コロナ禍は、言わば21世紀最大の惨事である。
この時期に、衆議院議員解散を早める根拠は何であるのか?
早期解散は政権の自殺行為以外の何ものない。
医療現場は、深刻なまで疲弊している。
それを政治家たちは、どこまで深刻に受け止めているのだろうか?
早期解散を期待する政治家は、自分自身のことしか考えていないのではないだろうか。
コロナ禍は、言わば21世紀最大の惨事である。
この時期に、衆議院議員解散を早める根拠は何であるのか?
早期解散は政権の自殺行為以外の何ものない。
医療現場は、深刻なまで疲弊している。
それを政治家たちは、どこまで深刻に受け止めているのだろうか?
早期解散を期待する政治家は、自分自身のことしか考えていないのではないだろうか。
9/1(水) 9:32配信
共同通信
衆院の解散などについて記者団の取材に応じる菅首相=1日午前、首相官邸
菅義偉首相は1日、今月中旬にも衆院解散に踏み切るとの見方に関し「最優先は新型コロナウイルス対策だと申し上げてきた。今のような厳しい状況では衆院解散できる状況ではない」と述べた。自民党総裁選(17日告示、29日投開票)の先送りも否定した。官邸で記者団の質問に答えた。
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衆院議員の任期満了(10月21日)に伴う衆院選を行うのかどうかと問われ「総裁選をやるわけだから、総裁選の先送りも考えていない。そうした中で日程は決まってくる」と語った。
8/25(水) 7:00配信
AERA dot.
田原総一朗・ジャーナリスト (c)朝日新聞社
米国がアフガニスタンから撤退し、タリバンは再び権力を掌握した。バイデン政権の米軍撤退を延期しなかった背景には何があったのか。ジャーナリストの田原総一朗氏が解説する。
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* * *
米軍がアフガニスタンから撤退すると、瞬く間にタリバンがアフガニスタンの主要都市を占拠し、ガニ大統領は国外に脱出せざるを得なくなった。
かつて、タリバン政権だった時代には、アフガニスタンの女性たちは、教育を受けることも、職に就くこともできなかった。
イスラム原理主義とはそういうものらしい。そのタリバンが、ふたたび政権を握ることになる。
しかし、バイデン大統領は、米軍がアフガニスタンから撤退すれば、このようになることは認識していたはずである。それにもかかわらず、なぜ撤退したのか。
この米軍のアフガニスタンからの撤退が、当然ながら今、世界の関心事となっている。
だが、米国の世論は米軍のアフガニスタンからの撤退を求めていて、トランプ前大統領もアフガニスタンからの撤退を決意していた。
アフガニスタンに米軍を派遣し続けて、タリバン勢力を抑え込み続けることに、米国は218兆円の経費を使い、2千数百人の米兵が亡くなっている。
いわば、アフガニスタンに米軍を派遣し続けることで、米国民にそれだけの犠牲を強いてきたわけだ。犠牲を強いながら、アフガニスタンに展望らしい展望を見いだせない。だから、トランプ前大統領もアフガニスタンからの撤退を決意したのである。
ただし、トランプ前大統領は、アフガニスタン政府とタリバンとの間の和平合意を前提としていた。
しかし、タリバンはアフガニスタン政府との交渉を拒んで、和平協議は難航していた。今年7月の初めには、協議の破綻(はたん)は明らかになっていたのだが、バイデン政権は撤退を延期せずに、8月末の完全撤退を強行しようとしたのである。
いわば、アフガニスタンは米国に見捨てられたのである。
だが、バイデン大統領は国民に向けての演説で、「米国の戦争を終わらせるための決断を後悔していない」と述べ、駐留米軍の撤退の正当性を改めて強調した。
そして、タリバンが予想以上のスピードで支配地域を拡大させたことに関し、「アフガニスタンの指導者はあきらめて国外に脱出し、政府軍は時に戦わずして崩れ落ちた」と批判した。
そのうえで、「アフガニスタン軍自身が戦う意思のない戦争を、米軍が戦うべきではない」と訴えた。
