飛び降り自殺図ったとみられる小6女児2人の父親ら

2019年03月16日 20時42分19秒 | 社会・文化・政治・経済

死亡の経緯について「調査望まない」 

3/15(金)
東海テレビ
 愛知県豊田市の小学6年の女子児童2人が飛び降り自殺を図ったとみられる問題。児童の親が「調査は望まない」とするコメントを発表しました。

 15日午前、死亡した2人の児童の父親が連名で、市の教育委員会を通じてコメントを発表しました。

「我が子の件に関して親としてたいへん心を痛めている」とした上で、「残された6年生が平静を取り戻し、落ち着いた卒業式、明るい中学校生活に向かって欲しい」と綴っています。

 さらに、2人が死亡した経緯については「両家で話し合いを済ませ、互いに納得している」として、これ以上の調査は望まないとしています。

 2人が通っていた小学校では14日夜、6年生の保護者への説明会が開かれ、亡くなった12日の日中、2人のうちの1人が「死にたい」と友人らに漏らしていたことなどが報告されました。

 友人らから相談を受けた担任が声をかけると、児童は「あれは軽い気持ちだったので大丈夫」と答えたということです。

 校長は「このことを保護者に伝えておけば」と後悔を口にしました。


「妹は視力も奪われ、苦しみなお」 地下鉄サリン事件24年

2019年03月16日 13時24分45秒 | 社会・文化・政治・経済

3/16(土) 毎日新聞
「妹は視力も奪われ、苦しみなお」 地下鉄サリン事件24年
妹の幸子さんが自宅で使っていた車いすと、床ずれ防止の枕を見つめる浅川一雄さん=埼玉県で2019年3月9日、手塚耕一郎撮影
 13人が死亡、6000人以上が負傷したオウム真理教による地下鉄サリン事件(1995年)から20日で24年。

浅川一雄さん(59)の妹幸子(さちこ)さん(55)は重い障害を抱え、意思疎通も難しい。昨夏、同事件などに関与した教祖の松本智津夫(麻原彰晃)元死刑囚ら13人全員の死刑が執行され、加害の中心的存在はこの世にいない。だが、浅川さんと幸子さんの苦しみは今も続いている。【川名壮志】

昨年7月6日。職場にいた浅川さんは報道機関からの取材で死刑執行のニュースを知った。事件から四半世紀に近づき、「予感」はあった。怒りも悲しみも湧かなかったが、平常心を保つことはできず、午前中に早退した。

 あの日、幸子さんは地下鉄丸ノ内線で被害に遭った。浅川さんがあわてて病院に駆けつけると、集中治療室でけいれんしている幸子さんがいた。サリン中毒による低酸素脳症。視力を奪われ、人工呼吸器につながれていた。悲憤で痛みも忘れて壁や床を何度も殴っていた。

 「生き残ったけれど、障害は治るかわからない。覚悟が必要です」。捜査関係者に言われた言葉が耳に残る。幸子さんは事件前日、入学式を控えた浅川さんの長男にランドセルをプレゼントしてくれた。長男は「さっちゃんが壊れちゃった」と動揺した。

 報道機関の取材に実名で応じることはできなかった。事件当時、長男は6歳、長女は2歳だった。「妻や子供が巻き込まれたらと思うと怖かった」と振り返る。

 教団への怒りは収まらなかったが、加害者の死を願い、怒りを糧に生きるのは嫌だとも思った。刑事裁判で求刑への意見を問われた浅川さんは松本元死刑囚以外の死刑は望まなかった。「自分はネガティブな人間。怒りを持ち続けたら、家族を幸せにできない気がした」。幼い子供に健やかに育ってほしいとも思った。

 事件から10年過ぎたころ、同僚から「あの事件って、もう全部終わったんだよね」と真顔で言われた。幸子さんは8年半の入院後、浅川さんが自宅で介護していた。うまく意思疎通ができず、知能は「小学校低学年程度」に退行したままだった。「被害が続いていることを知ってほしい」。その頃から実名で幸子さんの苦しみや自分の思いを少しずつ語るようになった。

