横浜・港南中央で学習や発達に特徴がある子どもを支援する塾 びすぽうく

”教室の”困った”を”わかった!”へ。子ども・保護者・学校の先生、みんなが元気になるために実践経験をもとにしたつぶやき

「ほめられる自分」をつくる

2017-01-24 18:29:07 | 発達や学習が心配
1月末になり、受験シーズンに入りました。

「本番」前に少しナーバスになっている子どもも

いるかもしれませんね。

大人の私ですが、この年でもたまに「試験」を

受けます!

あの、緊張感!つい数年前まで

夢に「試験の場面」がでてきました・・・

・・・・今日のお題、いつもながら自分の

願いのような・・・

       

小さいときから子どもは「行動」の後先に

近くにいる大人の反応を見て 自分の行動が

「よかった」のか「わるかったのか」を

感じながら育ちます。でも中には、

「だめだし」ばかりもらっている子どももいます。

(特に集団生活に入ってからです)

「だめだし」はたくさんされるけれど、自分が

どうしたらよいかわからない

周りの子がどうしてしかられないのか、わからない

やってみてうまくいったり、行かなかったり・・・・

「うまくいく法則」を見つけにくい子どもたちなのかな、

と思います。 

こんな子どもには、少し早いうちから

「いい子体験」を「させて」しまうのも「手」かな、

と最近思います。

行事の代表をする、などと大それたことでなく、

もっと小さなことから・・・

「5分すわれたねー」➡次は6分座っているが目標です。

「一行きれいに書けたねー」➡もちろん、次は2行きれいに書くが目標です。

「この字の点がうまく書けたねー」➡もちろん次は別の字も丁寧に書く、が目標です。

「ごみを一つ拾えたねー」➡もちろん、次は2個拾う、が目標です。

こんな小さなことから

さらに、がんばりは、〇か×かの2択ではなく、中間点がほしいので、

〇〇〇〇〇

のように「がんばりポイント」今何点、の「視覚的評価」がついていると

分かりやすい子どももいました。

そして、そのポイントは「その場」で終わらないように

「記録」していくことが大事です。

子ども自身、支援者が、「~月は、(座っていることが)何点(何分)だった。」

のような振り返りができると、効果が上がった経験があります。

塾に来る子どもたちも、以前勉強したプリントを見て

「あのときは、~分かかっていたものが今~分でできる」とか

「あのときは、漢字が~点だったけど、今は~点」

のようにしています。

ほめるのも、周りの大人からはもちろん、

「自分で自分をほめて」満足しています


百円ショップは力強い「味方」。108円で200枚も入っているカード。
いろんなことに使えます。漢字や片仮名のマッチングなど。

こんなことをしていくと、だんだん子ども自身も、

「どうしたらほめられるのか」が分かってくる。

他者からの評価と「自分の評価」で

「自己効力感」も・・・のはずです(笑)


大人もちょっとほめられたいですよね~

あ、その前に「ほめられる自分」を作らなくては!



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「書く困難さ」を体験する

2017-01-16 18:15:12 | 発達や学習が心配
日本中冷蔵庫に入ったような寒さ・・・

横浜は雪はありませんが、

朝夕はぴりっと身が引き締まるような寒さです・・・

先日参加した講習会で、「LDの疑似体験」をしました。

「書く困難さ」体験では、

利き手と逆の手で、鉛筆のてっぺんをもち、

小さなマスに黒板の文字を写す

(制限時間あり)

しかも、先生から、絶えず、「速く」とか

「周りはもう終わっていますよ」などの

プレッシャーをかけられる・・・

字は曲がるし、思うように書けないし、

書いてもほめられないし・・・という経験でした

・・・ちょっとオーバーにしろ、毎日、毎時間が

こんな感じに過ぎていくのなら、本当に「学習意欲」が

下がってしまうんだろうな、と感じます。

「書けた・書けない」、という「結果」もですが、

「できたら、こうやるといいよ」とか「がんばってるね」

「ここがうまく書けたね」のような声かけもあると

「頑張る気持ち」がわいてくるのでは。

「こうやるといいよ」の例として

まず、筆記具



以前ご紹介した、くぼみのあるえんぴつ


えんぴつにつけるすべりどめ

そして、フリクション(消せるボールペン)

