横浜・港南中央で学習や発達に特徴がある子どもを支援する塾 びすぽうく

”教室の”困った”を”わかった!”へ。子ども・保護者・学校の先生、みんなが元気になるために実践経験をもとにしたつぶやき

3月の気になった新聞記事から 「プライド」

2023-03-25 18:00:27 | 発達や学習が心配
横浜は、昨日が終業式で、今日から春休み💛

でも、あいにくの雨

今日は、22日のA新聞の記事から。

発達障害 学校での悩み知って

今は大学生の方が、小学校時代につらかったことを実名で話していました。

ADHD(注意欠如・多動症)とASD(自閉スペクトラム症)とLD(限局性学習症)の診断を受けた方の話です。

〇趣味の合う友達がいなかったこと

〇思ったことを口に出してしまうために話が論理だてにくかったこと

〇そのためにばかにされてしまったこともあること


〇そして、特別支援学級では、学習のレベルが合っていなくて物足りなかったこと

〇先生に「赤ちゃんことば」で話しかけられたことがショックだったこと


後の2つは、支援級担任になったとき、初めに私も気を付けていこうと思ったことです。

静かな環境で自分のペースが守れるなら、

学年レベルやそれ以上のレベルの学習ができる子もいる支援学級。

また、学習を深めて段階的にレベルアップしていくことが

自信につながり、プライドにもなります。

子どもの今できることから少し先まで見通して学習内容や方法を決めていく。

通常のクラスでは、一斉授業で、ある程度同じスピードで進むことが多いと思いますが、

特別支援学級では、子ども一人ひとりに「個別の支援計画」があり、

学年が上がっても引き継いでいきます。

漢字は苦手かもしれないけれど、計算は得意かもしれない。

すべてが「苦手」ではないのです。

あるとき、支援級の担任が支援学級の子に助詞(で・の・は・へ・がなど)の使い分けの授業をして、

他の先生にそれは支援級の子に難しいのではないか、と言われたと聞いたことがあります。

でも、子どもが理解できて、必要なら(実際必要なので)方法を工夫して進めるべきだと

私は考えていました。

赤ちゃんことばで話しかける・・・もう悲しくなってしまいます・・・。

ゆっくり、はっきり、ことばを選んで、話すことが大切かもしれませんが、

一人の人間、ある年齢になった子どもに対して失礼ではないかと思ってしまいます。

記事の大学生は、3年生から通常のクラスに転籍した後、

授業に追いつくのが大変だったということです。

また漢字を書くことに苦手感があるLDだったため、

得意な教科でもテストで〇をもらえなかったということです。

「特別支援学級」と「通常学級」の中間があればよいな~と思ったそうです。

今はもしかすると、診断があれば通常学級でもタブレットで文字を書いたり

テストを受けたりできる許可がおりるかもしれないです。

特別な支援を求める、というより「自分でこんなことをしてもいいですか?」と

許可を求める方が、本人にも学校にもよいかもしれないですね。

「読む力」があっても、「明朝体」など読みにくい文字で教材が作られていると、

「読む」だけで疲れてしまい、考える時間がなくなってしまうこともあります。

行間も狭いと、文字が読みにくいです。色が多い紙面も目がちらつきます。

記事の大学生は、「読みやすいフォント」(UDフォント)を使ってほしいとも

言っているそうです。UDフォントは、だれにでも読みやすいので、

困っている子用にしなくても、普段からUDフォントでプリントを作ってしまえばよいのです。

(Wordにも入っています!)

****  ****  ****  ****

この記事を読んでいろいろな思いが湧いてきましたが、

後半では、この大学生は、麹町(こうじまち)中学校に進学してから

グループ活動で積極的に話し合えるようになるなど、「人生が変わった」そうです。

今の学校の特別支援学級は、記事のようではなく、授業ももっと工夫して

一人ひとりを大切にする熱心な先生方が多いと思います。

子どもが自分の力でできることを伸ばしていく、

そのためのサポーターになる・・・


それは、通常級であろうと、特別支援学級であろうと、

小学校・中学校、その先の学校どこでも同じだと私は思います。

あ、もちろん私もです!




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見えない気持ちを「見える化」する。

2023-03-17 19:42:11 | 発達や学習が心配
横浜は今日から月曜日にかけて小学校の卒業式。

ランドセルが歩いているみたいな入学時から

どうどうと証書をもらう今になるまで

保護者の方は、6年間を思い出して胸いっぱいですよね。

今日卒業したお子さんは、式が終わってから

はあ~~~***と力がぬけてしまったかも。

よくがんばった、6年間。

本当におめでとうございます。

自分のご褒美として、

中学入学まで3週間少しゆったり過ごしてもよいかもしれないですね。


             

今日は、「見えない気持ち」を会話から読み取る話。

私も難しいな、と感じています。

ただ、自分の気持ちは、はっきり伝えなくても相手には、「わかってほしい。」

たとえば、



元気がない友達がこんなことを言ったら、どう返すか?


生徒さんと考えてみました。


最初は、「保健室に行けば?」

・・・う~~ん。自分で行けるなら話す前に行っているかな~

では、

「保健室に自分で行けそう?」だったら・・・・?

