最近、「パワースポット」と呼ばれる場所が人気らしい。「氣」がみなぎる場所だそうである。
私の考える最高のパワースポットは、学校である。
子ども達が集中して学習やイベントに取り組み、ベストを尽くそうとしている場にいると、こちらも元気になる。
例えば、今なら運動会である。全力で走る。バトンを渡す。負ければ悔しがる。精一杯応援する。子ども達のエネルギーが1つの目標に向かって集中しているのが分かる。
そういう姿を見ると、必ずこちらも元気になる。
自分が勤務した学校では、殆どがそういうパワースポットになっている場であった。
ただ、逆のパワースポットも存在する。その場にいると、元気がなくなっていく学級である。学級崩壊になっている場合がそうである。
学級崩壊を起こしている場合の多くは次のような状態である。
教師の言葉が響いていない。教師は子どもを見ていない。授業中学習をせず歩き回る。
子どものパワーが分散している。そういう学級の教師は大変である。何よりかわいそうなのは、子ども達である。子ども達は、パワースポットのような学級にいたいはずである。
学級崩壊の状態の学級でも、必ずパワースポットになっていけるはずである。
解決のヒントは、森信三氏によって、すでに示されている。
「時を守り、場を清め、礼を正す」
である。学級崩壊状態になっていると、これができていない。
学級崩壊状態だと、「授業が延びる、ゴミが落ちている、挨拶や返事ができない」という特徴のいずれか(もしくは全て)がある。
すぐには変容しないかもしれないが、学級や学校をパワースポットにするには、最低限必要な条件であると考えている。