 昨年、20代になった長男と長女が相次いで結婚した。「子育てに苦労はしたが、親としての人生に一区切りがついた」。喜びをかみ締めていた頃、13人の死刑が執行された。頭がぐるぐる回るような感覚を覚えた。事件当時20代だった死刑囚もいた。「死刑囚の親御さんが頭に浮かんでしまった。信者になる前は自慢の息子だったんだろうなって思うと、何も言えなくなってしまった」

 2017年10月から、幸子さんは原因不明のけいれんがあり、再び入院している。医者から「いつどうなるか分からない」と伝えられている。今年で定年を迎える中、幸子さんを誰が、どう支えていくのか、不安は尽きない。

 浅川さんは訴える。「オウムは国家転覆を狙ってサリンをまき、さっちゃんは国の身代わりにされた。被害者がいつも置いてけぼりなのは悲しい。僕が死んでも、さっちゃんが一人で生きていける安心がほしい」

 


詩人ポープの言葉

2019年03月16日 13時18分57秒 | 社会・文化・政治・経済

あとの子は自然の愛情が、先の子は習慣的な愛情が養う。

ポープ 「人間論」
人にモノを教えるには、教えているような様子をしてはいけない。その人の知らないことでも、忘れたことのように言い出さねばならない。
ポープ 「批評について」
人間はすべて善でもあり、悪でもある。極端はほとんどなく、すべて中途半端だ。
ポープ 「人間論」

人間は初めて呼吸した瞬間に死ぬべき素質を受け取るのだ。
ポープ 「人間論」
人間は幸福ではない。しかし、つねに未来に幸福を期待する存在なのだ。魂はふるさとを離れて不安にふるえ、未来の生活に思いをはせて憩うのだ。
ポープ 「人間論」
人間は神に、神は天使になろうとしている。
ポープ 「人間論」
力がまず征服し、征服が法律をつくった。
ポープ 「人間論」
卑しい心がその奴隷となって苦しむ嫉妬は、学問もあり、気性のすぐれた者にあっては競争心となる。
ポープ 「人間論」
命令は神の最初の法である。
ポープ 「人間論」
失敗するは人間なり、それを寛容するは神なり。
ポープ 「批判論」
女は彼女と恋に陥っている男を憎むことはまずないが、多くの場合、女は彼女と友だちである男を憎む。
ポープ 「種々の問題についての考え方」
学者は「自然」の探求を喜び、愚者は余計なことを知らぬのを喜ぶ。
ポープ 「人間論」
学者は「自然」の探求を喜ぶ。
ポープ 「人間論」
政治形態論は愚者にまかせるがよい。最もよく施行されるものが最善の政治である。
ポープ 「人間論」
未来についての無知は、神の定めた領域を埋めるための有難い賜物なのだ!
ポープ 「人間論」
正直な人間は神の創造した最も気高い作品である。
ポープ 「人間論」
理性は羅針で、欲望は嵐だ。
ポープ 「人間論」
真の幸福はどこにも定着しない。探すとどこにも見つからないが、いたるところに存する。金ではけっして買えないが、いつでも手に入れられる。
ポープ 「人間論」

神の謎を解くなどと思い上がるな、人間の正しい研究課題は人間である。
ポープ 「人間論」
神は人間の胸のうちに己れが姿を映す。
ポープ 「人間論」


人間論

2019年03月16日 13時09分24秒 | 社会・文化・政治・経済
 
ポウプ (著), 上田 勤 (翻訳)

出版社内容情報

これは18世紀のイギリス文学を代表する書簡体の哲学詩である.ポウプ(1688‐1744)は理神論と楽天思想とを巧みに折衷して,手際のよい格言風の表現の面白さをだすことに成功した.シェイクスピアについでしばしば引用される名文句を含む本書は,イギリス文学を志すものの一度は通らねばならない関門ともいえよう.

