横浜・港南中央で学習や発達に特徴がある子どもを支援する塾 びすぽうく

”教室の”困った”を”わかった!”へ。子ども・保護者・学校の先生、みんなが元気になるために実践経験をもとにしたつぶやき

「で」「に」の使い分け*助詞は難しい・・・

2019-04-26 09:08:37 | 発達や学習が心配
あさってからいよいよ10連休!ですね。

(そうでない方はごめんなさい・・・びすぽうくは10連休にすることにしました!)

4月も終わりに近づくと、新しい環境で「張り切って」「緊張して」

「がんばって」いて張りつめていて疲れちゃっている子も多いです。

笑顔がへってきて

動作がゆっくり・・・

だからこそ

子どもにとっては、「オアシス」のお休みです。


ここで元気を回復して5・6月を乗り切って

7月になったら「夏休みカウントダウン」


・・・ちょっと先走りました。


今日は、
「で」と「に」など「助詞」の話。

よく、国語のドリルとか、プリントなどで助詞の穴埋め問題があります。


たとえば・・・

「この家は木つくられた」

にひらがなを入れる。

正解は「で」ですが、なぜ、「で」なのか。


問題はたくさんあるのに、「手がかり」がないので、

日常から助詞がうまく使えていない子にとっては、

まさに「勘」で答える感じなのかも。

そこで、1・2年生の国語の教科書を見てみました。



「を」の使い方が1年生の最初の方にでていました。

でも、「に」「で」などは、2年生の教科書にもありません。

夏休み少し前からは、もう「文章」を読むようになります。

「に」はどんなときに使って「で」はどんなときに使うか

はっきりしないまま、どんどん学習が進んでいきます。

算数だと、直方体の体積の公式は、

「縦×横×高さ」のように示されていて、それから練習問題です。

市販のドリルをみても、この「助詞」の「公式」が書かれているものは

あまり見当たりません。

助詞がうまく使えないと「コミュニケーション」がうまくいかないことがあり、

「けんか」になったり、「誤解」を生んだりすることもあります。

生活の中で「自然」に身につくことが難しい子にはどうしたら?

もしかして・・・と「日本語学校」の情報を見ていたら、

ありました!

「に」「いつ」「相手」「目的」「変化したもの」

に使われる・・・・なるほど!

3時駅で待ち合わせする。  ⇒「に」は、「いつ」

話をする。        ⇒「に」は、「相手」

午後から雨になります。   ⇒「に」は「変化したもの」

買い物行きます。      ⇒「に」は「目的」

・・・・これが助詞の「公式」。

「公式」にあてはめれば、答えが分かりやすい。

「練習問題」をこなして、「規則性」に気づきにくいときには、

こんな「公式」があるとよいと気づきました。


「公式」は「覚えて」「使って」身についていくと思うので

「すらすら」までは少し時間がかかるかもしれません。

高学年の子でもでも「作文」や「会話」で少しぎこちなさが感じられる場合には、

この度は「助詞」の練習を特化してしてもよいかもしれませんね。

私も気をつけなくては!




ついに、塾のみんなで「リレー制作」した「ナノブロックくまモン」が完成しました!

皆さま、よい休日を!


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児童書の「字体」

2019-04-13 19:24:41 | 発達や学習が心配
🌸もかなり散ってしまいましたね・・・・。

少し前なのですが、金沢区の称名寺に行ってきました。



絵のような美しさ!

