徒然写真帳

郡上でX人で始めたブログです。管理人の転居により、下呂、美濃、岐阜、恵那、下呂を経て一宮発のブログに!

スギの遺伝的多様性

2016-07-12 20:32:31 | Weblog
 昨日と今日、仕事で何度かスギやヒノキの品種の話が出てきました。
 スギやヒノキに品種があるの?なんて話が聞こえてきそうですが林業の世界でも農業と同様に品種があります。
 スギやヒノキの品種は林業利用するにあたり有利な性質を持ったものを選び品種としています。
 このことを詳しく書こうかな?と思ったりするのですが林業関係者では無ければ面白くない話。
 有利な性質というより遺伝的な多様性があるといったほうが品種よりは分かりやすいかな?と思います。
 スギとヒノキを比較した場合は遺伝的な多様性はスギのほうがあります。
 実際に手に取らなくとも写真をみただけでも違いが分かるほどの違いがあり私のように様々なところの森歩きをする者からみると違いを見つけるのがとても楽しいのです。
 地域によっての違いが本当に分かるのです。
 先日は富山県の魚津市にある毛勝山は立山杉と同じ遺伝的な系統と言われていますので昨年行ったときの立山杉と昨日の毛勝山登山口付近にある洞杉の写真を見比べるとなるほど似ているな~と思います。
               洞杉
               
 
               立山杉
               


 といっても直線距離にしたら近いところですから似ているのが当たり前なのですが日本三大美林と言われる秋田杉の写真と比較すると同じ樹種とは思えないほど違います。
 これが遺伝的な多様性があると言える事例なのかな?と思います。
 本当に違うな~と思います。
               秋田杉
               


 今やスギは花粉症で目の敵になってりうので花粉が少ない、または花粉が無い品種のスギを植えよう!という動きがあります。
 ですが地域によって大きな違いがあるスギですので、ただ花粉が少ない、無いだけで選ぶのは危険ということが言えると思います。
 同じ遺伝的なグループの内数で花粉が少ない、無い品種を選ぶ必要があると思うのです。
 まずは植えてしっかり育つということのプラスαのところにばかり注目がいくのはいかがなものかと率直に思うのです。

 さて、小難しいことを書いてしまいましたが。私は現在長良川流域の住民となっています。
 長良川の上流域にある郡上市白鳥町井洞には天然スギ林があります。
 そのスギ林の写真を載せて最後とします。立山杉、秋田杉とも違うことが分かります?分からないと今まで書いた話がご破算となってしまいます・・・

               



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コメント (2)
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