道の嵐の中で不安定になっている子どもがいます。センセーショナルな自殺報道は、次の自殺の連鎖を生む危険性があるとしりましょう。
私たちが、安易に自殺者にど同情することも、場合によっては自殺の連鎖を生みます。
自殺したからみんなに理解され愛されると思わせてはいけません。
一方、自殺した人を安易に責めてはいけません。
このような社会の態度も、いじめられている子の心を痛めます。
いじめ加害者が悪いことをいたのはもちろんですが、大人たちが安易に責めたてることも、逆効果です。
いじめ加害者にも指導が必要であり、場合によっては、警察の介入が必要なこともあります。
しかし、たとえばネットで個人情報をさらし、必要以上に罵倒するような態度はどうでしょう。
少年法は間違っている、俺は正義の行動をとっていると主張する人もいます。しかし、クラスの中でいじめを行っている人も同じようなことを言います。あいつがのろまだ、クラスの決まりを破った、俺は正しいことをしていると言いながら、しばしばいじめが起きます。
いじめが起きやすいクラス担任のタイプは、まず力のない担任です。
これでは、いじめたい子どもがいじめ放題です。
そしてもう一つのタイプが、高圧的なタイプです。
生徒を力で押しつぶすような指導をすると、子どもたちもまねをして、弱肉強食のようないじめクラスが出来上がってしまいます。
また、大人たちが生きる意欲を失っている社会の中で、子どもの自殺も起こりやすくなります。
大人自身が、充実した人生を送っていることが大切です。
いじめ防止も、自殺予防も、クラス担任が、大人である私たちが、手本となる姿勢を示さなければならないでしょう。
碓井真史さん
新潟青陵大学大学院教授(社会心理学)/スクールカウンセラー
東京墨田区下町生まれ。幼稚園中退。
日本大学大学院博士後期課程修了。博士(心理学)。新潟青陵大学大学院臨床心理学研究科教授。スクールカウンセラー。テレビ新潟番組審議委員。好物はもんじゃ。専門は社会心理学。HP『こころの散歩道』は総アクセス数5千万。テレビ出演:「視点論点」「あさイチ」「とくダネ!」「ミヤネ屋」「NEWS ZERO」「ビートたけしのTVタックル」「ホンマでっか!?TV」など。著書:『あなたが死んだら私は悲しい:心理学者からのいのちのメッセージ』『誰でもいいから殺したかった:追い詰められた青少年の心理』『ふつうの家庭から生まれる犯罪者』など。監修:『よくわかる人間関係の心理学』など。
食べること・飲みこむことがつらいと感じていませんか?
監修:浜松市リハビリテーション病院 病院長 藤島一郎先生
「水分をとる時、よくむせるようになったなぁ…」
「食事の後、ガラガラ声になるんだよなぁ…」
「口をすすぐと食べかすが多いな…」
食べること、飲みこむことに少しでも違和感やつらいと感じることがあれば、食べる力・飲みこむ力が低下しているサインかもしれません。場合によっては、誤嚥性肺炎を招く可能性もあります。
まずは「15問簡単セルフチェック」でご自身やご家族の食べる力・飲みこむ力をチェックしてみてください。
食べにくさや飲みこみにくさの原因、すぐ使える簡単ケア方法・トレーニング等は「なるほど摂食嚥下障害」にてご紹介しています。
嚥下(えんげ)とは、モノを飲みこみ、胃に送ることを表す言葉です。
「嚥」という難しい漢字が使われていますが、ツバメの子が口を大きく開けて親鳥からエサをもらい、飲みこむ様子※から作られました。
口へんに燕(つばめ)と書いて「飲みこむ」という意味の動詞になったのです。
※ツバメは人間に近い所で巣を作るため、給餌の様子がよく観察できました。
また、嚥下(えんげ)は英語でswallowと言います。語源は違いますが、名詞の「ツバメ」と、動詞の「飲みこむ」として使われています。
摂食嚥下(えんげ)障害は、ある疾患が原因となり、それにより発現する症状です。
脳血管障害(脳梗塞・脳出血など)による麻痺や、神経・筋疾患、また加齢による筋力の低下などが主な原因です。
脳卒中と摂食嚥下(えんげ)障害
摂食嚥下(えんげ)障害の大きな原因のひとつは脳卒中です。
摂食嚥下(えんげ)障害の原因疾患の約40%が脳卒中であるといわれています。
一方、脳卒中に罹患した患者さんのうち急性期には約30%の患者さんに誤嚥が認められ、慢性期まで誤嚥が残存する患者さんは全体の約5%程度といわれています。