アレキサンダー・ポープは18世紀前半に活躍したイギリスの詩人。

以前、「ゲニウス・ロキ=地霊」という言葉について調べていて、この概念を建築に持ち込んだのがポープだと知って以来、何かしら読んでみたいと思っていた。理性を持つ地上でただ一種の生物として次第に増長する人間に対し、分を弁えよと戒める、書簡の体裁をとった啓蒙詩。

ボーリングブルグ子爵、シャフツベリ伯爵といった親炙・私淑する同時代人の言葉から、ドライデン、ラ・ロシュフーコー、ロック、キケロなどの先人の箴言・格言まで幅広く引用しながら簡潔で当意即妙な言い回しで人のあるべき姿を説く。

その懐の広さ、視野の広さに感動して、こういう本こそを座右の書にすべきとすっかり入れあげて解説を読めば、何とこの「人間論」、その骨子はボーリングブルグ子爵の受け売りで、ポープはそれを気の利いた言葉で飾り立てたに過ぎず、そもそもの内容はライプニッツの思想を「十八世紀英国風に皮相に模倣したもの」(上田勤:訳者)に過ぎないという。

おまけにポープ自身は相当ちょっとアレな人物だったらしく、書かれたものとのイメージのギャップの甚だしさたるや……ちょっと! ぶちこわし! 感動返して! 

……まあ、とはいえ今日こういう形でその思想が伝えられているのは紛れもなくポープの表現の功績に寄るところ大な訳で、その点は評価されてしかるべきだし、実際充分評価されてきたようなのでよしとしよう(?)。

 
 


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

高齢者の住宅に強盗 100万円奪う 前日にアポ電か

2019年03月16日 13時05分48秒 | 社会・文化・政治・経済

 静岡 小山

16日朝早く、静岡県小山町で1人暮らしの70代の女性の住宅に何者かが押し入り、現金およそ100万円を奪って逃げました。女性の住宅には、15日、息子を名乗る男から現金を用意するよう依頼する「アポ電」とみられる電話があったということで、警察が捜査しています。

16日午前5時前、静岡県小山町藤曲の住宅で、この家に1人で住む70代の女性が寝ている際に何者かが押し入り、女性の顔に布団をかけて押さえつけ、金庫に入っていた現金およそ100万円を奪って逃げたということです。

女性にけがはないということです。

警察によりますと、女性の住宅には15日、息子を名乗る男から「100万円何とかならないか」などと、現金を用意するよう依頼する「アポ電」とみられる電話があり、女性は「用意できる」と応じて金融機関から引き出すなどして家に100万円を準備したということです。

現場は、小山町役場から北に200メートルほどの住宅街で、警察は強盗事件として捜査しています。


透析中止で学会が立ち入り調査

2019年03月16日 12時53分54秒 | 医科・歯科・介護

首都圏 NEWS WEBNHK

3月15日 

東京の公立福生病院で女性患者の人工透析が中止され、およそ1週間後に死亡した問題で、専門の医師でつくる日本透析医学会などの調査委員会は、病院の立ち入り調査を始めました。
調査委員会は、治療中止を決める手順などで学会のガイドラインが守られていたかなどを調べることにしています。

この問題は、去年8月、東京・福生市の公立福生病院で腎臓病を患っていた44歳の女性の人工透析の治療が中止され、女性はおよそ1週間後に死亡したもので、病院は、この女性のほかにも平成25年4月以降、人工透析を行わなかったり中止したりした人があわせて21人いて、いずれもその後、死亡したと東京都の検査に対して説明していることが、関係者への取材でわかっています。
人工透析や腎臓の治療の専門の医師などでつくる日本透析医学会と日本腎臓学会は、この問題を検証するため弁護士なども入れた調査委員会をそれぞれ緊急に立ち上げ、15日、病院の立ち入り調査を始めました。
調査は、関係者から話を聞いて治療方針を決めるために患者にどのような説明をしていたかや人工透析の中止を決める手順などで、学会のガイドラインが守られていたかなどを調べることにしています。
日本透析医学会は5年前に「提言」としてガイドラインをまとめ、人工透析の見合わせを検討するのはいわゆる終末期の患者が中止を希望している場合などとしています。
学会では15日調査した結果を今後開く予定の倫理委員会で審議して、見解をまとめることにしています。


