人間の生命自体が尊貴な存在である。
誰一人として無益な存在はおらず、「その人にしか果たせない使命がある」との哲学が、どれほど人々に生きる活力をもたらすか―それが地涌の菩薩としての自覚である。
地涌の菩薩とは、上行菩薩を初めとする法華経に登場する娑婆世界に常住する無数の大菩薩のこと。
法華経従地涌出品第15において、釈尊の呼び掛けに応えて、娑婆世界の大地を破って下方の虚空から涌き出てきた無数の菩薩たち。
日蓮仏法は、一人の人間が秘める無限の可能性を説いている。
その内発を引き出し、自他共に幸福を追求していく、思想こそ、混迷の時代を照らす希望の光源となる。
日蓮の言葉、理念には人々を覚醒させる響きがある。
不屈の闘志も湧き上がる。
いかなる試練に微動だにしなかった日蓮の生涯に呼応するのである。
仏法は現実に即した教えである。
ゆえに「知識」として得るにとどまらず、いかに具体的な「行動」に移していけいかが重要である。
学んだことを実証として示していくのである。
分断が社会に影を落とし、一定数の若者が無力感を抱えている。
そこで生命尊厳の思想で、社会の闇を晴らす役割が期待されている。
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