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「半日断食で病気知らず 薬いらず」を書いた玉那覇康高氏は、気力充分の95歳である

2022年08月24日 | 修養

 玉那覇康高氏の「半日断食で病気知らず 薬いらず」を読んだ。

 玉那覇氏は、沖縄在住の薬剤師。西式健康法に出会い、少食や西式健康法の普及に努めている方である。

 

 この本では、「西式健康法」や「西式甲田療法」のよさを、現代の最新研究の観点から解説しているところが良かった。

 

 例えば、少食や空腹がなぜ良いか

 

○ 空腹状態のときに、サーチュイン遺伝子(長寿遺伝子)が活性化する

○ 空腹状態のときにオートファジー(細胞の新陳代謝)が促進される

 

などの良さが明らかになっている。

 

 それらを解説しているところが良かった。

 

 欲を言えば、「ケトン体」にも触れてほしかった。

 朝食を抜くときに、よく言われるのが「脳はブドウ糖で動いている。朝食を取らないとブドウ糖が供給されないので、頭が働かない」である。

 飢餓状態になると、ブドウ糖ではなく、「ケトン体」がエネルギー源になる。

 だから、朝食を取らなくても脳は十分動くのである。

 逆に、消化にエネルギーを使わないので、脳はクリアーに働く。

 (そもそも朝食をとるようになったのは、江戸時代からである。)

 

 

 

 この本を読んで、一番元気をもらったのは、「おわりに」という最後に書いているところである。

 著者の気力に満ちあふれている。

 これから先、何をしたいかという夢を語っている。

 2022年現在で95歳の著者は、次のように書いている。

 

○ 皆さんが病気になる根本の原因が「薬漬け」、そして「食べ過ぎ」であることに気づけば、状況は変えられます。

○ 本書を各市町村のリーダーに配り、市民・町民・村民の健康に役立ててもらえるよう、働きかけるつもりです。

○ ゆくゆくは、どこか特定の地域にこの健康法を広め、モデルケースとなる「健康村」を作りたい

 

○ それが広まり、日本中、世界中の皆さんが健康で長生きできるようになることが、私の思い描く未来です。現在95歳の私ですが、いたって真剣に考えています。

 

 いかがだろう。

 自分も95歳まで長生きしたとして、玉那覇氏のような夢を語れるだろうか?

 

 実は、著者がこの本で述べている西式健康法の一番の素晴らしさは、この「あとがき」にこそあらわれていると考えている。

 このような文を書ける玉那覇氏の体力や気力が、いかに充実しているかが伝わってくる。

 

 

 西式健康法を実践することで、心身共に健康で過ごすことができる。

 95歳という年齢になっても、夢を語れる。という「気力」「体力」ともに充実したお手本を見せてもらえている。

 

 自分も玉那覇氏のように、高齢になっても夢を語れるようなおじいちゃんになりたい。

 いや、「玉那覇氏のように俺はなる!」(と、少しワンピースのルフィーのような高揚感も感じさせてくれる本である。)

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