取手 地元作家作品お蔵出し

2019年03月16日 11時59分26秒 | 社会・文化・政治・経済

明日へと繋(つな)ぐ特別展 

取手市所蔵作品取手市には市庁舎を始め、市内数か所の市の施設に数百点に及ぶ絵画作品が分散して収蔵されている。
これら作品は取手市在住や出身者に作家は勿論、取手と関わりのあった美術家の好意によって寄贈されたものだ大半だ。
残念ながら現在市にはこれらの作品を常時展示し、一括して収蔵できる美術館のような施設はない。
市民共有の文化財は多くの人々に観賞されることが製作者の願いであり、作品自体にとっても望ましいことだと思う。
今回は51点を選定して展示された。
平山郁夫さんが市に寄贈した作品20点を併せて展示している。
特別展は3月18日が最終日。
なお、駅前とりでアートギャラリー「きらり」は、西口駅前開発でビルを取り壊すこととなり、本年度をもって一時休止。
今後、ボックスヒル取手内ビルに移設されオープンする予定。


「広報とりで」2019年3月1日号(12ページ)(PDF:634KB)(別ウィンドウで開きます)

 

 

 

 


総合学習について

2019年03月16日 11時28分44秒 | 社会・文化・政治・経済

今の子供たちやこれから誕生する子供たちが,成人して社会で活躍する頃には,我が国は厳しい挑戦の時代を迎えていると予想される。

生産年齢人口の減少,グローバル化の進展や絶え間ない技術革新等。

社会構造や雇用環境は大きく,また急速に変化しており,予測が困難な時代となっている。

また,急激な少子高齢化が進む中で成熟社会を迎えた我が国。

一人一人が持続可能な社会の担い手として,その多様性を原動力となる。

質的な豊かさを伴った個人と社会の成長につながる新たな価値を生み出していくことが期待される。
 こうした変化の一つとして,人工知能(AI)の飛躍的な進化を挙げることができる。

人工知能が自ら知識を概念的に理解し,思考し始めているとも言われる。

雇用の在り方や学校において獲得する知識の意味にも大きな変化をもたらすのではないかとの予測も示されている。

このことは同時に,人工知能がどれだけ進化し思考できるようになったとしても,その思考の目的を与えたり,目的のよさ・正しさ・美しさを判断したりできるのは人間の最も大きな強みであるということの再認識につながっている。
 このような時代にあって,学校教育には,子供たちが様々な変化に積極的に向き合い,他者と協働して課題を解決していくことや,様々な情報を見極め知識の概念的な理解を実現し情報を再構成するなどして新たな価値につなげていくこ
と,複雑な状況変化の中で目的を再構築することができるようにすることが求められている。
 このことは,本来,我が国の学校教育が大切にしてきたことであるものの,教師の世代交代が進むと同時に,学校内における教師の世代間のバランスが変化し,教育に関わる様々な経験や知見をどのように継承していくかが課題となり,また,子供たちを取り巻く環境の変化により学校が抱える課題も複雑化・困難化する中で,これまでどおり学校の工夫だけにその実現を委ねることは困難になってきている。
 こうした状況を踏まえ,平成26年11月には,文部科学大臣から新しい時代にふさわしい学習指導要領等の在り方について中央教育審議会に諮問を行った。

中央教育審議会においては,2年1か月にわたる審議の末,平成28年12月21日に「幼稚園,小学校,中学校,高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善及び必要な方策等について(答申)」(以下「中央教育審議会答申」という。)を示した。
 中央教育審議会答申においては,“よりよい学校教育を通じてよりよい社会を創る”という目標を学校と社会が共有し,連携・協働しながら,新しい時代に求められる資質・能力を子供たちに育む「社会に開かれた教育課程」の実現を目指し,学習指導要領等が,学校,家庭,地域の関係者が幅広く共有し活用できる「学びの地図」としての役割を果たすことができるよう,次の6点にわたってその枠組みを改善するとともに,各学校において教育課程を軸に学校教育の改善・
充実の好循環を生み出す「カリキュラム・マネジメント」の実現を目指すことなどが求められた。
① 「何ができるようになるか」(育成を目指す資質・能力)
② 「何を学ぶか」(教科等を学ぶ意義と,教科等間・学校段階間のつながりを踏まえた教育課程の編成)
③ 「どのように学ぶか」(各教科等の指導計画の作成と実施,学習・指導の改善・充実)
④ 「子供一人一人の発達をどのように支援するか」(子供の発達を踏まえた指導)
⑤ 「何が身に付いたか」(学習評価の充実)
⑥ 「実施するために何が必要か」(学習指導要領等の理念を実現するために必要な方策)
 これを踏まえ,平成29年3月31日に学校教育法施行規則を改正するとともに,幼稚園教育要領,小学校学習指導要領及び中学校学習指導要領を公示した。

