=DV相談は過去最多-警察庁
2019年03月28日 時事通信
昨年1年間に全国の警察に寄せられたストーカー被害の相談が2万1556件だったことが28日、警察庁のまとめで分かった。前年に比べ1523件(6.6%)減ったが、6年連続で2万件を超えた。一方、ドメスティックバイオレンス(DV)の被害相談は前年比5027件(6.9%)増の7万7482件となり、過去最多を更新した。
同庁の担当者は「ストーカー、DVともに社会的な関心が高まり、被害者が積極的に警察に相談するようになっている」と分析している。
ストーカー被害者は9割近くが女性で、年齢層は20代が35.8%と最も多く、次いで30代が24.5%だった。
加害者との関係では配偶者と交際相手(いずれも元を含む)が合わせて51.0%。勤務先の同僚など職場関係が12.9%、知人・友人が12.8%で、面識がない相手からの被害も7.5%あった。
摘発件数を罪種別で見ると、ストーカー規制法違反が870件に上った。2017年1月から新たに規制対象となった「うろつき」は66件、「インターネット交流サイト(SNS)のメッセージ連続送信など」は99件だった。