今日の「お気に入り」は、和漢朗詠集から。
「人更(かさ)ねて少(わか)きことなし 時すべからく惜しむべし
年常に春ならず 酒を空しくすることなかれ 野」
〔現代語訳〕少年時代は、二度とはこないものです。だから、わずかな時を惜しみ、むだにしてはなりません。季節は、一年を通していつも春というわけではありません。だから、春を惜しみながら酌む酒の楽しみを、今尽くそうではありませんか。
〔注〕野(や)とあるのは、野相公(やしょうこう)、小野篁(おののたかむら)のこと。
(川口久雄 全訳注「和漢朗詠集」 講談社学術文庫 所収)
「人更(かさ)ねて少(わか)きことなし 時すべからく惜しむべし
年常に春ならず 酒を空しくすることなかれ 野」
〔現代語訳〕少年時代は、二度とはこないものです。だから、わずかな時を惜しみ、むだにしてはなりません。季節は、一年を通していつも春というわけではありません。だから、春を惜しみながら酌む酒の楽しみを、今尽くそうではありませんか。
〔注〕野(や)とあるのは、野相公(やしょうこう)、小野篁(おののたかむら)のこと。
(川口久雄 全訳注「和漢朗詠集」 講談社学術文庫 所収)