「何か、つまみを用意しろ」先生は奥さんを促す。
そして、運ばれてきたのは、ニラ玉と黒ニンニクであった。
「これは、精力に効くな。絹江なかなか良いつまみを用意したな」青山先生は哄笑し、満足そうな表情を浮かべる。
「とことん飲むぞ」先生は上機嫌だった。
3本目の徳利も運ばれてきた。
先生は正孝の脇に座る。
「どうだ。黒ニンニクの効きめは」先生は正孝の浴衣を捲り、肌蹴た下着に手を伸ばす。
そして、正孝は先生の手で陰茎をいきなり鷲掴みにされる。
ホモっ気など全くない正孝は、驚きながら先生の手を払い退ける。
「おお!いい筋をしているな」先生はニヤリと笑い唖然とする奥さんに意味あり気な視線を向ける。
酒の上とはいえ、尊敬する先生の豹変ぶりに戸惑う。
「正孝君、結核の治療薬のストレプトインマインの後遺症を知っているか?」
先生に問われても、正孝は返事のしようがなかった。
先生は、ストレプトインマインの後遺症で、性機能不全となったと打ち明けたのだ。
「種があっても、その気にならない。男であって男ではない。つらいものだ」奥さんは傍らで項垂れて聞いていた。
「青木家の血を閉ざすことはできない。親戚中に叱咤激励され、何とか結婚7年目に一度だけ絹江と性交できた。あの時は、本当に死ぬ物狂いだったな」
その時の奇跡の一射で妻の絹江は妊娠できたのであった。
正孝は先生の夫婦生活には到底、想像は及ぶなかった。
恩師とはいえ、所詮は他人の生活圏であり、関知のしようもなかったが、先生は妻と正孝が寝ることを促した。
初めから先生に魂胆があったわけではなかっただろう。
「わしの不甲斐なさで、絹江は可愛そうな女なんだ。こんなことは正孝君にしか頼めないだ。絹江を抱いてやれ」
客間の大きな柱時計を見ると午前3時を回っていた。
先生は客間に隣接する居間に布団を敷くように奥さんを促す。
新宿のバーでは、ウイスキーを飲んできた。
さらに、先生の家では日本酒を4合以上も飲んでいたのだ。
日々の酒びたりも抜け切れていなかった。
正孝は布団に横たわると睡魔に襲われた。
一時間余眠っていただろうか、気付ば、まさかである。奥さんが正孝に添い寝をしていたのだ。
酒は人を狂わせるものだ。
正孝は、性欲を満たされなかった成熟した女体の求めに抗いがたかった。
「正孝さん、拒絶なさらなかったのね」奥さんは怪しいまでの妖艶さを浮かべて唇を寄せる。
性交の余韻を確かめるように、奥さんは正孝の萎えた陰茎に手を添えた。
「若いのね。とても元気がいいのね」
再度、女体に挑みたくなる。
それは近親相姦にも似た禁断の果実の貪りであった。
行為の続きのなかで、正孝は崇拝した先生との別離を決意する。
9/9(木) 16:00配信
ロイター
[9日 ロイター] - 米食品医薬品局(FDA)は、バイオ医薬品のヒューマニゲンの新型コロナウイルス感染症治療薬「レンジルマブ」について、新規の入院患者への緊急使用を認めない判断を示した。
同社が9日、明らかにした。「FDAは、レンジルマブの既知のメリットと潜在的なメリットが、既知のリスクと潜在的なリスクを上回るとの結論を出せなかった」としている。
同社は、現在進めている試験で、緊急使用の再申請に向けた安全性と有効性に関する追加のデータが得られるとの見通しを示した。
同社は5月にFDAに緊急使用を申請していた。
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9/12(日) 16:44配信
共同通信
厚生労働省は12日までに、英製薬大手グラクソ・スミスクラインの新型コロナウイルス感染症治療薬「ソトロビマブ」について、早ければ月内に承認審査を終えて、承認する見通しであることを明らかにした。