5%というと少ない印象を受けるかもしれませんが、日本では年間約40万人の脳卒中の患者さんが発症していると推計されますので、毎年約2万人の摂食嚥下障害の患者さんが新たに生じていることになります。
誤嚥性肺炎の予防
どういうことを、どのようにすれば、どこまで誤嚥性肺炎を予防できるかというデータはまだ集積されていませんが、口腔ケアが肺炎を予防するという報告は多くなっています。
有用と思われる対策
食前食後の口腔・咽頭ケア
食事の環境を整え、嚥下(えんげ)に意識を集中する
食後の体位:腹部を圧迫しないように2時間以上上体をおこしている
むせたり肺炎の既往歴のある方は軽症の嚥下(えんげ)障害があると考えて、さらに次の2つを行うとよいでしょう。
食べる前の準備体操(ケアの嚥下体操が確認できます)
呼吸訓練(口すぼめ呼吸、咳嗽(がいそう)訓練が確認できます)
不顕性誤嚥と口腔ケア
嚥下(えんげ)反射・咳反射の低下した老人の場合、睡眠中には約70%の方に「不顕性の誤嚥」がみられ、この不顕性誤嚥を繰り返すうちに肺炎を起こしてしまうという誤嚥性肺炎が多いため、老人性肺炎予防の日常的なケアとして「十分な口腔ケア」が大切です。
〈参考〉
佐々木英忠, ほか. 口腔・咽頭の機能低下と誤嚥性肺炎. 厚生省厚生
科学研究費補助金 長寿科学総合研究 平成6年報告書; 4 :140 - 6.
3/22(金) 18:08配信
17日に肺炎で死去した内田裕也さん(享年79)の葬儀・告別式が22日、都内で行われた。式後、義理の息子の俳優本木雅弘(53)が取材に応じ、義父への思いを語った。
本木は「今日無事に告別式を近親者で終えました。裕也さんのお骨は帰ってきました」と報告した。仕事でロンドンに滞在していたが、21日に緊急帰国。同日都内の内田さんの自宅で営まれた近親者のみの通夜に出席し、義父と対面した。「とても静かな、笑っているような、眠っているような。体は痩せてしまっていたけど、顔は今までのイメージのままでした」と話した。
内田さんの闘病は約4年前からで、ここ1年は自宅で療養生活を送っていたという。1月中旬に肺炎、2月下旬に誤嚥(ごえん)性肺炎を起こし、うまく食事が出来ない状態になったという。「裕也さんも、最後の入院では覚悟があった雰囲気だった」と明かし、本人も延命治療は拒んでいたという。「眠っている状態で、フッと呼吸を止めた。裕也さんの中では亡くなったことが分からずに、寝ているままと思っているのでは」と話した。内田さんは夜間1人で過ごしていたため、家族はみとることはできなかったという。
妻の也哉子さん(43)は昨年9月に母樹木希林さんも亡くし、立て続けに両親を失った。様子について「今日も火葬場で『半年前にも同じ光景があったな』と。戸惑いは表情から見て取れた」と明かした。「夫婦といえど、コアの部分は支えきれない。いるだけしかできないけど、家族と『マミーを支えようね』と話しています」と妻を思いやった。
希林さんが荼毘(だび)に付されると、裕也さんは希林さんのあごの骨を拾った。今は希林さんの骨のかけらと、裕也さんの骨つぼが並べられているという。生前の2人は長く別居状態だったが「正真正銘、一緒。今ごろ協議しているのでは」と天国へ思いをはせた。
お別れの会の開催時期は未定としたが、「裕也さんを愛してくれた方がたくさんいるので、お礼を含めたお別れ会をスタッフ中心に考えていきたい」と話した。
米メディアもイチロー引退を続々報道「格好良く去る」「野球界にとって大きな穴」
3/22(金) 4:27配信 THE PAGE
米メディアもイチロー引退を続々報道「格好良く去る」「野球界にとって大きな穴」
イチローは東京ドームの大歓声に見送られて感動の“引退試合”(写真・AP/アフロ)
「イチロー引退」のニュースは全米を駆け巡った。マリナーズのイチローは21日、東京ドームで行われたアスレチックス戦に「9番・ライト」でスタメン出場、試合後に会見を開き引退を表明した。
東京ドームに番記者を派遣していた地元紙のシアトル・タイムズ紙は「イチロー、東京でのマリナーズの最後の試合後に引退を発表」との見出しで報じた。