小学校学習指導要領は,平成30年4月1日から第3学年及び第4学年において外国語活動を実施する等の円滑に移行するための措置(移行措置)を実施し,平成32年4月1日から全面実施することとしている。また,中学校学習指導要領は,平成30年4月1日から移行措置を実施し,平成33年4月1日から全面実施することとしている。
育成を目指す資質・能力の明確化
 中央教育審議会答申においては,予測困難な社会の変化に主体的に関わり,感性を豊かに働かせながら,どのような未来を創っていくのか,どのように社会や人生をよりよいものにしていくのかという目的を自ら考え,自らの可能性を発揮し,よりよい社会と幸福な人生の創り手となる力を身に付けられるようにすることが重要であること,こうした力は全く新しい力ということではなく学校教育が長年その育成を目指してきた「生きる力」であることを改めて捉え直し,学校教育がしっかりとその強みを発揮できるようにしていくことが必要とされた。

また,汎用的な能力の育成を重視する世界的な潮流を踏まえつつ,知識及び技能と思考力,判断力,表現力等をバランスよく育成してきた我が国の学校教育の蓄積を生かしていくことが重要とされた。
 このため「生きる力」をより具体化し,教育課程全体を通して育成を目指す資質・能力を,ア「何を理解しているか,何ができるか(生きて働く「知識・技能」の習得)」,イ「理解していること・できることをどう使うか(未知の状
況にも対応できる「思考力・判断力・表現力等」の育成)」,ウ「どのように社会・世界と関わり,よりよい人生を送るか(学びを人生や社会に生かそうとする「学びに向かう力・人間性等」の涵かん養)」の三つの柱に整理するとともに,各教科等の目標や内容についても,この三つの柱に基づく再整理を図るよう提言がなされた。
 今回の改訂では,知・徳・体にわたる「生きる力」を子供たちに育むために「何のために学ぶのか」という各教科等を学ぶ意義を共有しながら,授業の創意工夫や教科書等の教材の改善を引き出していくことができるようにするため,全ての教科等の目標及び内容を「知識及び技能」,「思考力,判断力,表現力等」,「学びに向かう力,人間性等」の三つの柱で再整理した。
③ 「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善の推進
 子供たちが,学習内容を人生や社会の在り方と結び付けて深く理解し,これからの時代に求められる資質・能力を身に付け,生涯にわたって能動的に学び続けることができるようにするためには,これまでの学校教育の蓄積を生かし,学習の質を一層高める授業改善の取組を活性化していくことが必要であり,我が国の優れた教育実践に見られる普遍的な視点である「主体的・対話的

第1章
総 説
で深い学び」の実現に向けた授業改善(アクティブ・ラーニングの視点に立った授業改善)を推進することが求められる。
 今回の改訂では「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善を進める際の指導上の配慮事項を総則に記載するとともに,各教科等の「第3 指導計画の作成と内容の取扱い」において,単元や題材など内容や時間のまとま
りを見通して,その中で育む資質・能力の育成に向けて,「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善を進めることを示した。
 その際,以下の6点に留意して取り組むことが重要である。
ア 児童生徒に求められる資質・能力を育成することを目指した授業改善の取組は,既に小・中学校を中心に多くの実践が積み重ねられており,特に義務教育段階はこれまで地道に取り組まれ蓄積されてきた実践を否定し,全く異
なる指導方法を導入しなければならないと捉える必要はないこと。
イ 授業の方法や技術の改善のみを意図するものではなく,児童生徒に目指す資質・能力を育むために「主体的な学び」,「対話的な学び」,「深い学び」の視点で,授業改善を進めるものであること。
ウ 各教科等において通常行われている学習活動(言語活動,観察・実験,題解決的な学習など)の質を向上させることを主眼とするものであること。
エ 1回1回の授業で全ての学びが実現されるものではなく,単元や題材など内容や時間のまとまりの中で,学習を見通し振り返る場面をどこに設定するか,グループなどで対話する場面をどこに設定するか,児童生徒が考える場面と教員が教える場面をどのように組み立てるかを考え,実現を図っていくものであること。
オ 深い学びの鍵として「見方・考え方」を働かせることが重要になること。
各教科等の「見方・考え方」は,「どのような視点で物事を捉え,どのような考え方で思考していくのか」というその教科等ならではの物事を捉える視点や考え方である。