西村康稔経済再生担当相も同日のNHK番組で「新たな中和抗体薬を早ければ9月にも承認ということで、厚労省で今審査をしているというふうに聞いています」と述べた。
ソトロビマブは軽症、中等症の患者のうち、重症化リスクが高い人に点滴で投与する。海外の臨床試験では、偽薬を投与した場合に比べ入院や死亡を79%減らす効果が示されている。
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▼社会も、国家も、世界も、それを建設する主体者は人間自身である。
<憎悪>も<信頼>も、<蔑視>も<尊敬>も、<戦争>も<平和>も、全ては人間の一念から生まれるものだ。
したがっいて、<人間の変革>なくして、自身の幸福も、社会の繁栄も、世界の恒久平和もあり得ない。
▼核兵器に加え、地球規模の感染症や気候変動という危機によって社会の在り方が問われている。
今、改めてこの原点を確認することだ。
人間を置き去りにして、生命尊厳の基軸を失った変革は結局、歪みをもたらし息詰まる。
あくまでも人間性を尊重する観点からの人間主義の理念・哲学が期待される。
▼<黙ってはいられない>との、やむにやまれぬ大感情こそ、無関心や臆病や忘却に覆われた社会の中で、真実を救い出す原動力である。
▼人間の歴史は、屈辱された人間が勝利する日を、辛抱づよく待っている―激動の近代インドを生き抜いた詩人・タゴール
今いる場所から、自分らしく希望の哲学を語り広げよう。
▼人生を自転車に例えたアインシュタイン<バランスを失わないために走りつづけなけらならない>
〈AERA〉
9/6(月) 8:00配信
AERA dot.
とりうみ・ふじお/1976年生まれ。計算社会科学者。東京大学大学院工学系研究科システム創成学専攻教授(本人提供)
SNSを中心に広がる反ワクチンのデマ。鳥海不二夫・東大教授が分析したところ、その発信源の大部分は29アカウントが占めるという。デマにだまされないためにはどうすればいいのか。AERA 2021年9月6日号で鳥海教授が語る。
【最新データ】こんなに違う!3社各ワクチンの副反応を徹底比較
* * *
私は今年1月から7月にかけて、ワクチンに関するツイート約6300万件を収集し、「デマ」の分析を行いました。
デマを発信する人たちは、医師やスピリチュアル系、いわゆる保守派の人や、逆にリベラル側など様々。内容も大きく分けて「副反応で死んだことが隠されている」といった“副反応系”と、「ワクチンなど効かない」というのが多いです。
ワクチンに関しては内容の真偽もさることながら、ワクチンに反対したい人が、反対するための道具として使っている側面もあるようです。
いわゆる“反ワクチン系”のツイートは、その投稿総数の約50%の出所が、「29のアカウントによる投稿」を多数の拡散者たちがリツイートを重ねていたこともわかりました。29アカウントによる投稿が、リツイートでものすごい勢いで拡散していった。総投稿数は1月から7月の間に約11万件ありました。
SNSでは、一部の人から発信された特定のツイートの方が拡散しやすく、大きな影響力を持つ傾向があります。逆に、ほとんどのものは拡散されない。29という数字は少ないように思えますが、同様に「反ワクチンの投稿を批判する」ツイートの約50%の出所は四つのアカウント。総投稿数は13万件でした。
投稿している人のアカウント数は「反ワクチン」のツイートを否定する側が多く、「反ワクチン」を主張する人の約2倍にのぼります。つまり、1人あたりの拡散数は、デマを広めたい人たちの方が多い。ワクチン肯定派の人は、肯定的な情報を一度出せば十分です。
