横浜・港南中央で学習や発達に特徴がある子どもを支援する塾 びすぽうく

”教室の”困った”を”わかった!”へ。子ども・保護者・学校の先生、みんなが元気になるために実践経験をもとにしたつぶやき

ややこしいものは、情報を減らして・・・

2020-10-22 15:57:23 | 発達や学習が心配
一気に「秋」が押し寄せてみたような感じです。

なんとか「衣替え」も終えました!

ところで、

駅のホームでいつも思うこと。

「上下線のアナウンスは同時にしないで!」

女性の声と男性の声がまるかぶりです。

一ぺんに複数の情報を「処理」するのが苦手な人がいて、

そんな人こそ、「音声で複数の情報」が入ってくると

「聞き分けにくいのでは」と思います。

音声のテープ(?)を何秒かずらしても、

きっと安全上大丈夫だと思います。

万が一、駅にお勤めの方がこのブログを読んでくださっていたら、

少し時間差をつけてのアナウンス、よろしくお願いします(*- -)(*_ _)ペコリ




3年生ででてくる大きな数の筆算

繰り下がりがたくさんあると、どこをどうしていいのか

悩む子どもがいます。

3年生以上になっても。



そこでこんなふうに付箋で、2つにわけてみました。





これで右側部分の計算は終わりです。

次に左側を計算します。





2けたと1けたの計算なので、かなり楽になります。



この方法を使ってみたら、

もう、見ただけで「えーーっ」となってしまう子どもでも

そんなに抵抗なくできました。

1回に見える場所を減らすだけでも気持ちの上で楽になります。

付箋は張り替えていけばよいので、プリント1枚分の宿題を

するときにも「効果あり!」です。



ややこしいものと言えば、5年生の「分数の足し算・引き算」

分母がそろっていないときに、

分母を最小公倍数にする計算です。

(これ、大人で仕事に使っている人がどのぐらいいるのかしら・・・?)

まあ、とにかく、なんでこうなるのか「すとん」とこないようで、



こんな図を使ってみました。

引き算なので大きい方から小さい方をひく。

「差」がわかりにくいので、水の量で表したら、

「そうか!」

感覚的につかめたようです。

微妙な量のちがいを出すためには、

細かいめもりが必要で、

その目盛りは、だきるだけ面倒なくできる数字

(最小公倍数)に落ち着く、ということで。

新しいものに触れるときって、この「感覚で納得すること」も大事ですよね~。

教科書の図形も「実物を作って触れる」と

感覚的につかめるようです。

(平面図形のときは、厚紙でつくるなど)


算数もパズルも、自分で解けたときって「快感」です。


算数も「からだの感覚」や「解けたときの気持ちのよさ」と結びついていくと

もっと楽しくなるのでは、と思っています。



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「文字を丁寧に」の前の「準備」。何年生でも。

2020-10-11 20:46:37 | 発達や学習が心配
急に「涼しく」なって、洋服探しに苦労してます・・・

早く「衣替え」しないと。

1週間前は「冷房」でしたが、昨日からなんと「暖房」。

からだがついていくのが大変!

せっかくの「運動会」も雨で延期になったところもあるかしら。


今日は、「指先」の話。

先日、新聞にはさまれた「小学生版」(朝日進学情報)をみていたら、

「指先を器用に動かそう」というタイトルが目をひきました。

何年生になっても「字を丁寧に書きましょう」と先生に指摘される子が

います。

何度も消して、消して・・・・書き直す。

図形の問題では、定規がすべって直線が引けず

分度器の目盛りが少しずれて、

作図で満点がもらえない。

「視知覚」の課題がありそうだとは以前に書きましたが、

「指先」の力の入れ方についてはこの記事を読んで

「なるほど!」と思いました。

お子さんによって、

「にぎり」(寿司ではありません!)



「つまみ」(お酒のお供ではありません!)