記事は「彼はさよならを言うために母国に戻るのを待っていた」と切り出し「傑出した存在からスター、そしてあこがれの的、やがて日本野球史で最高の選手となり、初の殿堂入りを確実なものへと昇華させた。28シーズンにわたる輝かしいキャリアを残し、イチローは、大きな意味を持ち、人生という定義そのものだった野球から去ることになる」と伝えた。
そして、イチローの東京ドームでのラストシーンをこう描写した。
「マリナーズは4万6451人の観衆が正しくイチローを讃えることができるように配慮した。8回裏。イチローは、一人右翼の守備位置に走り、他の選手はフィールドに向かわなかった。彼らはイチローが慣親しんだ守備位置へ着くのを待った。この時、場内アナウンサーは、何が起きたかを理解し、このあこがれの的(のイチロー)が試合から退場することを日本語で説明した。観衆が立ち上がり歓声を上げる中、イチローはゆっくりとダグアウトに戻っていった。マリナーズの選手の一人一人が、彼と抱き合うためにダウアウトを出る間、アスレチックスの選手は立ち上がり拍手を送っていた。それは感動的な瞬間だった」
またイチローを英雄とリスペクトする菊池雄星のメジャーデビュー戦が、引退試合に重なったことを紹介。
「イチローと抱き合った菊池の頬には涙がこぼれ、ダグアウトでも涙は流れ続けた」と、菊池が号泣していた様子を伝えた。
記事は「イチローは50歳までプレーすると宣言していたが、そのゴールまで5年足りずに去ることになる。それでも45歳までプレーしたことは驚くべき偉業だ。東京で水曜日の夕方に右翼(の守備位置)へ走り出したとき、彼はメジャーリーグ史上2番目に年長の野手として開幕の先発を果たした。これは彼の自身への献身によるものだ。だが、そんな記録は、イチローのキャリアにおける偉業、数々の賞、栄誉に比べれば、序列の低いものだ」と続けた。
また記事は「彼はメジャーの野球の考え方を変えた。スピード、運動能力、そして、スタジアムをエキサイトさせる力を持ち合わせていた。彼がレフト方面に放ったすべてのゴロに安打の可能性を秘めていた。稲妻に触れられたかのような彼の肩は、故デイブ・ニーハウス氏がテレビ中継で喜びのあまり叫んだ“レーザービーム“を解き放った」と、その功績を絶賛。
メジャー最多安打記録となる262安打や、10年連続の200本安打達成、オールスター出場、ゴールドグラブ獲得、メジャー3000本安打達成などの輝かしい経歴を並べた。記事は最後に「引退前の2019年シーズンに2試合をプレーしたためイチローの殿堂入りへの時間はもう1年遅らされ、2025年まで投票されないことになる」と締めくくった。
経済誌のフォーブス誌まで「イチローが日本でのマリナーズの2試合のあとに引退」との見出しを取り「イチローの輝かしい野球のキャリアは、そのすべてが始まった日本で木曜日に終わりを告げた」と伝えた。
「殿堂入り選手のケン・グリフィーJr.のように、イチローはマリナーズで(大リーグのキャリアを)スタートさせ、同じ場所でキャリアを終えるために戻ってきた。イチローは輝かしい野球キャリアをそこで終わらせないように希望していた。だが、スプリングトレーニングで、25打数2安打に終わり、そうした希望は消え去った」と引退に至る経緯を説明した。
さらに「昨シーズンのワールドシリーズ覇者ボストン・レッドソックスをシアトルに迎え、マリナーズが本格的に今季のスタートを切るときに彼は25人のロースター枠に入るチャンスがなかった。イチローには、このシリーズの後でチームが本土に戻ったとき、潔くお辞儀をして引退するか、この10カ月で2度目となるマリナーズからの無条件放出という2つの選択肢が残された。彼は前者を選んだ」と続けた。
同誌はイチローの最後のプレーは25、26日にサンディエゴ・パドレスを相手に行われるシアトルのTモバイルパークでのエキシビションマッチになると伝えているが、イチロー自身は、会見で出場を否定するニュアンスの発言をしている。
CBSスポーツは、イチローの引退記事を「野球で自分の夢の多くを達成できた」という彼のコメントを使って報じた。
同記事は「未来の殿堂入り選手は、東京ドームで行われた2019年日本開幕シリーズの最終戦となるアスレチックスとの2回戦で8回に交代した。45歳(のイチロー)は、長時間にわたりスタンディングオベーションを母国のファンやチームメートから受けた」と伝えた。