しかし「反ワクチン」の人たちは、自分たちの主張が世間に認められるために、多くの情報を何度も拡散する必要性を感じているのかもしれません。
デマにだまされないためにはどうすれば、ですか? デマがなくなることはありませんし、確実にだまされます。私も、よく間違った情報を信じてしまいます(笑)。
よく「だまされるなんてアホだな」と思いがちですが、大事なのは、「だまされるアホは自分だ」と気づくこと。自分の信じているものが「実は違う」という可能性が常にあることを意識することです。
そして、だまされたらそれは仕方ないけど、新しい情報が手に入った時点で、ちゃんと考え直すこと。要は「情報のアップデート」を常にするように心がけることが大切だと思います。
(構成/編集部・小長光哲郎)
※AERA 2021年9月6日号
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2度のICU治療と入院で費用は100万円超
9/12(日) 11:12配信
文春オンライン
9月9日、政府は緊急事態宣言を19の都道府県で9月30日まで延長することを発表した。その陰で、国民のワクチン接種は急ピッチで進められている。
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「サッカー元日本代表の内田篤人さんを広告塔にしたテレビCMを国が放送するなど積極的な接種を呼びかけており、未接種の20代、30代も多いものの、確実に効果も出ています。9月末までが最後の緊急事態宣言期間になるのではないかという観測もあり、ワクチンの接種を条件に酒類提供が解禁されるという具体的な議論も始まりました」(全国紙政治部記者)
一方でワクチンをめぐっては「副反応が想像以上にきつかった」という声も多い。厚労省などによると、接種後に注射部位の痛み・腫れ、疲労、頭痛、寒気、下痢や発熱などが報告され、症状が数日続くケースも多い。そしてアナフィラキシー(強いアレルギー反応)の報告例もある。
厚労省の審査会は8月中旬、アナフィラキシーなどを起こした22~66歳の29人について、健康被害を初認定した。ワクチン接種によって重大な影響が出たことを国が認め、かかった医療費を給付する仕組みも動き出している。
「呼吸ができず、気管支切開の寸前で」
関西地方に住む医療従事者の原田直子さん(49・仮名)も、重大なアナフィラキシー症状で生死の境をさまよった1人だ。
「2回目のワクチンを打ってすぐに強い副反応が出ました。呼吸ができず、気管支切開の寸前で、死んでしまってもおかしくなかった。アナフィラキシーの症状を抑えるアドレナリンを通常の何倍も打ちました」
原田さんは7月に2回目のファイザー製ワクチンを接種した直後、壮絶な副反応に見舞われたという。
「私は接種後に呼吸困難に陥り、ICU(集中治療室)にも入りました。自分の体験を話そうと思ったのは、ワクチンの副反応の実態が国や国民にしっかり伝わっているのか疑問をもったからです。ワクチン接種は大事ですが、副反応の調査も同時に進めていく必要があると思います」
原田さんは6月中旬のある日の午後、救急外来を備える大型病院で1度目のファイザー製のワクチン接種を受けた。その日の夜から蕁麻疹や倦怠感、微熱などの症状が1週間くらい続いたという。
「その後も本調子ではない、疲れやすい感じがずっと続きました。2回目の方が副反応が重いと聞いてはいたのですが、医療施設で働いているので2回目を接種しないという選択肢はありませんでした」
接種から10分で緊急外来に
7月上旬、原田さんは同じ大型病院で2回目のワクチン接種を受けた。接種後に急性の副反応が出るケースに備えて会場には待機エリアが設けられており、通常の待機時間は15分だが、原田さんは1回目の接種で副反応とみられる症状がでたことを病院のスタッフに相談し、30分間の待機を指示されていた。