のどちらの段階に苦手があるかを調べることから始めるそうです。

「にぎり」の段階のお子さんは、

かさを持つ手がぐらぐらしないかをみる。

てのひら全体の力が弱いそうです。

そのためのトレーニングは、

「ペーパータオルをくしゃくしゃに丸める

「ペットボトル」に水を入れ、握って縦や横にふる。10回を3セット。

ビニール袋にペットボトルのキャップをたくさん入れて

一気にたくさんつかめるようにする。

・・・など。

「つまみ」段階になったお子さんは、

ページをうまくめくれるかをみる。

上手にいかないときは、人差し指に力を入れて両手でおかしなどの包み紙

(別の紙でもよいかも)を固くひねる。

カレンダーに親指を上手に使ってシールをはる。

などの練習があるそうです。

詳しくは、

神奈川県立福祉大学の 笹田 哲先生が講演されたり本を書いたりされて

いるようです。

なるほど。

「にぎり」段階の子に「つまみ」トレーニングをしても

あまり効果はないそうです。

塾でも入学前のお子さんに「えんぴつ」を持つ前に

こんなことをしてみました。



段ボール板に穴をあけ、毛糸を通す作業です。

毎回同じだとあきてしまうので、

違う色にしたり、クロスさせたり。

・・・・これは、「つまむ」方かな。

慣れてきたころには、「工作」のように好きな色・通し方にすると

とっても意欲がわきます。

作品にして、かざってもすてきです。

学年に関係なく、学習の前に「ゲーム感覚」で

費用や手間をあまりかけなくてもできそうです。

トレーニングではありませんが、文字の形がとりにくいな~と思うお子さんに

3cm×3cmのマスに1字書いてもらうととてもきれいに書けることがあります。

(驚くほど違います)

「叱る」のではなく、マスを大きくしたり

(学校指定のノートのマスの大きさが小さい、と思ったら)

書く量を減らして、「きれいな文字」を目指したり

また、毎日上に書いたようなトレーニングを勉強前にしたり

することで「〇がもらえる文字」になるかもしれないです。

私もさっそく取り入れてみます!



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10月のひまわり

2020-10-02 14:01:51 | 発達や学習が心配
10月ですね。

昨日は「中秋の名月」でした。

いつもより大きく見えました。(ウサギまで!)

先日のお休みの日に「トリエンナーレ」に行ってきました。

3年ごとに開かれる「美術展」です。


入り口に飾ってある「ニック・ケイヴ」さんのモビールです。

近づいてみると


一つひとつも「芸術品」。

そして、よく見ると「政治的な意図」が入っている部分もあるらしいです。



これは、キム・コンチェルさんの作品。

どうやってつくったのか、「メビウスの輪」のように

始まりも終わりも見当たりませんでした。すごい!


昨晩はすてきな「名月」を生徒さんが「今きれいに出ています」と

教えてくれて一緒に見ました。

同じものを見ても

「わーーっ」と思うか、

なんとも思わないのか。

子どもによって違います。

先日は塾に飾ってある花のそばに行って

薫りをかいでいる子どもがいました。

子どもは、「からだ全体」で感じることができるんですね~。

一方、「素通り」してしまう子も。

本当に不思議です。

同じものをみても、反応がまるで違う。

エッセイや説明文を読んでいるときに

「機械的に」内容を把握ができていても、

なかに書かれていることを「主体的」に読めているかは

また「別」なんだな、と感じることがあります。

教科書にのっているすばらしい作品を音読しているだけで

「涙」がでてしまうことがあるのですが、

3年生ぐらいだと、その作品の「背景」を説明しないと

なぜ登場人物がそんな気持ちになったり、そんな行動をとったか

分からないときがあります。

「解説」は必要なのだけれど、「解説」しているうちに

「客観的」になってきて少し「興覚め」してしまうような・・・。

「感性を磨く」とは、よく言われますが、

けっこう小さいときにこれが始まっているように思います。

朝、通勤途中で野に咲く花をとってにおいをかいで、

お母さんのところにもっていき、お母さんの「にっこり」を見て

また「にっこり」している小さいお子さんを見かけました。

「書かれたもの」に共感する前には、その子なりの

「心の経験」が必要なんだと思います。

小さいうちから「お月様きれいね~」とか

「てんとうむし、かわいいね。」などちょっとした声かけを

聞いて育つうちに「感性」は育っていくのでは。


自分が何か言ったあとで、友達が泣いてしまったとして

「なぜだろう?」「自分は、ぶったりしていないのに」と

思う子どもは、相手の気持ちに「共感」が難しいのかもしれないです。

そして、「表情の気づき」にも苦手感があるのかも。


それに、この「感性」、人によって「びっと」くるところが違うと思います。


美術館でも、ある作品の前で長い時間過ごしている方がいました。

一人ひとり好きな「作品」が違って、さっと通り過ぎてしまうものも

あれば、「じっとそこで味わっていたい」と思うものもある。

それにしても、「自分の意志で感性を磨いていく」のは、入学後かな。

私も及ばずながらお手伝いができれば、と思っています。


10月に咲いた、ひまわり。



咲いたのはゆっくりだったけれど、

自分なりの咲き方かな・・・・。



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