今日の「お気に入り」は、萩原朔太郎(1886-1942)の詩集「月に吠える」から「竹」と題した詩一篇。
竹
ますぐなるもの地面に生え、
するどき青きもの地面に生え、
凍れる冬をつらぬきて、
そのみどり葉光る朝の空路に、
なみだたれ、
なみだをたれ、
いまはや懺悔をはれる肩の上より、
けぶれる竹の根はひろごり、
するどき青きもの地面に生え。
(河上徹太郎編 「萩原朔太郎詩集」 新潮文庫 所収)
竹
ますぐなるもの地面に生え、
するどき青きもの地面に生え、
凍れる冬をつらぬきて、
そのみどり葉光る朝の空路に、
なみだたれ、
なみだをたれ、
いまはや懺悔をはれる肩の上より、
けぶれる竹の根はひろごり、
するどき青きもの地面に生え。
(河上徹太郎編 「萩原朔太郎詩集」 新潮文庫 所収)