横浜・港南中央で学習や発達に特徴がある子どもを支援する塾 びすぽうく

”教室の”困った”を”わかった!”へ。子ども・保護者・学校の先生、みんなが元気になるために実践経験をもとにしたつぶやき

情報はたくさんあっても、少なくても・・・例えば読書感想文

2014-07-30 16:57:46 | 発達や学習が心配
夏休み2週目も半ば・・・

小学生は、そろそろ宿題も終わろうとしているころ?

もちろん、宿題の量によっては、アップアップの人も

いるでしょうね。

今日は、「情報」についてです。



「塾選び」「学校選び」「読書感想文の本選び」・・・

どれも簡単そうでそうでもなかったりして・・・。

もともと選ぶ余地がなく、一つだったら悩みませんが、

2つ以上の選択の余地があると、どっちも一長一短。

「習い事」だと、体験授業を受けてみて選ぶことが多いですね。

「Aは家から近いけど、月謝が高い。」

「Bは、家からは遠くて、先生が親切。」

どっちをとるか。

子どもとおさいふと相談、でしょうか。

学校(支援級か、一般級か、通級かなど)は、

もっと難しく、いろいろな条件を照らし合わせて

ということになると思うので、いずれブログに

書けたら、と思います。



「読書感想文の本」の場合は、わりと決めやすいです。

すばり、子どもがその本を好きかどうか。

書店には、「読書感想文コーナー」があって

たくさん本が並んでいます。ここで新しく買っても

以前、読んだことのある本を図書館で探しても。


漢字がいっぱいで、いかにも「文学作品」という本でも、

子どもが読むことを拒否したら、それ以上進めるのは、

子どもにとって「苦痛」。

ちょっと簡単かなと思っても、感想や思いが表現しやすい本

が「作文」にするのはちょうどいいと思います。

その本について友達に紹介したいな、いい本なんだよ、

(どこが?)とお話するように文にしていくのも

すてきですね。付箋にミニ感想を書いていき、

つなげるのも一つの方法です。




私もこの夏、子どもの心や学び方についての本を

少しずつ読んでいるのですが、本を書いている方や

出版された年でかなり違う考え方のことがあります。

どちらがいいのか、正直迷うことも。

とりあえず両方の考えをメモして、「実感」したことと

考えあわせていこうと思います。「教育」に関しては

テレビ討論などを聞いていてもずいぶんいろんな「派」が

あるんだな、と思います。

「情報」は少なくても「多すぎても」決定するのに

悩みますね。



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ものすごくうるさくて・・・

2014-07-23 13:54:16 | 発達や学習が心配
夏休みです!梅雨も明けました!
今週は、学校で水泳指導があったり、学習の補習をしたりしているところも
あるようです。

突然ですが、
「ものすごくうるさくて ありえないほど近い」の
DVDを見ました。

ティッシュ、相当使いました。翌日も目がはれてしまうぐらい・・・。

不思議な題名です。
見終わった後も何が「ものすごくうるさい」のか
何が「ありえないほど近い」のか考えてみました。


ネットでもいろんな意見がでています。

すごく客観的に見ると、主人公のオスカーの行動

(一つのものに突き進むためにリサーチし、分類し、

いきなり初対面の人に突撃インタビューするという)

が、「うるさい」ともとられかねません。

一方で、オスカーの特質(いわゆるアスペルガー症候群)の

子どもが音に敏感だったり、フラッシュバックしたり、

こだわりをもったり、強い不安をかかえていたり

という「外界」に対してうるささを感じる、という

とらえ方もあります。

不安を抑えるためにタンブリンを鳴らしながら歩く姿、

子役の演技のすばらしさ、に感動しました。

「ありえないほど近い」は、いったい何が近いのか。

近くにいて一番の理解者であるお母さんに気づかず、

心を閉ざしていたオスカー。お母さんの彼に対する存在意義、

ととらえる意見もありました。

お父さんが残した、ブランコの下にあった、メッセージ、

ニューヨー中を探してもなかなか見つからなかった「答え」

が意外と近くにあり、オスカーの探していた「もの」は、

自分の中や身近にあった、ともいえるかな・・・。

でもそれは、苦労して、捜し歩いたからこそ、見つけられたもので

日常生活を普通に送っていただけでは見つからなかったもの

ではないかと思います。


それにしても、

困って動揺したときにどんな時間でも温かく迎えてくれるおばあちゃん。

寡黙で(全くしゃべらないが)オスカーのペースに合わせてくれ、

そっと軌道修正してくれるおじいちゃん。

オスカーの特徴や将来を考えて、「生きる力を楽しみながらつけさせる」

お父さん。(大好きなパパ・・・9.11で亡くなってしまう)

冷静でいるようで、実は、オスカーの知らないところで息子の

やりたいこと、気持ちを支えるお母さん。

なんてすばらしいサポート体制でしょう!