米ヤフースポーツは「イチローが、格好良く去る。日本でのシリーズ後に引退」との見出しで伝え、「イチローのキャリアは1周して戻ってきた。1992年にプロ野球のキャリアを日本で始め、27年後、日本で引退することを決意した」と報じた。
記事は「イチローの野球から離れるという決断は、彼が50歳までプレーを続けたいと言及していたことを考えると驚きをもって受け止められるかもしれない。スズキはマリナーズで2019年を通してプレーすることを目指し、2試合で終わらないことを断固主張していた」と紹介。その一方で、「マリナーズが日本で開幕戦を行うと発表されたとき、多くの人々がスズキはこの2試合にプレー時間を得ると考えた。2018年には15試合しかプレー機会を与えられず、スズキが日本でのシリーズ後にすぐに引退するのではとの憶測があった。これらの予測は正しかった」とした。
記事は、イチローの数々の業績に触れながら、「彼の成功は日本からメジャーリーグで自らの能力を試したい多くの才能ある選手へ道筋を整えた。ダルビッシュ有、田中将大、前田健太、大谷翔平、松井秀喜、井口資仁、松坂大輔、ほかにも多くの選手が、スズキの後にメジャーリーグでデビューを果たした」と、評価。
そして「時が来れば、イチローは資格を得る1年目で殿堂入りをたやすく果たすだろう。彼の野球への貢献を考えると、マリアノ・リベラに並び、満票での殿堂入りに加わるかもしれない」とも記し、「スズキは、疑いなくファン、選手、チームへ充実した野球経験をもたらした。彼の引退は野球界にとって大きな穴となるが、彼が残した遺産は、その過程で感銘を与えてきた数えきれない選手たちの中で彼の存在が生き続けることを確かなものとするだろう」という表現で引退原稿をまとめていた。
午前9時30分に、ミスターマックス前の通りで佐々田さんと待ち合わせをして、守谷経由、高速道路で埼玉県草加市へ行く。
3年前には大森さんも一緒であった。
約1時間で初めの目的地へ。
ちなみに、電車であったが仕事で4、5回草加には行っているが、縁がある地域である。
自動車を運転する佐々田さんは、記憶力が良く「前は反対の道からここまで来たな」とか、「この一方通行の道は以前、来たな」と言う。
当方は、何も覚えていない。
草加煎餅を作る工場近くの周辺で、「大森さんの友人の家は、この辺りだったな」と佐々田さんが言うので、その時の記憶が蘇る。
草加では、目的の22軒を訪問して、午後2時に取手へ到着。
来週は、千葉県の八千代市へ行くことになる。
クールロイヤーとは、学校で起こるいじめや保護者とのトラブル等を法的に解決する弁護士のことである。学校内で問題が起きた際に、弁護士会と教育委員会の連携のもと、学校に弁護士が派遣される制度をスクールロイヤー制度という。
2018年、NHK総合の土曜ドラマ「やけに弁の立つ弁護士が学校でほえる」の放送により広く知られるようになった。
スクールロイヤーとは、「学校現場で発生する様々な問題に対して,裁判になってから関わるのではなく,むしろトラブルが予測されそうな段階から,学校の相談相手と しての立場で,子どもの最善の利益の観点から,教育や福祉,子どもの権利等の視点を取り入れながら継続的に助言する弁護士」であり、トラブルの未然防止が重視されている。
スクールロイヤー制度を導入するにあたっては、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーとの連携が重視されている。
スクールカウンセラーは、子供の心のケアを行い、スクールソーシャルワーカーは、子供の福祉面の環境整備を行い[]、スクールロイヤーは学校の方針や問題への対応について法的な観点から助言を行う。
スクールカウンセラーとスクールソーシャルワーカーの主な役割は、子供のサポートであり、スクールロイヤーの主な役割は、教員や学校のサポートである。教員と専門スタッフが的確な役割分担のもとで互いの専門性を尊重し、情報を共有し、連携していくことで「子どもの最善の利益」を目指す体制が強化される。[5]
3/22(金) 1:34配信 毎日新聞
米大リーグ通算3089安打のマリナーズのイチロー外野手(45)=本名・鈴木一朗=が21日、現役引退を発表した。
東京都内で行われた記者会見の主な一問一答は、次の通り。
――グリフィー(元マリナーズ)が、肩の荷を下ろしたときに違う野球が見えて、また楽しくなるという話をした。そういう瞬間はあったか?