「30分どころか、接種してすぐに手足が指先を中心にかゆくなってきました。とても熱を持っているような感覚があり、喉にはイガイガ感を感じました。
それを看護師さんに伝えたら血圧計を取りに行ってくれたんですが、待っている間に気管支が痙攣しはじめたんです。呼吸をするのが難しくて、重度のぜんそく症状というか……。ぜえぜえと息が切れて、明らかに異常な状況でした」
異常に気がついた別の看護師にストレッチャーに乗せられ、原田さんは救急外来に運ばれた。ここまで接種から10分足らずの出来事だという。
「急性のアナフィラキシーを抑えるためにアドレナリンを注射されましたが症状は収まらず、3時間で3回注入されました。それでも収まらなければ、気管支切開をする予定だったようです」
アドレナリンの注射などで呼吸は落ち着いたものの、動脈内に酸素が行き渡っていない状態が続き、ICUで様子を見た。
「アドレナリンの影響で心拍数はかなり上がっていましたが、徐々に落ち着きました。医療関係の知人からも『救急外来のある病院でなかったら死んでいたかもね』と言われましたが、本当にそういうレベルの症状でした」
翌朝までICUで様子を見たが、呼吸は落ち着いていたことからすぐ退院することになった。
「退院はしたものの血液内の酸素は足りない状態で、家へ戻ってきても階段はのぼれないし、お風呂に入っても息切れが激しかったです。本当はもう数日入院して回復してからにしたかったのですが、病院も商売ですから、ひとりの患者を長く診るより多くの患者の診察を優先しますよね」
体調はなかなか戻らなかったが、仕事を休み続けることができず、接種を受けて倒れた日から5日後に出勤した。
「午後に少し力を入れる作業をしていたら、また呼吸がぜえぜえしてきてしまい、その場で動けなくなって救急車で前回と同じ病院に運ばれました。今回も症状がなかなか収まらず、救急外来でアドレナリンの投与を2回受けました。ICUでの経過観察後、今度はさすがに一般病棟で入院することになりました」
「体型が小さい女性は…」
しかし入院中も、厳しい症状が続いた。 「しゃべろうとしても息切れがすごくて声が出ないんです。もちろん食事はまったく摂れません。アドレナリンを打った影響で、心臓はバクバクいっていて寝られない。結局丸3日一睡もできませんでした。心拍数は高い状態が続き、フルマラソンを延々と走っているような感じでした」 原田さんは約1週間の入院を経て退院、現在は仕事も再開している。
肺機能などが本調子に戻るまで1カ月以上を要したという。 「特に持病もないので、たまたまファイザー製ワクチンの何かが私の身体に合わなかったのでしょうか。これまでの人生では、インフルエンザの予防接種で一度蕁麻疹がでたくらいで、あれほどひどい反応が出るとは思ってもいませんでした。
私はタバコを吸うのでコロナウイルスにかかると重症化しやすいのは覚悟していましたが、ワクチンの副反応まで強くなるのでしょうか……。いま私たちが打っているワクチンは一律で同じ分量なので、体型が小さい女性は副反応が強くでやすいという話も聞きました」
2度のICU治療と入院で、かかった費用は健康保険の3割負担でも40万円を超えたので、総額では100万円を優に超えている。高額医療費制度の申請をした上で、前述の「予防接種健康被害救済制度」を申請する予定だが「もしかしたら1回目の入院分しか出ないのかもしれない。それも含めて、ワクチンの副反応に苦しんだ人がどのようにしているか、情報が少ないんですよね」と心配は絶えない。
多くの人の報告が国に上がっていない?
