横浜・港南中央で学習や発達に特徴がある子どもを支援する塾 びすぽうく

”教室の”困った”を”わかった!”へ。子ども・保護者・学校の先生、みんなが元気になるために実践経験をもとにしたつぶやき

よい体験は”質"より”量”

2015-11-23 12:12:58 | 発達や学習が心配
11月末。

「手帳のいれかえ時期」です。

12月からは新手帳に。

今日は連休の最後の日ですが、お天気が

いまいちで家でまったりされている方も

多いのでは。

今日のタイトル「よい体験は質より量」

いうのは、認知行動療法研修開発センターの

大野裕先生のことば。

「楽しかったことを書き留めておく」

ことを繰り返すことで気持ちが前向きに

なってくる。「体験」はすぐに

記憶から消えてしまう。そこで「記録」

ということなのだそうです。

書くことがおっくうな場合は、「写真」

や「思い出の品」などをすぐみられる場所に

飾ったり、携帯したりしてもいいのでは、

と私は思います。

それを見ると、「がんばった自分」「楽しかったこと」が

思い出されてちょっといやなこと、つらいことを

和らげる。




日暮れが早くなってちょっぴり気持もトーンダウンしそうな

この時期、クリスマスや年末バーゲンがあるのは

気分を明るくしてくれます。(私だけ?)


(もう、クリスマスのイルミネーションが!)

そろそろ保育園・幼稚園ではクリスマス会のための演技の練習が

始まることかもしれませんね。

「人前でパフォマンスを見せる」ことが苦手な

子どもはたとえ「目立たない」役でも

「やりきった感」があることが「第一歩」

になると思います。



小学校高学年では、少子化の折、一人分の

役目がこれでもか、とやってきます。

たてわり遠足のリーダー、委員会の仕事、

運動会のリーダー、修学旅行や宿泊体験での

代表の仕事、合唱の指揮、代表委員会での仕事、

・・・もう次から次へと。

特定の子どもにだけでなく、一人ひとりが担う

仕事がたくさん。学年が進めば、それなりに

「責任」もついてきます。もちろん先生のフォロー

があり、「失敗なんてなんのその」と平気な

子どももいますが、なかにはいっぱいいっぱいに

なってしまう子どももいます。

(そんなときは、担任の先生に相談ですね・・・)

でも、まずは、1・2年生のうちから学級内で

ちっちゃな役でもこなしていくことから始めること。

だんだん自信がついたらレベルを上げていく。

はじめから「役をよける」のではなく、

「質よりも量」。

そして、ごほうびは「ちょっぴり満足感」

きっと次へのステップになるはずです。

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「小3ギャップ」?

2015-11-16 22:03:13 | 発達や学習が心配
久しぶりにいいお天気になりました。

明日からがちょっと心配ですが・・・。

女(男?)心と秋の空。

いえいえ、今日は、小学校3年生の話です。

よく「小1ギャップ」「中1ギャップ」と言われます。

幼稚園・保育園と小学校では、「生活」「学習」

すべてが変わり、「びっくりポン!」。

緊張の4月が終わり、5月の連休明けから

「疲れ」がどどっと出てしまう。

「中1」でも、小学校の「担任の目が一人ひとりに

優しく・厳しく(笑)行き届く環境から

「自己責任」と変わることで「戸惑い・不安」

を感じる・・・。

でも、最近は、そんなことが減るように

幼稚園・保育園の年長さんが1月ごろに

小学校に招かれて、「半日体験」をしたり、

中学校の先生が小学校で授業を教えたり、

部活体験をしたり、と「のりしろ」

作っているようです。



では、同じ小学校の中でも2年生から3年生になると・・・

「生活科」がなくなり、「社会」「理科」「総合」

の時間が始まる。6校時までの授業が増える。

また、教科の内容が増える。そして、成績では

「評定」がつく、といった変化があります。

教科の内容では、抽象的な内容も増えてきます。

例えば国語では「気配」「親しむ」「安定」など

絵では表しにくい内容のことばが教科書に登場し、

算数では、「3けた×1けた」のような筆算も

でてきます。



社会や国語、総合の時間ではグループでの

学習が増えてきます。

グループ学習では、相手の意見を聞き、

内容を理解し、さらに自分の考えを言う、という

スキルが必要になってきます。

ときには、相手の言うことに合わせる、

折り合いをつけるために自分を抑える、

ということも。

このへん、なかなか難しいです。

国語では5月ごろ「よい聞き手になろう」(光村)