これなら、助けがほしいかどうか分かりますよね。

2つ目のことばは、生徒さんが自分で考えだしました。


直接、自分の願いをことばに出せる人(とき)もあれば、

やんわりと言う人(とき)もあります。



しばらく話していて、「おなかがすいたね。」ということになれば、

そろそろ話しも終わりにしないとね、という意味。


それを「私、まだおなかがすかない。」と返してしまうと、

相手は、「・・・。」


4年生ぐらいから、子どもたちもだんだんストレートに気持ちを出さないことが増えて、

相手の気持ちをおもんばかることが難しいことが増えてくると

友達関係や、その場の雰囲気をよみとることがうまくいかなくなったり・・・。


だからこんなちっちゃな「練習」でも、

相手が要求していることをちょっと解説を入れていくと

相手の気持ちを「訊く」機会になりそうです。


高学年の国語の教科書にでてくる物語でも

だんだん登場人物の気持ちを「想像」する必要がでてきます。

子どもも成長しながら相手や自分の気持ち、受け取り方を

練習してレベルアップする必要がありそうです。

「正解」が決まっていなくても、相手と役割を交替して

「わかってもらえた」💛うれしさや気持ちよさを少しずつ

積み重ねていくこと。

きっと計算や漢字などのように「練習」が生きてくると思います。





野菜や果物って色や形がきれいで、ついいろいろな角度から見てしまいます。

アートにしたい気持ちも起こってきます!

平面作品を作ってみようかな~



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体験が2回までできます。お電話くださいね。

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途中でやめるのって難しい・・・

2023-03-08 19:00:22 | 発達や学習が心配
今日は横浜は、暖かく、コートを脱いでいる方も。

前回の教科に〇をつける「連絡帳」、使ってくれたようで、

「これなら書くのが嫌じゃない」と続いているようです。

******* ******* *********

連絡帳書きは、続いてほしいですが、今日は、「途中でやめるのが難しい話」

代表的なところでは、「ゲーム」でしょうか?

「1日1時間」とした自治体もあったような?

でも、実際1時間ピッタリにスイッチを切れる状態になることの方が

至難の業では?



塾では、休憩にしているパズル。



あと、少しでできそう・・・

でも、学習の時間もあるので、「そこまで」になってしまいます。

始めたころは、適当にはめていっていたのが、

数回したころ、「道筋」が見え始めて

だんだん気持ちものってきて

そんなときにstopがかかるのって、

急にテンションを下げることが難しい。

マラソンだってゴールしたあと、

急に止まらずにしばらく動いてだんだんに動悸をおさめていますよね。

ゲームやパズルって、「完成したときにでるホルモン(?)」が

ステップアップの動機になり、

また先に進みたくなる・・・。

完成間近で最高に高まっている気持ちを急に下げるのは

子どもならなおさら難しいですよね。



学校では、ゲームはありませんが、

休み時間のドッジボールや、図書室での読書、

友達と楽しんでいた遊びや折り紙。

学年が小さい子ほど途中でやめるのが難しい。

高学年の子でも「楽しい刺激」になっているものを

途中で遮られると怒りに変わってしまうこともあります。

はじめから「~分」という約束が守れるのではなく、

砂時計など(普通の時計やタイマーではなく)残りが量的に分かりやすいものを使って、

しかも自分でその砂時計をひっくり返してスタートさせることを繰り返し、

「体感」としてそろそろ終わる感覚をつかんで

最後は、「もっと続けたい」という欲求に自分で打ち勝つことで

やっと、「やめられる」状態になるのだと思います。

でも、これは、まだ子どもが自己コントロールができる場合。


以前夜ゲームをしていてどうしても就寝する時間が遅くなってしまう子どもに対して

大人が毅然として対応することで

子どもがルールを徐々に守れるようになっていったテレビ番組を見ました。

睡眠や生活時間の乱れは、子どもの発達には、よくないので

大人や支援者も、ある程度以上は「許さない」姿勢も大事なのかな~とも思います。

1日が24時間しかなく、からだや心のために必要な時間を確保して上で

残りを「自由時間」にする、ということがだんだんわかってくるのが

小学校2年生あたりかな、と思います。

算数の学習で1日の生活を図で描いていって

初めて自分の生活を振り返った子どももいました。

(それまでは、大人の声かけで動いていたので

「時間」という意識が漠然としていたらしいです)

時計が読めるようになっても、「感覚」で過ごしている子どもは、

思ったより多くいる気がします。

春休みは宿題もなく、子どものフリータイムが長くなるので

その前に、1日の過ごし方を紙に書き、時刻の目盛りをつけて

「フリータイム」「すいみん」「しょくじ」などを表し、

今の時刻とすり合わせていく練習をしてもよいかもしれないですね。

時間・時刻という数値と「感覚」が合ってくると

だんだん自己コントロールに結びついていくような気がします。

1年でただ一度宿題のない「春休み」。

子どもが自分で1日の過ごし方を決めて「試して」みるのもよいかもしれないです。

うまくいかないと気づけば・・・どうしたらよいかと考え、成長につながりますね!


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4月からの学習・生活についてお手伝いします。お電話くださいね。

教育相談もしています💛










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