さらに、米軍の駐留継続は「米国の国益に合致せず、米国民が求めているものでもない」と断じた。
バイデン政権がアフガニスタン撤退を急いだ背景には、泥沼となった地域介入から米軍を引き揚げ、中国とロシアに対する軍事的抑止力を強化するという戦略があった、とも捉えられている。
たしかに、特に中国の経済力、軍事力の強大化は、いまや米国にとっての脅威であり、米中対立の激化は日本にとって重大な問題である。
今年4月16日の日米首脳会談では、何とバイデン大統領は、台湾をめぐっての米中戦争という事態が生じないように、日本に期待したい、と強調したのだ。そのことを日本に求めるために、初の首脳会談の相手に菅義偉首相を、日本を選んだのである。
田原総一朗(たはら・そういちろう)/1934年生まれ。ジャーナリスト。東京12チャンネルを経て77年にフリーに。司会を務める「朝まで生テレビ!」は放送30年を超えた。『トランプ大統領で「戦後」は終わる』(角川新書)など著書多数
※週刊朝日 2021年9月3日号
8/31(火) 16:52配信
【8月31日 AFP】アフガニスタンの首都カブールで暮らすエズマライ・アフマディ(Ezmarai Ahmadi)さんは29日夕方、仕事を終えて帰宅し、いつものように息子や娘、おいやめいの歓声で迎えられた。
エズマライさんはカブール北西部の人口集中地区、クワジャブルガ(Kwaja Burga)にある平凡な家の車寄せに白いセダンを止め、長男にキーを預けて駐車を任せた。
子どもたちはこの日常の一こまを冒険ごっこにして、一斉に車に乗り込んだ。エズマライさんはその様子を横で眺めていた。
すると突然、空から甲高い音とともにミサイルが落ちてきて、車に激突した。一瞬にして10人の命が奪われた。
米国は29日、爆発物を積んだ車両を空爆し、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」によるカブールの空港への自動車爆弾攻撃を阻止したと発表した。しかし翌日になって、とんでもない過ちを犯してしまったかもしれないことが分かった。
エズマライさんの弟、アイマル(Aimal Ahmadi)さんは、「ミサイルが飛んで来て、うちの子どもたちが乗った車に当たった」と語った。「みんな殺された」
アイマルさんの娘1人と他の子ども5人を含む家族10人が、この空爆で亡くなったと言う。
AFPが30日に現場を訪れると、大勢の家族を亡くしたアイマルさんは、葬儀の手伝いに来る親族を待っていた。
「兄とその子ども4人が殺された。私は幼い娘と…おいとめいを失った」とアイマルさんはやるせなさそうに語った。
■絶望
米中央軍(CENTCOM)のビル・アーバン(Bill Urban)報道官は、カブールでの車両空爆で民間人が犠牲になったとの報道があることは把握していると述べた。
しかし、兄がISの同調者と間違われたのかもしれないこと、しかも自動車爆弾攻撃を計画していた工作員と間違われたかもしれないことをなかなか受け入れられないアイマルさんに、この言葉はむなしく響いた。
エズマライさんは非政府組織(NGO)で働くエンジニアで、動乱の時代に何とか生活をやりくりしようとしていたごく普通のアフガニスタン人だった。
爆発音を聞きつけ、何か手伝えることはないかと駆け付けた近隣住民の一人、サビルさんは、「子どもたちは全員が車の中で、大人たちは車のすぐそばで殺された。車は燃えていて…ばらばらになった遺体を探すのも困難だった」と語った。
アーバン米中央軍報道官は、「車両を破壊した結果、大規模かつ強力な爆発が起きたことも認識している。車両に大量の爆発物が積まれていたとみられ、それにより犠牲者が増えた恐れがある」と説明。現在、調査を進めているとし、「罪のない命が失われたのであれば、極めて遺憾に思う」と語った。
しかし、近隣住民のラシッド・ヌーリ(Rashid Noori)さんにこの言葉はむなしく響くだけだった。
ヌーリさんは、「私たちはタリバンに殺され、ISに殺され、米国人に殺される」と述べた。「彼らは皆、私たちの子どもがテロリストだと思っているのか?」
映像は30日撮影。(c)AFPBB News