厚労省は8月25日の専門部会で、ワクチン接種によるアナフィラキシーの副反応の件数を明らかにした。同月8日時点までの報告で皮膚や呼吸器、循環器の症状などに基づく国際基準に該当するアナフィラキシー症状は、ファイザー製が約9065万回の接種に対して405件、モデルナ製は約1226万回の接種に対して9件。
確率にすると、10万~25万人に1人ということになる。しかし原田さんは、ワクチンに関する報道や国からの発表が不十分だと感じている。 「私のケースはさすがにアナフィラキシーと認められていますが、ある程度重い副反応の人でも国が出している数字には含まれていません。私が務める病院では20人ほどが同時期に接種を受け、同僚の中でなんともなかった人は2人しかおらず、発熱や蕁麻疹など皮膚の症状や、程度は軽い呼吸障害が出た人もいました。しかし多くの人は職場に連絡するくらいで、国や自治体には報告があがっていないんです」
原田さんの20代の長女も医療従事者ですでに接種したが、高熱が出たという。 「若者が発熱しやすいというデータがあり、20代女性だと2人に1人は発熱するようです。ただ、それでさえ控えめな数字という気もしますよね。娘は医療従事者なので副反応で発熱があったことを勤務先の病院に伝えていますが、病院から国に報告する仕組みはありません。
私の40~60代の同僚も発熱は多く、中程度のアレルギー反応が出た方もいます。打つのは怖いけれど、コロナの収束を願って我慢して打っている人もいる。
そのことを国はもっとよく考えて、しっかりと説明をして、1人でも多くの人が納得してワクチンを打てるようにするべきだと思います」 ワクチン接種率は急速に伸びているが、さらなる普及のためには不安を抱えて接種を躊躇している層にも納得できる調査と対処が問題になりそうだ。
「文春オンライン」特集班/Webオリジナル(特集班)
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韓国で、ファイザーの新型コロナウイルスワクチンを接種し、小腸が腐るなどの症状で生死をさまよっていた24歳の小学校教師が1か月後に死亡したと伝えられた中、同じ症状で50代の男性が危篤状態にあることがわかった。
去る7日、青瓦台(大統領府)国民請願掲示板には「ファイザーワクチンを接種後、小腸が腐るなどの症状が出ました。命の危機に瀕(ひん)しています」というタイトルで請願が投稿された。
自身を「患者(男性)の妻」と明かした請願人は「去る1日午前10日、プサン(釜山)ジング(鎮区)のある内科医院でファイザー社製ワクチン1次接種後、夫は翌日午後からひどい腹痛と嘔吐(おうと)、血便で倒れた」と説明。請願人の夫は、腹膜透析と糖尿疾患があったが、接種しても大丈夫だという医師の言葉でワクチン接種をおこなったという。
請願人は「嘔吐と血便の症状が続き、ファイザーの副反応ではないかと病院に訴えたが、徹底的に無視された」とし、「血液検査など、複数の検査を実施した結果、原因不明の腸炎だと診断されて入院した」と説明。また「症状が深刻で、再び血液検査と腹部CTを撮り、病院側から今月5日午前6時ごろ『心の準備をして来てほしい。検査の結果、小腸が腐ってきている』と連絡がきた」とし、「大学病院に移送され、救急手術を受けたところ小腸が1メートルほど腐っていた。さらに1メートル追加で切らなければならないほど深刻だったが、その中でも深刻な50センチのみ切断して縫合することを提案された」と明かした。
その上で、請願人は「政府を信じて新型コロナウイルスワクチンを接種したのに、このような副反応が起きた。しかし、保健所も病院も(副反応を)認めず、無視されている」と訴えた。
これを前に、7月28日順川の近所の病院でファイザー1次接種を受けた小学校の教師Aさん(24・男)が今月3日、光州のある大学病院の集中治療室で死亡したと伝えられた。
遺族側によると、Aさんは、「1次性レイノー(指先側の血管細動)」と「木村病(耳の周りに炎症性疾患)」と呼ばれる基礎疾患を持っていたが、健康管理に熱心で、酒も飲まずタバコも吸わなかったという。9月に軍入隊予定で、日常生活に問題がないと医師もワクチン接種を勧めた。
しかし、ファイザー接種7日後に消化不良、腹痛などを訴えたAさんは、病院側から「これはワクチンの副作用であり、血小板減少性血栓症(TTS)」と説明を受けた。