または、少し芯の太いシャープペンシル(一見鉛筆のような)

なども、書きやすさに結びつく道具です。

また、ノートとしては、

大きめのます。

手本の位置は、

黒板より手元。(何度も目の往復があり、

記憶に苦手さのある子にとってはつらい)

よく「ひらがなで書いてもいいよ」という指示を

考えてしまいますが、これは、「漢字が読める」という前提に

立っています。漢字がはっきりと見えなかったり、

覚えていなければ、結局「よくわからない記号のようなもの」を

ひっしにノートに写している感じなのかも・・・。

また「制限時間」については、

あまり短くても、はんぱに終わってしまうのですが、

「長い時間の注視」はとても、疲れるので、

「ここぞ」のところだけ書けるように「ここがポイント」のマークなどが

あるとよいのかな、と思います。(〇〇さんだけ、ということが

目立たないように指示される、または、人それぞれ違う、という風土が

教室にあるといいですね)

また、これは、私の反省点ですが、

書いている途中の「先生の声」は、

集中が途切れますね・・・。

静かだといいです・・・。

講習会では、「子どもの目線に立ってみる」ということが

強調されていました。

本当にそうです!

こういう体験をしてみることは、「専門書」を読むより

ぐっと心にしみます。



文の並べかえを作ってみました。ばらばらに切ってから並べ替えます。
これは8分割ですが、お子さんによって4分割や6分割にしてもよいです。
 

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経験がないことを想像するのは、難しい・・・

2017-01-04 19:13:39 | 発達や学習が心配
あけましておめでとうございます。

今日から仕事始めです。



初笑いのためによせばいいのに「寄席」に行ってきました・・・(笑)

「落語」は、噺家の「話術」で聞かせる

最小限の道具でいろんなものを表現する

扇子が「手紙」になったり、そばになったり

刀になったり・・・

噺家さんの「表情」や声色の変化も楽しいですが、

やはり、「聞かせる」もの。

聞きながらいろんな「想像力」を働かせるもの。

・・・というところで「今日のお題」

子どもにとって「経験したことないもの」を想像するのって

難しいんだな、とつくづく思います。

物語を読んでいても、算数の応用問題を解いていても、

常にこの「想像する力」が働く必要があります。

例えば、

かごに入れたみかんの重さには、

「かご」と「みかん」両方の重さが入っています。

「みかん」を外しても「かご」の重さがあります。

実際、家で「はかり」を使ってものの重さをはかったことが

なかったり、軽くても「かご」に重さがあることを想像できなかったりすると

「図」があっても、「すっきりと」理解しにくい。

国語でも

「このときの太郎の気持ちは次のうち、

何番でしょう」という問いで、

そっくりの(または似た状況の)経験がほとんどない場合、

「想像することが」難しく、あてずっぽうで答えてしまう。

授業で取り組んだ問題は、友だちや先生の解説でなんとか

理解したとしても、「初めてみる文章」では、「状況」が

つかみにくい・・・。

どうしたら、これを超えていけるか・・・

自分の経験した中で「近いもの」を探す

大人の協力で「経験」を増やす

・・・というのも「手」ですが、

学校で教えていたときに

同じ「経験」をしても

「流して」しまう子と

「いったん奥にしまって後から使う子」と

「すぐに使おうとする子」

がいたことを思い出しました。

「流してしまう子」には、少し支援が必要なのかな・・・

(「解説」を加えるとか、情動に訴えるとか)

     

学習場面でもありますが、もっと「困る」のが、

生活の場面。

「失敗」から学べないこと。

「叱責」で終わってしまわず、

「次にどうするとよいのか」考えさせたり、教えたりが

必要になる。または、

そこで提案されたことを子ども自身が「試して」

よさを実感する

という「経験」

積み重ねていくこと。

単に「その場にいる」では「経験」にならないのでは、

と思うこのごろです。

あれ!今年もやっぱり「自分」に言い聞かせてるかな・・・。

お後がよろしいようで。


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