のように「相手に質問したり、相手から多くの

ことを聞き出す」練習をする単元も設定されて

います。

つまり、学習の目標は高くでも「練習する」機会が

設けられている、ということです。

ただ、当然、3年生の間にすべて「学年レベル」に

到達できない子どももいると思います。

2年生までは、漢字にしても具体的なイメージが

わきやすく、計算や図形も身近な範囲で理解できた

ものがだんだん難しくなる。今までは「自分となかよし

の友達」だった世界が「いろんな子どものすがた」が

見えてくる。友達と自分を比べて「どうしよう・・・」と

気づくことも出てくると思います。



もし、今月から来月の面談で学習面や社会面での

状態が心配だと言われたら、

まずは「今どこまではできているのか」

「とりあえずどこから手をつけてどこまでを

目指すのか」

学習であれば、返却されたプリントやテスト、

ノートなどをみながらお子さんと一緒に考えて

いけるとよいと思います。

生活面では、当番などができているのか、

また友達とのコミュニケーションが

どんな状態なのか、学校での様子をきいて

一遍にすべてではなく、そのお子さんが

「一番取り掛かりやすい」ところ、

「すぐできるところ」から具体的な目標を

立てられるとよいと思います。

「~しないようにする」ではなく、

「~を~回できるようにする」など

前向きですぐできる目標が子どもには

わかりやすく意欲もわくようです。

家庭だけでなく、学校でも励ましてもらえると

さらにがんばれると思います。

3年生とは言っても「プライド」があります。

子どもの「一人の人間としてのプライド」、

大人も大切にしていきたいですね。

目標の「数値」は「子ども自身が決める」と

いうことも子ども自身、「自分が大切にされている」

と感じられると思います。



がんばったら、「甘いもの」もいいですね~。

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心が落ち着く「ホワイトノイズ」

2015-11-09 20:58:12 | 発達や学習が心配
今週の前半はお天気がぱっとしないような・・・

でも、暑くも寒くもないいい季節です。

今日は、「ホワイトノイズ」のお話。

昨日Eテレを見ていたら、「らららクラシック」で

サティの「ジムノペティ」を採り上げていました。

サスペンスなどで登場人物の心情を表すとき

BGMに流れているような・・・

この曲を聞いているとアルファー波がでてくる感じ。

まるでよせては返す「波」のようです。

サティの曲は「引き算の音楽」「家具の音楽」と呼ばれて

いたそうです。

パリのカフェで周りがざわざわとうるさい中、

会話をじゃましない、それでいて心地よい曲を

目指したとか。

そして「ホワイトノイズ」

ウィキペディアによると、

「不規則に振動する上下の波。可聴域のノイズを指す

ことが多い。フーリエ変換を行い、パワースペクトルにすると

すべての周波数で同じ強度となる。ホワイトとは、すべての

周波数を含んだ光が白色であることからその表現を借りた」

・・・とのことで、

これを聞くと、「落ち着いて」「眠くなる」・・という

書き込みや、「発達系のお子さん」は、「学習効果があがる」という

学説まで。

ホワイトノイズ


https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/8/87/Gnome-mime-sound-openclipart.svg/50px-Gnome-mime-sound-openclipart.svg.png




ドーパミン受容体遮断によってドーパミンの低下した人

にとっては、適度な「雑音」がパフォーマンスの向上に

役立つ・・・とか。

以前教室で学習場面で落ち着かなくなる子どもが

自然の音(確か、カエルの鳴き声とか風の音とか)のCDを

自分で持ってきて、「これを聞くと勉強できる」と言っていたのを

思い出しました。

漢字の書き取りをするときも、自分にあったBGMを

聞くと「がんばれる」という子どももいます。

保護者にしてみれば、「なんていい加減!」と思ってしまいますが、

確かに「気持ちよく」進むようです。

「ホワイトノイズ」については、ストックホルム大学の研究では、

ADHDの子どもへの「学習効果」が上がったとのことです。

「ホワイトノイズ」と「効果の上がる曲」との関連は分かりませんが、

(もしかすると、じゃま?になる可能性もある?)

子ども(大人も)によって、音の種類によっては効果が上がるのかも。

「らららクラシック」では、「ボレロ」が受験生に向いている、

と言っていましたが、どうなんでしょう?

秋の夜長、youtubeで自分にあった曲を選んで聞いてみるのも

よいのかもしれませんね。

私は、「ジムノペティ」にします。



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「ワンパターン」で落ち着く子ども

2015-11-03 22:02:08 | 発達や学習が心配
ハロウィンも終わり、11月。

今日は飛び石連休の月曜日。

運動会の代休などで休みだった学校もあるようです。



写真の花は「オオニソガラム」という名前で、下から順に

白い花が咲いていくそうです。生花店の方が丁寧に説明

してくれました。

おっと、今回の「お題」です。

教員をしていたとき、国語の研究をしていたことが

あります。学年の教員で物語読解用のプリントを

全時間同じパターンで作りました。

授業もそのプリントに沿って行います。



毎回この繰り返し。

ワンパターン。

毎回同じことの繰り返しなので

子どもは飽きてしまうのでは?

いいえ。そうではなく、それまで国語の時間

落着きのなかった子どもだちが回を重ねるごとに

授業に前向きに取り組むようになり、

3回目ぐらいには、ほとんどの子どもが指示なしで

自分から取り組めるようになったのです。




別の場で個人指導をしたときに、着席が難しかった

子どもがいて、毎時間同じようなパターンですごす

ようにメモを掲示し、終わったところを線で

消していくように毎日繰り返してみました。

すると1か月ぐらいして自分から着席する時間が

長くなっていきました。

数か月後には、支援者がいなくても座って「自習」が

できるように。

「ワンパターン」は、よくないことと

思われがちですが、実は「見通しが立ちにくい」子どもにとって

「楽」で「すっきり」する方法。

このシリーズ、ことばをそだてるのにすごくいいです・・・



学習だけでなく、生活面でも。

いっぺんにあれもこれもと詰め込みすぎず、

1~4ぐらいまでの手順の量から始めるとよいと思います。

朝、支度がばたばたしてしまう子どもなら、

1 顔あらい

2 服を着る

3 朝ごはん

4 はみがき

あとは、少し手伝って。

リズムを「からだ」で覚えるまで1か月同じパターンで

繰り返す。

できる日もできない日もあって当然。

できた日はカレンダーに💮で、

50%を超えたら、

できたら、1~4を絵に描いてはっておくと

いいかもしれません。

最初は服のボタンがずれていようが

歯磨きが雑だろうが、

とにかく「自分でやる」ことを

ほめてほめてほめて・・・。

「ワンパターン」が定着してから

いろんな「バリエーション」を

考えていくのもいいと思います。

レベルも少しずつUP

でも、最初は「なにしろ、「ワンパターン」が

基盤です。


あ、私のブログは(できるだけ)ワンパターンにならないように

努力します

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