その後Aさんは大学病院に運ばれたが、緊急治療室では「ファイザー接種とは関係ない基礎疾患による痛み」として薬を処方された。遺族側は「ワクチンの副作用である可能性を完全に遮断した」とし「誰もが新型コロナは初めてなのに、以前の事例をどこから探すのか」と疑問を呈した。
結局、Aさんは8月12日、血栓が血管を防いで小腸が腐り、小腸の半分を除去する手術を受けた。手術を終えたAさんは、一般病棟に移され状態が好転したとみられたが、数日後に多量の血を吐いて気を失い、3日午後10時に死亡した。
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韓国で、新型コロナウイルス感染症を予防するため、ファイザーワクチンを1次接種した父親が突然死亡したとして、因果関係を明らかにしてほしいという国民請願が提起された。
11日、大統領府国民請願のインターネット掲示板には、前日「ファイザーワクチンを接種して2週間後、私の父の心臓は冷たく止まりました」と題する請願文が掲載された。
請願人は「父は先月26日、インチョン(仁川)市のある病院でファイザーワクチン1次接種を受け、4日後に胸の痛みなどを訴えた」とし「翌日、近くの病院で検診を受けた後、異常はないという医師の所見を受けたものの、8日に病院の救急室に到着した後、倒れた」と説明した。
続いて「心臓外科医が連絡を受けて来るのに30分待ち、到着した医師は血管を広げる施術は可能だが、死亡率は99.9%と強調した」とし「家族は悩み、施術をすると決めた後にサイン(署名)する過程で死亡判定を受けた」と付け加えた。
請願人は「医療陣が『亡くなった』と言った瞬間、父の鼻と口から血がどんどん流れ、医療陣と私の家族はみな驚いた」とし「父は心筋梗塞の判定を受け、持病(による死亡)という結論が出たものの、ファイザーワクチンを接種するまで関連症状は全くなかった」と主張した。
さらに「父がワクチン接種後、あまりにも急に亡くなった理由が疑わしい」とし「ワクチンの副作用について因果関係を明白に明らかにし、真相究明ができることを願う」と訴えた。
なお、この日の午後現在、この請願文には9900人以上が同意しており、警察は解剖を通じて死因を確認する予定だという。
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9/11(土) 7:08配信
時事通信
アフガニスタン北部ハナバードの前線で、投降したばかりのタリバン兵(右)からロケット・ランチャーを取り上げる北部同盟の兵士=2001年11月(AFP時事)
【ワシントン時事】2001年9月11日の米同時テロから20年。
アフガニスタンのイスラム主義組織タリバンや過激派の台頭で世界的にテロの脅威が増大したことを受け、民間企業を巻き込んだ「武器ビジネス」は拡大の一途だ。
【図解】世界の軍事費は過去最高を更新
スウェーデンのストックホルム国際平和研究所によると、20年の世界の軍事費は1兆9810億ドル(約218兆円)と過去最高を記録した。首位の米国は全体の39%、2位の中国は13%と米中だけで半分を超えている。インド、ロシアと続き、日本は9位だった。
過去20年間の軍事費拡大をけん引したのが、官民一体で「対テロ戦争」を進めてきた米国。国防総省や軍需産業、議会、大学などが結び付く「軍産複合体」が予算確保に動き、アフガンだけで1兆ドル以上を投じた。武器販売高の世界上位100社のうち4割が米国企業で、ロッキード・マーチンとボーイングが2強だ。
世界では米同時テロ発生後、紛争地の戦闘業務や後方支援を民間軍事会社に委ねる「戦争の民営化」が加速。東西冷戦終結後に減少していた武器の輸出も増加に転じ、世界銀行などによると直近で年200億ドルを突破した。その規模は国連平和維持活動(PKO)予算の3倍に達する。
米国がトランプ前政権時から安全保障政策の重心を「対テロ戦争」から中国との「大国間競争」に移しつつあることも、関係国の軍事費を押し上げている。新たな主戦場となる宇宙やサイバー戦には人工知能(AI)技術が欠かせず、マイクロソフトやグーグルなど米IT大手までもが国防分野で商機をうかがう。
