横浜・港南中央で学習や発達に特徴がある子どもを支援する塾 びすぽうく

”教室の”困った”を”わかった!”へ。子ども・保護者・学校の先生、みんなが元気になるために実践経験をもとにしたつぶやき

新しい方法を試す不安

2021-01-15 14:26:27 | 発達や学習が心配



新年になりもう15日!

4日から仕事を始め、毎日がけっこう充実しています!

以前ある漢字の復習をしていたとき

「子どもの「誤り」の字に私がアドバイスをする前に

一気にその字を一行書き続けたお子さんがいました。

そのお子さんの状況と、何度も文字を書き続けることが合わない気がして

「一字大きく、ゆっくり書いてみよう。」

と声かけをしたのですが、

「いつもこうやっているからいいんだよ。」

と返事が返ってきました。

新しい方法を試すって、なかなか自分からはできません。

そして、慣れ親しんだ方法を変えることもなかなか難しいようです。

(大人はもっとですよね!)

新しい方法を試すことへの抵抗

新しいことを「採り入れる」には初めとてもエネルギーがいります。

慣れている方法を続けるだけなら、少ないエネルギーで済むので

どうしても もとにもどろうとします。

・・・・それで「うまく」いっているならいいのですが・・・。

学校で出される宿題も、「一律」の方法でやらなくても

よいのかもしれないです!

えっ?

「漢字ノートに1列下まで書く」

何十年も前からの方法です。

これで覚える子もいると思うのですが、書いているところを見ると、

「書く 書く 書く 書く 書く 書く・・・」と同じ字を連続で
書いていることが多いです。

「脳みそ的」には、同じことの繰り返しの方が「省エネ」だと思います。

ただ、たくさん連続で書くと、複雑な文字は途中から線がぬけたり、
はねを忘れたり・・・

「脳が退屈」してきてしまうし、「省エネ」の分、記憶も曖昧になるのでは?

提出が「明日」までだと難しいのかもしれないですが、

「何日か前」から取り組むことが可能なら、

今日は「書く 書く」「教室 教室」「晴れる 晴れる」と2字ずつ練習して

また翌日も「書く 書く」「教室 教室」「晴れる 晴れる」と書いた方が

覚える子も多いのでは?

毎週火曜日には、「漢字ドリル」をノートに写して提出、と決まっているのなら、

提出の火曜日に合わせて前の週から「事前に」始めてしまうとか。

「結果」は同じでも「そこに至る手続き」「分割の方法」が子どもによって違っても

いいのでは、と思います。

「先生」がおっしゃることは絶対で、そんな「やわらかい」解釈は絶対にだめ、
と思っている子どもが、最初は戸惑いながらも、

自分なりの方法で宿題をこなして「提出」できたときに

「なるほど。楽になった。」と言っていました。

こんな方法で「楽になること」は絶対「ずるくはない」と思います。

むしろ、中学生や高校生になって「試験勉強」をするときに

とても大切な「わざ」になるのでは。

最近、

「説明を聞いてやってみよう」という子は少ないけれど、

「だれかがやっているところを見て」やろうとする子はいる、

という記事を読みました。(どこで読んだか失念してしまいました・・・)

なるほど!

初めてのことには、取り組む前の不安があり、

だれかが「成功」しているのを見て「自分ならできるかな?→できそう→やってみよう」

という心の動きがあるのかもしれないですね。

子どもも大人も新しいことにチャレンジしたり、方法を変えたりするのには、

まず身近に「成功例」をみること、そして人知れずひそかに始めてみて

「確信」がもててから表に出す、という感じなのかな・・・。


遅ればせながら・・・

「結果」は画一でも方法は自由・・・・教育ももっと縛られず自由な心で学べたら


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コメント
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