各教科等を学ぶ本質的な意義の中核をなすものであり,教科等の学習と社会をつなぐものであることから,児童生徒が学習や人生において「見方・考え方」を自在に働かせることができるようにすることにこそ,教師の専門性が発揮されることが求められること。
カ 基礎的・基本的な知識及び技能の習得に課題がある場合には,その確実な習得を図ることを重視すること。


米国の「怨念」とは?

2019年03月16日 10時04分25秒 | 社会・文化・政治・経済
 
毎日新聞2019年3月15日 東京朝刊
 革命の立役者・故ホメイニ師(最高指導者)は冷戦の真っただ中に「西(米国)でも東(ソ連)でもない」とイスラム至上主義を唱え、イランのイスラム教徒を「抑圧される者=被抑圧者(モスタザーフィン)」と規定した。
米ソなどの大国が国際秩序を牛耳る中、イランのような国は絶えざる抑圧・搾取を受けてきたという趣旨である。
 
今日の米国は国際政治の現実とかけ離れた形で強引にイランを悪者にする傾向ある。これが後押しするのが米国内にわだかまる「怨念」のエネルギーなのかと考える、この感情や情念の在り方と米国の政策をそのまま認めにくいのも確かだ。

かつてイラン政府高官は「米国は弱い国としか戦わない」と毒づいた。(専門編集委員)


乳幼児虐待死ーなぜ「殺人罪」にならない

2019年03月16日 06時52分00秒 | 社会・文化・政治・経済

ここ最近、乳幼児虐待による死亡事例が後を絶ちません。その多くは、小さな子供に対しては致命的とも思われる重度の暴行を加えたり、水や食料を与えず、衰弱死するに任せていたりするといったものです。

 こうしたニュースを見て腑に落ちないのは、なぜ殺人罪での立件が全くないのかということです。
 こうした事例の多くは「保護責任者遺棄致死」といった、およそ一般の人にはわかりにくい罪名や、「傷害致死」といった罪名で処理されているようですが、市民感覚からして、本当にそれでいいのでしょうか。一般的な市民感覚に照らして、ずれていると考えるのは、私だけでしょうか。
 殺人罪での立件が見送られている背景には「殺意の認定が困難だから」という理由もあろうかと思います。
しかし、乳幼児に、その体が耐えられないほどのひどい暴行を加えた親や同居人の「殺すつもりはありませんでした」という供述を額面どおり受け取るべきなのでしょうか。
乳児を頭から床にたたきつけたり、大人でも相当の衝撃を受けるようなひざ蹴りを加えたりしているのに、本当に「殺すつもりはなかった」のでしょうか。
暴行の状況に照らして少なくとも未必の故意、すなわち「死ぬかもしれないと思ったがそれでも構わないと思って暴行を加えた」は認められるのではないでしょうか。
 また、乳幼児が生存するに必要な水や食料を与えず、監禁したり、放置したりして死亡させた事例も、上記と同じく、殺人の未必の故意が認められる事案もあるように思います。
 改めて刑法の本を確認してみましたが、判例上、不作為による殺人も認められているのです。
 これまでの刑事裁判では、検察官が立件した犯罪は、ほぼ100パーセント、その起訴罪名で有罪とされてきました。
それゆえ、検察当局が、裁判で認定されない可能性のある殺人罪での立件を見送り、他の罪名で起訴する、というのも分からなくはありません。弁護士 鈴木興治さん


8歳女児を縛って水風呂に 母親と同居人を再逮捕

2019年03月16日 06時34分09秒 | 社会・文化・政治・経済

[2019年3月14日日刊スポーツ

昨年12月に自宅で小学2年の女児(8)の両手足を縛って水風呂に入れ、意識を失うまで放置したとして、福岡県警筑紫野署は14日、殺人未遂の疑いで同県筑紫野市のアルバイトの母親(29)と、同居の自営業八尋潤容疑者(29)を再逮捕した。