プロ野球生活の中ですか? ない。
これはない。ただ、子どもの頃からプロ野球選手になるのが夢で、それがかなって、最初の2年、18~19の頃は1軍に行ったり来たりで。
あれ、行ったり来たりっておかしい? 行ったり行かなかったり? 行ったり来たりっていつもいるみたいだね。どう言ったらいいのだろう? 1軍に行ったり、2軍に行ったり。これが正しいか。そういう状態でやっている野球は結構楽しかった。
94年、仰木監督と出会って、レギュラーで初めて使っていただいて、この年まででした、楽しかったのは。
その頃から急に番付を一気に上げられて、それはしんどかった。
やはり力以上の評価をされるのは、とても苦しい。
そこから純粋に楽しいということは、もちろんやりがいがあって、達成感を味わうこと、満足感を味わうことはたくさんあった。しかし、楽しいかというと、それとは違う。
そういう時間を過ごしてきて、将来はまた楽しい野球をやりたいなと、これは皮肉なもので、プロ野球選手になりたいという夢がかなった後に、またそうではない野球を夢見ている自分がある時から存在した。
これは中途半端にプロ野球生活を過ごした人間には待っていないもの。趣味でたとえば草野球。
草野球に対して、やはりプロ野球でそれなりに苦しんだ人間でないと、草野球を楽しむことはできないと思っていたので、これからはそんな野球をやってみたいと思う。
おかしなことを言っています、僕? 大丈夫?
――開幕シリーズを「大きなギフト」と言ったが、こちらが大きなギフトをもらったような気でいる。
そんなアナウンサーみたいなことは言わないでくださいよ。
――これから私にどんなギフトをくれるのか?
ないですよ、そんなの。むちゃ言わないでください。本当にこれは大きなギフト。
去年3月頭にマリナーズからオファーをいただいて、今日までの流れがある。あそこで終わっていても全くおかしくない状況だった。
今この状況は信じられない。
あのとき考えていたのは、自分がオフの間、米国でプレーするために準備をする場所が神戸の球場だが、そこで寒い時期に練習するのでへこむ、心が折れる。
そんなときも仲間に支えられてやってきた。最後は今まで自分なりに訓練を重ねてきた神戸の球場で、ひっそりと終わるのかなとあの当時は想像していた。こんなのは夢のよう。これも僕にとっては大きなギフト。質問に答えていないが、僕からのギフトなんかない。
イチロー、後輩メジャー選手へ思い語る 大谷に「世界一の選手に」菊池「天才肌」
3/22(金) 1:06配信 デイリースポーツ
米大リーグ・マリナーズのイチロー外野手(45)=本名鈴木一朗=が21日、都内ホテルで会見を開き、現役引退を発表した。
200人を超える報道陣が集まった中、日米で活躍したプロ野球界のレジェンドは、「きょうのゲームを最後に現役生活に終止符を打ち、引退することとなりました」とユニホームを脱ぐことを表明した。
イチローは後輩メジャーリーガーについて言及し、この日メジャーデビューを飾った菊池雄星投手について「いろんな選手を見てきたんですけど、左ピッチャーの先発って、変わっている子が多いんですよ。本当に。天才肌が多いという言い方もできるんですかね。アメリカでも、まあ多いです。だから、こんなにいい子いるのかなっていう感じですよ」と語った。
エンゼルスの大谷翔平投手については「翔平は怪我を治して。スケールも物理的にも大きいわけですし。アメリカの選手にサイズ的にも劣らない。あのサイズで、あの機敏な動きができるっていうのは、いないですよね。それだけで。世界一の選手にならなきゃいけないですよ」と期待を寄せた。
亡くなった数日後には「いじめられたくない」などと書き残した日記が見つかり、両親が市教委に調査を求めていた。
両親「たどりついた」県がいじめ要因認定 取手中3自殺
茨城県取手市で2015年11月、市立中学3年の中島菜保子さん(当時15)が自殺した問題で、県の調査委員会は20日、同級生3人によるいじめが原因とする調査結果を公表した。