今日は、子どもの本の「字体」について。

国語の読み取りの力って早々簡単にはつきません。

学校のふだんのテストではまあまあ点数のとれている子でも、

全く初めての文章に接したとき、内容がうまく読み取れないことも

よくあります。

去年、教科書ではなく、絵がたくさん入った本を選んで

絵も文とともに参照しながら1冊よみ進めた子がいました。

毎回、簡単な吹き出しを作って内容をまとめていきました。

1冊の半分ぐらいまできたところで、まとめ方のこつをつかみ、

自力でもまとめやすくなっていきました。

今年はどんな本に取り組もうかな・・・と書店をめぐってみました。

すてきな内容の本

その子の興味がわきやすい本

国語力がつきそうな本

・・・・いろいろな本が並んでいました。

でも・・・

文字が小さい・・・

行間が狭い

フォントが明朝体・・・


デジタル教科書が導入されるようですが、

まずは教科書もUDフォントにして、文字を大きくし、

行間を空けてくれれば、それだけでも何人もの子が助かるのに・・・

子どもの本も同じです。

小さいころから読み聞かせに興味がなかったり

絵本を手にとっても長く本に親しめない子の中には

「文字」の大きさや字体。行間が「つらくて」注視できない子もいると思います。

でも本から得られる「知識」や「豊かな心」ははかりしれないものがあります。

ぜひぜひ児童書をつくられている出版社のみなさんにこのあたりも

ご配慮いただきたいです。


・・・私が選んだ本、気に入ってくれるとよいのですが。



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卒塾生・・・中学のノートテイク

2019-04-07 18:53:33 | 発達や学習が心配
今年も3月はお別れの月になりました。

「びすぽうく」は6年生までの支援なので、卒業と同時にこちらも「卒塾」です。

「卒塾式」もします!

一人ひとりに「卒塾証書」を渡しました。一人ひとり今までのがんばりをことばにしてみました。

1年生からずっと通ってくれたお子さんもいて、胸いっぱいです。

思わず泣かれた保護者もいらっしゃいました・・・・。

小さな足をぶらぶらさせていた子が私の背をぬかしそうになっていました・・・。

いろいろなことを話したことを思い出します。


ナノブロック。「みんなでつくろう、くまモン!」得意な子たちが休憩時間に少しずつ組み立てています。

はじめは、こちらの話をきくだけで精一杯だったのが、だんだん

「自分は~したらできるようになると思う。」と言ったり、

「こういう問題って苦手なので教えてください。」

「授業では、こんなときに困っています。」

と伝えられたりするようになってきました。

ときには、友達との付き合い方の悩みを話したり・・・。


たとえ、いろいろあったにしろ、みんな中学校に向かって「前に気持ちを向けて」います。

3月は「中学校に向けての学習方法」をその子その子に合わせて考えてみました。


中心はノートを使った勉強方法です。

「目いっぱいがんばりすぎてしまいがちな子」

「教科書の学習用語」を覚えにくいかもしれない子

「書くことに疲れが出てしまうかもしれない子」


いかに授業中のノートテイクを充実させるか・・・。

中学校では教科担任になり、放課後は部活もあります。

ノートの下三分の一あたりに線を引き、覚えたい学習用語と意味を書くようにしてみました。

テストのときは、ここを見れば、能率的に学習できるのでは。

また、忘れやすいことばには、色をつける、図を描く

別冊「暗記ノート」をつくる

そんな「手」もあり。

この「暗記ノート」小学校の図形の面積や体積・単位などをまとめて

書いていった子もいました。

また、先生の話を聞きながら書くことに苦手感が予想される子は、

「ここだけ」は書いてノートには「空間」を作っておき、授業では話を聞く方に重点をおく

家で教科書やネットの授業で分かったことをノートに補足する、ということを考えた子もいました。


ノートひとつとっても「一律」ではないです。

ましてや、勉強方法も。

12歳になるとかなり自分のことが分かってきて、「自分はここが得意・苦手」が分かるように

なってくる。

でも、「どうしていいかわからない」。

そんなときに少しヒントになれば、と思って6年生に毎年ノートの取り方の提案をしています。

1時間目から6時間目までずっと「100%」だと息ぎれしてしまう。

だからこそ、「自分に合った学習方法」が必要になるのでは。


子どもたちの新たな出発を祝して

おめでとう!きっと君たちならがんばれる。




卒塾式のあと、ちょっぴりほろっとする塾長でした・・・



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