2人は女児にけがをさせた別の傷害容疑で2月21日に逮捕されていた。

再逮捕容疑は昨年12月29日午前6時半ごろ、自宅で共謀の上、女児の両手足を縛り、水風呂に入れて放置した疑い。

署によると、深さ約45センチの浴槽いっぱいに水が満たされていた。

女児は机に貼られた「うそをつかない」など10項目が書かれた紙の約束を破ると水風呂に入れられたという。

八尋容疑者が意識を失った女児を見て驚き、風呂から出したところ意識を取り戻したため、救命措置や119番はしていなかった。

署は虐待の様子を撮影した記録を押収。水温は11度だった。普段は1、2時間、長い時は数時間。

手も足も縛って女児を水風呂に放置したことから、死亡の危険性が高いことを認識していたとして、殺人未遂容疑で立件できると判断した。

虐待が発覚したのは1月25日。前日24日午後に暴行を受けた女児が登校した際、学級担任がアザを見つけた。その後、養護教員が虐待の可能性があると判断し、春日市の福岡県福岡児童相談所に通告。女児は即日一時保護された。児童相談所から筑紫野市教育委員会にも連絡が回ったという。

署によると、両容疑者は傷害、殺人未遂のいずれの容疑も認めている。署は日常的に虐待をしていたとみて調べている。

 

 

 


アポ電強殺の容疑者、長野の窃盗事件にも関与か

2019年03月16日 03時37分54秒 | 社会・文化・政治・経済

3/15(金) 毎日新聞

東京都江東区のマンションで加藤邦子さん(当時80歳)が「アポ電」(アポイントメント電話)を受けた後に殺害された事件で、逮捕された男3人が、事件当日の2月28日未明に長野県で起きた窃盗事件に関与している疑いがあることが、捜査関係者への取材で明らかになった。警視庁捜査1課は事件前後の足取りを調べている。


 加藤さんに対する強盗殺人容疑などで逮捕されたのは、川崎市の土木作業員、小松園竜飛(こまつぞのたつみ)(27)▽住所不定、無職、須江拓貴(ひろき)(22)▽同、酒井佑太(22)――の3容疑者。

 捜査関係者によると、2月28日未明、長野県佐久市のブランド買い取り店が荒らされる窃盗事件があった。付近の防犯カメラの映像などから3容疑者の関与が浮上したという。須江、酒井容疑者はそれぞれ同市と同県上田市の出身だった。

 3容疑者は同日午前11時~午後2時までの間に、江東区のマンションで加藤さんを殺害した疑いが持たれている。いずれも容疑を否認している。3容疑者が使用した軽乗用車が長野県と江東区を往復したことが判明しており、長野県での事件の後、車で加藤さん宅に向かったとみられる。

 一方、小松園容疑者が、2月1日に渋谷区笹塚で起きたアポ電強盗事件に関与していた疑いがあることも判明した。直後に警視庁の捜査線上に浮上し、捜査1課は同8日に川崎市内の自宅近くにモニターカメラを設置し、人や車の出入りをチェックしていたという。

 二つの事件は事前にアポ電があったほか、3人組の男が押し入って住人を縛ったりインターホンを壊して持ち去ったりするなど手口に複数の共通点があった。現場室内にあった靴跡も酷似していた。【春増翔太、山本佳孝、島袋太輔】

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アポ電強殺、実行犯入れ替えか

2019年03月16日 03時30分21秒 | 社会・文化・政治・経済

 当日、長野でも窃盗関与疑い

3/15(金) 22:19配信

東京都江東区東陽のマンションで加藤邦子さん(80)が資産状況を探る「アポ電(アポイントメント電話)」後に殺害された事件で、逮捕された3人のグループが関与したとみられる渋谷区笹塚の強盗事件現場の防犯カメラに、3容疑者とは別の人物が写っていたことが15日、捜査関係者への取材で分かった。