当初いじめを認めなかった地元の取手市教委の対応について「極めて問題だ」と厳しく批判した。菜保子さんの両親は「娘の訴えが受け入れられた。やっとたどりついた」と話した。
報告書では、菜保子さんが同級生から連日のように「くさや」と呼ばれたり、アルバムに悪口を書き込まれたりした行為をいじめと認定。
いじめた同級生が音楽室のガラスを割った際に、「自分は関係ない」と複数の教員に訴えたが、連帯責任などを問われたことが自殺の引き金になったと指摘した。
菜保子さんは帰宅後に自宅で首をつり、翌日亡くなった。数日後に「いじめられたくない」などと書き残した日記が見つかり、両親が市教委に調査を求めた。
市教委は翌16年3月、「いじめによる重大事態に該当しない」と議決したうえで調査委を設置していた。報告書はこの点を「(いじめ防止対策推進法に対する)無理解で対応は違法。生徒からのヒアリングも極めて不十分」と批判した。
市教委は両親の求めで17年5月に議決を撤回し、両親に謝罪。
6月に調査委を解散した。市教委との信頼関係が失われたとして、知事のもとに調査委を置くように両親が求め、県が市から事務の委託を受けるという異例の対応をとり、大学教授や弁護士、臨床心理士ら専門家6人で調べていた。
父親の考宜(たかのぶ)さん(47)は調査委について「真摯(しんし)に向き合ってもらった」としながらも、菜保子さんの死から3年余がたっての結論となったことについて「あまりにも時間がかかりすぎた」と話した。(佐藤清孝)
(朝日新聞デジタル 2019年03月21日 )
2018年12月23日
“美しすぎる議員”に迫る!
(C)映画「美しすぎる議員」製作委員会
[映画.com ニュース] 人気グラビアアイドルの川村ゆきえが、映画「美しすぎる議員」に主演することがわかった。
人気タレントから市議会議員に転身した主人公が、地域密着で奮闘するさまを映し出す。
「ウルトラマンオーブ」で存在感を見せた青柳尊哉も主演を担い、「ゆめはるか」「レミングスの夏」の五藤利弘監督がメガホンをとっている。
元人気タレントで“美しすぎる議員”として話題の田中愛(川村)のもとに、ドキュメンタリーディレクター・村上一朗(青柳)が取材にやって来る。
当初は単なるインタビューだったが、村上の手法は徐々にエスカレート。
四六時中、愛を監視するかのようにカメラで追い回し、“清く美しい政治家”という仮面の裏にある顔を暴こうと躍起になっていた。
しかし、忖度、セクハラ、経歴詐称など様々な問題にも真っ直ぐぶつかっていく愛を目の当たりにし、村上の心にも変化が生じていく。
園子温監督作「気球クラブ、その後」で女優デビュー後、数々のドラマ・映画で活躍する川村。「美しすぎる議員という、ありがたい役を頂きました」と喜びつつ、「元タレントという役でドキュメンタリー風の作品
映画「美しすぎる議員」は取手市議会会場はじめ、ほぼ全編を茨城県取手市内でロケした。
3月23日、取手映画祭で午後4時から「美しすぎる議員」を特別上映する。
取手映画祭は「駅前にぎわいフェスタ」のイベント(午前10時30分開幕)であり、ショートフィルムなどが上映される。
川村ゆきえと青柳尊哉の主演で、元タレントの女性議員と彼女を追うドキュメンタリースタッフの姿を描いた。
かつてはタレントとして活躍し、現在は「美しすぎる議員」として話題となっている田中愛。
そんな彼女の取材をするため、ドキュメンタリーディレクターの村上一朗がやって来る。
最初はごく一般的なインタビュー取材だったが、村上のインタビューが徐々に度を越していく。
地道に地域密着型の議員として、献身的に奮闘する愛の「清くて美しい政治家」としての姿に、愛の裏の顔を暴こうと四六時中愛を監視するかのような村上の取材が続く。
しかし表裏なく、議員として懸命に奮闘する愛のまっすぐな姿を前に、村上の心が少しずつ変化していく。
監督は「レミングスの夏」「花蓮 かれん」の五藤利弘。