元軍人のアイゼンハワー米大統領(当時)は1961年の退任演説で軍産複合体の存在に初めて言及し、その影響力に警鐘を鳴らしていた。米シンクタンク「国際政策センター」のウィリアム・ハルトゥング部長は「軍産複合体の連携は強化されている」と語り、米中新冷戦を背景に軍拡競争が激化すると予想している。
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対テロ戦争でこれまでに世界で約89万7000~92万9000人が死亡
9/11(土) 16:52配信
毎日新聞
世界貿易センター(WTC)跡地の慰霊モニュメントの碑に立てられた星条旗=米ニューヨークで2021年9月10日、隅俊之撮影
日本人24人を含む2977人が死亡した2001年9月11日の米同時多発テロから、11日で20年を迎えた。旅客機2機が突入したニューヨークの世界貿易センター(WTC)ビル跡地「グラウンド・ゼロ」など各地で追悼式典が開かれ、バイデン大統領らが犠牲者への祈りをささげた。
【当時の写真】炎上する世界貿易センター、逃げ惑う人々
11日の式典に先立ち、バイデン氏は10日、ビデオメッセージを公表した。「分断」が顕著な米国社会を念頭に「9・11が起きた時、本当の意味で国民は団結した。団結こそが米国を米国たらしめる。それが私にとって9・11が残した重要な教訓だ」と訴え、国民に結束を呼びかけた。
テロはイスラム過激派の国際テロ組織アルカイダ指導者のビンラディン容疑者(米軍が11年に殺害)が首謀したことから、その後はイスラム教徒への差別も問題化した。バイデン氏はこうした経緯にも触れ、国民が互いに「敬意と信頼」を持つことの重要性も訴えた。
テロ後、米国はビンラディン容疑者をかくまったアフガニスタンの当時のタリバン政権を攻撃し、「テロとの戦い」を開始。作戦はパキスタン、イラク、シリアなどでも展開された。米ブラウン大ワトソン研究所の集計によると、対テロ戦争でこれまでに世界で約89万7000~92万9000人が死亡。このうち民間人は36万人以上を占めた。米軍の死者は約7000人で、米国が投じた戦費などは8兆ドル(約880兆円)に上った。
グラウンド・ゼロ近くでは10日夜、崩落したWTCのツインタワーをイメージした2本の青い光線が空に浮かび上がった。この光景を見つめていた会社員のサラ・ウェストコットさん(36)は「テロの犠牲者だけでなく、この20年間に亡くなった人やその家族のことも考えると、あまりに犠牲は大きかった」と話した。【ニューヨーク隅俊之、ワシントン秋山信一】
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9/10(金) 13:00配信
世界でもっとも早くワクチン接種を実施したイスラエルからの、「感染を防ぐ効果が6カ月で約60%、7カ月後には40%にまで低下した」という報告が世界を不安に陥れている。また同国では、入院患者の60%がワクチン接種済みであるというレポートもある。
その結果、同国ではすでに3回目の接種をスタートした。
しかし、「同一の抗原で繰り返し免疫化を行った場合、動物実験では5回目から死亡する例が増加。7~8回繰り返すと半分近くが死亡するという動物での研究結果もある」とも東京理科大学名誉教授、村上康文氏は話す。
生活習慣以外には「ワクチン」しか予防手段がない現在、複数の変異株に対して有効と考えられる「murak抗体(ムラック抗体)」が開発され、近く製品化される可能性があることがわかった。
この「ムラック抗体」は、前出の東京理科大学名誉教授、村上康文氏(東京大学薬学系研究科 薬学専攻修了・薬学博士、オーダーメードメディカルリサーチ代表取締役)が率いる研究チームとDDサプライ株式会社が共同で開発した抗体だ。
村上教授のチームは昨年、アルフレッサ ファーマと共同で新型コロナ診断キットの開発に着手、PCR検査に代わる新型コロナウイルス抗原迅速検査キットの作成に成功している。このキットは今年3月に厚労省の承認を得て同社から販売開始された。この検査キットによって、従来15分間かかっていた判定が5分間に短縮されたことは大きく報道された。
現在、全世界的に感染拡大しているデルタ株では、感染者が生産するウイルスの量は従来型より格段に多いため(従来型の1000倍)、これまでのPCR法から抗原迅速診断法へと移行していく可能性が高い。実際、米国は2022年からPCRによる診断を取りやめることも報道されている。