警視庁深川署捜査本部はグループが実行犯を入れ替えながら犯行を重ねていたとみて調べ

東京都江東区東陽のマンションで1人暮らしの無職、加藤邦子さん(80)が資産状況を確認する「アポ電(アポイントメント電話)」を受けた後に殺害された強盗殺人事件で、警視庁深川署捜査本部は13日、強盗殺人などの疑いで、住居不定、無職、須江拓貴容疑者(22)ら20代の男3人を逮捕した。同様の手口による渋谷区の強盗事件2件についても関連を調べる。

東京都江東区東陽のマンションで1人暮らしの無職、加藤邦子さん(80)が資産状況を確認する「アポ電(アポイントメント電話)」を受けた後に殺害された強盗殺人事件で、警視庁深川署捜査本部は13日、強盗殺人などの疑いで、住居不定、無職、須江拓貴容疑者(22)ら20代の男3人を逮捕した。同様の手口による渋谷区の強盗事件2件についても関連を調べる。

 ほかに逮捕されたのは、川崎市川崎区京町、土木作業員、小松園竜飛(たつみ)(27)と住居不定、無職、酒井佑太(22)の2容疑者。捜査関係者によると、3人は実行犯とみられ、現場周辺の防犯カメラの画像などから浮上した。いずれも容疑を否認している。

 都内では今年に入り、渋谷区でアポ電後に高齢者宅に3人組の男が押し入り、現金などを奪う同様の強盗事件が2件発生。インターホン越しに来客を装って玄関を開けさせ、住人の手足を縛って室内を物色する手口や、逃走に使われた車両の通行記録の一部が江東区の事件と共通している。

 3人の逮捕容疑は2月28日、加藤さん宅に侵入。加藤さんの手足を粘着テープなどで縛り、口を粘着テープでふさいだ上で殺害し、インターホンを奪ったとしている。死因は窒息死とみられる。


創作欄 真田の人生

2019年03月16日 02時59分36秒 | 創作欄

2014年3 月28日 (金曜日)

昭和40年代の終わり、時代の空気に何かが失われ閉塞感が漂っている。

真田は人生のたそがれを生きている想いがしていた。

図書館では妻が娘時代に憧れたという作家の吉屋信子のいわゆる乙女小説も読んでみた。

「紅雀」を読み「なるほど」と真田は肯いた。

個性のハッキリした少女、どこか寂しげで誰にも馴れえぬ悲しい性をもつ主人公・まゆみ 。

彼女を暖かく見守る男爵家の家庭教師・純子。

まゆみにしだいに想いを寄せていく若き 男爵・珠彦。

そして意地悪な金持ちの娘・利栄子。

少女の微妙な心の成長を描いていた。

小説の会話の部分には、地方の少女たちに憧れを抱かせるような言葉遣いがあり、斬新な筋書きで展開されていた。

真田は大学ノートに思いついたことなどを万年筆で記した。

「振り向けば貴女がいた」 と記した。

どのような貴女なのか?

真田は妻を含めこれまでに出会った女性たちを頭に浮かべてみた。

競輪場で若い女性と出会うことはほとんどないが、一度だけ見かけた女性が居た。

あれは昭和30年代の後楽園競輪場であった。

 

振り向けばその女がいて、車券をお守りのように握り占めていたのだ。

 

前髪が半分顔を隠しており、大きな右の瞳が輝き祈るような思いでレースの展開を見詰めていた。

 

レースは1-4で決着した。

 

しばし青くなった頬に赤みが差してきたので真田は女の車券が的中したことを悟った。

 

払い戻し場は人がまばらであり、車券は大穴となったのだ。

 

「とても買えないな!」多くの男たちはぼやいていた。

 

100円券が1万2700円、女は10枚も持っていたのだ。

 

10万円以上の払い戻しは真田には珍しいことではなかったが、20代と思われる女性であることに真田の心は動いたのである。

 

女は東京新宿を拠点にしているヤクザの情婦であることを後に知った。

 

君子危うきに近寄らずである。

 

真田の喫茶店「たまりば」にも地元のヤクザが来ていて、情婦を伴って来ることもあった。

 

「マスターは、相当のギャンブラーなんだね。先日、大金を払い戻しているのを見させてもらったよ」と金歯を覗かせニヤリとしたが目が笑っていない。

 

人の噂では200万円の自慢の金歯である。