前回は、「石井十次に学ぶ・・・愛と無私と行動力の人」を書きました。
今回は、その続きです。
2 孤児救済のために医学の道を捨てる・・・判断の基準は損得にあらず
石井十次は25歳の時、孤児の救済と教育のために、医学の道を捨てています。
家族や支援者から期待されていた医者になることで、社会的地位や信用を得て、経済的にも豊かになれたことでしょう。
しかし、そういった世間の常識から見た「成功」や「豊かさ」とは真逆の道を選んでいます。
医学の道を捨てる決心をした十次は、それまでの6年間で学んできた大切な医学書を全て焼いて処分します。まわりの人から見たら、理解できない行動だったと思います。
この時の十次の判断を知った時に、私は論語にある次の言葉を思い出しました。
「君子は義に喩(さと)り 小人は利に喩(さと)る」(君子はそれが正しいか、正しくないかで物事を判断するが、小人は利益があるか、 ないかで判断する。)
十次のこの医学への道を捨てたエピソードを知ると、私も損得ではなく、正しいか、人の役に立つかで判断し、行動しようという気持ちになります。
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