賛否両論ある映画ですが、私は見て、本当によかったです。



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お絵かき、図形、立体図形が苦手なお子さんに

2014-07-14 11:41:30 | 発達や学習が心配
暑いです。日向を歩いていたら、背中に汗がたら~。
この暑い中、道路で工事や警備をなさっている方、
本当に大変だと思います。

今日は、小学校の「お絵かき」「図形」の話です。

「お絵かき」は図工に限りません。

1年生では、生活科で学校探検で相手に渡す「名刺」から

育てている花や野菜の「観察日記」

ちょっとした文に付け加える「イラスト」

「絵」を描かない日がないといってもよいくらい。

「植物」の実物を目の当たりにしてもなぜか、

全く違う形に描いてしまう場合も結構あります。

「葉がぎざぎざ」なのに「丸く」描いたり、

「花が咲いていない」のに、「ピンクの花」を

描いたり・・・。不思議です。

また、「遠足」や「運動会」の絵を描くときに、

「友達や自分」が黒いクレパスで「棒人間」に

なっていることも。

数年前、そんな子どもに、勉強の合間にこんな本を

使って練習してもらいました。



写実的ではないのですが、人間の「手」の形から「ヘアスタイル」まで

手本を見ながら、自分なりに描いていく「絵の練習帳」。

大人向けなので、部分的に使ってみましたが、その後

自信をもってダイナミックに友達の絵を描くことができました。

練習帳自体もさほど抵抗なかったようです。

「図形」といえば、算数。これは、4年生の教科書です。



「見取り図」の描き方も「手順」としてのっています。

(黒板に描かれた図形を”写す”ことのできない子どもは結構います!)

さらに、工作用紙で直方体や立方体を制作するのですが、

立体視が難しかったり、手先が器用でなかったりする子どもは、

ここでちょっと悩みます。

これは、5年生の教科書にある問題。



体積を求めるのですが、この立体が現実には、どうなっているかというと、



組み立てると、

展開図、結構難しかったです。私でも・・・。

教科書は、平面なので、それを「立体視」するには、

頭の中にイメージが浮かばないと難しいです。

少し手がかかりますが、「本物」の立体図形を

見たり、触ったり、組み立てたりすることでそれが「イメージの記憶」

になり、問題を解くときに「頭の引き出し」から出てくることができると

いいな、と思っています。



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空間”認知”と学校生活~くつ箱から・整頓・ダンスまで~

2014-07-07 14:38:13 | 発達や学習が心配
台風が近づいているようです。

ちょっと心配ですね。登下校、安全に気をつけたいです。

今日は、よく発達の検査できく、「空間認知」の、

生活とのかかわりについて。

今朝の「あさイチ」では、年取った親が住む実家の整頓について

採り上げていました。

学校では、保護者が登校する機会があるたびに子どもの机の中をのぞいて

整頓している姿もときどき見かけます。

今日は、「整頓」と「空間認知」についてのお話です。



登校して、朝一番にすることは、上履きと外履きの履き替えです。

こんな感じにかかとが見えるように入れることがほとんど。

中には、いくら見本があっても、逆になってしまう子もいます。

左右逆に履いていることもしばしば。

正しい履き方のときに、左右合わせた「図柄」になるよう、絵を描いて

分かりやすくしてくださる保護者もいます。

また、しゃがまないと脱ぎ・履きできにくい子どものために、

かかとのとってに「ひも」をつけている方もいます。

1年生のときは、こんな工夫で「時間短縮」「なくすの防止」。

病院や、学校で靴をぬぐ場面では、



こんなふうに置く子どももいますね。すごく気になります。

本来は、



です。何度注意しても直りにくい子どもの中には、

「左右」や「上下」など「空間の認知」がよくない子どももいます。

文字が左右逆だったり、ダンスを覚えるときにみんなと逆回転したり

してしまうことも見受けられます。

整頓もちょっと苦手。



学校でよく使う「お道具箱」。

整頓が苦手で、教具を出すだけで5分もかかったり、なくしものが多かったりする

子どもに以前、「道具箱」の中に小さい箱を入れて、分類できるようにしましょう。」と

アドバイスしたことがありました。

次の日、わくわくのすてきな道具箱になっていました。ところが、

2日後には、もとの通り。1日に何回も出し入れする道具箱なので、

強度の弱い、手作りの「ミニしきり」では、すぐ壊れてしまったのです。

また、この子どもは、キュートな文房具が大好きだったので、

入れるものの、多いこと。

入れるものは、最低限少なく

仕切りは丈夫なもの(できたら、最初からついているの)、位置がずれないように

ごみは、すぐ捨てる。プリントは、道具箱の反対側の「教科書側」

文房具は、シンプルで少しよいもの(100円ぐらいのだと、すぐ壊れたり、折れたりすることも)

鉛筆は、本数がかぞえられる筆箱に。

持ち物が、たくさんありすぎると、自分で管理できません。消しゴムなど、なくしやすいので

あれば、大きいのを買って、名前を大きく書いておくなど。

すぐ新しいものを渡すより、「なくなったら困る」という気持ちを

持たせるのもよいと思います。

この整頓、図形を描くときや、立体図形の把握ととても関係が深いのです。

「平面図形」は、なんとか理解できても、「立体図形」になると

「奥行」が把握しにくく、苦労する姿も見かけます。

このあたり、「ビジョントレーニング」が役立ちそうです。*以前書いた「ビジョントレーニングでできるようになること」を参照してくださいね


「朝イチ」の後、ちょっとだけ部屋の整頓をしました。

本格的には・・・・「まず、捨てること」から始まりそう。



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