前回は「映画「THE・BATMAN」で、人間の持つ狂気を観た」を書いた。
映画「THE BATMAN」は、良い作品だと思う。
(暗い雰囲気が苦手な人や3時間という長い上映時間が嫌な人は苦痛だろうけど)
「THE BATMAN」の見どころは、いくつもあるが、その中でいくつか紹介したい。
(少しネタバレになるところもあるが、このブログを読んだ上で映画鑑賞してもあまり影響はないと思う(個人的な感想です))
1 BATMANの成長物語である。
映画の序盤では、BATMANは純粋な復讐者に見える。暴力もえげつない。倒れた相手もさらに殴るようなキャラである。
終盤では、本当のヒーローになる。利他行ができるキャラになる。
自分以外の人のために行動するヒーローになっていく。
その変化を見るのは楽しい。
2 謎解きの物語である。
BATMANは、優秀な探偵でもある。リドラーが出すなぞなぞをゴードン警部?とともに解いていく。
探偵者としてみるのも面白い。
(でも観客としてその謎を解くことはできなかった。難しすぎる)
3 逆境に向き合う人々の物語である。
BATMANの父親が亡くなったことで、BATMAN自身もリドラーも不幸になる。
逆境に陥るわけである。
しかし、その後の考え方が全く違う。
BATMANは、復讐に凝り固まった人物になるが、最後は利他行に目覚める。
リドラーは、最後まで利己的である。そのリドラーに感化された人々も集まってくる。
逆境に陥ったあとの考え方(人のせいにするかしないか)で、人生が変わっていく人々の物語でもあった。
4 一番リアルなBATMANが観られる物語である。
コスチュームも戦い方もリアルだった。
特にムササビスーツでビルから飛び降りて逃げるシーン。
飛び降りる前に、あまりの高さに少しBATMANがビビるのである。
普通の人間だったらビビる高さである。
そこでビビるBATMANを観て、リアルさを感じる。
とまあ、こんなふうに見どころがたくさんある映画でした。