以下、9月9日に行われたメディア説明会での、村上教授による説明を紹介する。なお、「3回目以降の追加接種」について、村上教授に寄稿をいただいた。記事は関連記事1記事目を参照。
■デルタ「前」と「後」で世界は変わった
デルタ株出現までは確かに、ワクチンがパンデミック収束の切り札であるとされてきました。しかし、『デルタ株』の出現で、状況は変わってしまいました。
デルタ株の感染力は1人から8人にうつる、と強力で、しかも接種者でも非接種者でも、ウイルス感染を広げる能力は同等、という研究結果があります。
突然変異はランダムに生じますが、ワクチン接種が進めば、ワクチンに抵抗性のある変異ウイルスが「選択」されるようになります。
ウイルスはDNA型とRNA型に大別されますが、コロナウイルスはRNA型ウイルスです。DNA型ウイルスには、増殖の過程で生じたDNA複製のミスを修正する機構が備わっているので、RNAウイルスと比較すると遺伝子の変異が少ないといえます。
9/11(土) 21:23配信
ウィメンズヘルス
新型コロナウイルス感染症のパンデミックが発生してからおよそ1年半が経過した今も、重症化した人以外に使用できる治療薬は選択肢が限られている。
【写真】感染症予防に最も効果的&非効果的な「マスク」のタイプ
「モノクローナル抗体」による治療が広く行われるようになり始めているものの、これは軽症でも重症化するリスクが高い人のみに使用が推奨されている薬。
ただ、こうした状況にも、変化の兆しが見え始めている。アメリカの製薬会社ファイザーとドイツの製薬会社メルクがそれぞれ、重症化リスクがないとみられる感染者の治療に使用可能な「錠剤」の開発を進めている。
アメリカのヴァンダービルト大学医学部のウィリアム・シャフナー教授(感染症学)によると、これはつまり、うまくいけば、インフルエンザと診断されたときに処方される「タミフル」のように、新型コロナウイルス感染症にかかった際に服用できる薬が登場しうるということ。
そこで、この経口薬について知っておくべきことを見ていこう。
開発中の経口治療薬とは?
Getty Images
ファイザーが現在、第2/3相(中~後期)臨床試験を行っている経口薬は、今のところ「PF-07321332」と呼ばれているもの。9月1日(現地時間)には、最初の患者にこの薬が投与されたことが発表されている。
「PF-07321332」は、抗ウイルス薬(プロテアーゼ阻害薬)の「リトナビル」を配合。ウイルスが増殖するときに必要とする酵素の働きを抑えることで、増殖を抑制する効果があると見込まれている。
一方、メルクもこれと同じ日、新型コロナウイルスの経口薬「モルヌピラビル(Molnupiravir)」が第3相臨床試験の段階に入ったことを発表。この薬は、ウイルスの複製(増殖)を阻害。感染そのものを防ぐ効果も期待されている。
「経口薬」が重要な理由は?
前出のシャフナー教授は、新型コロナウイルス感染症の治療には「経口薬の存在が欠かせない」として、次のように述べている。
「現在はモノクローナル抗体での治療が可能になっていますが、(静脈内への投与が必要であることから)経口薬に比べて使用方法が非常に難しく、高価でもあります」「投与できる経口薬があれば、(治療は)はるかに簡単になるでしょう」
ラトガース大学の先端バイオテクノロジー・医学センターのマーティン・J・ブレイザー所長は、多くの治療薬には「見込みがある」と語る。ただ、それと同時に「その効果を評価するためには、臨床試験を行わなければならない」と説明している。
ファイザーの臨床試験の結果がいつ発表されるについて、詳細は公表されていない。ただしメルクはすでに、試験から得たデータは年内にも公表する予定だと明らかにしている。
一日も早く、これらの使用が可能になることを期待したい。
※この記事は、海外のサイトで掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。また、日本における新型コロナウイルスに関する最新情報については、厚生労働省やWHOのサイトをご確認ください。
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