横浜・港南中央で学習や発達に特徴がある子どもを支援する塾 びすぽうく

”教室の”困った”を”わかった!”へ。子ども・保護者・学校の先生、みんなが元気になるために実践経験をもとにしたつぶやき

「読める」児童書を探して~画面の読書~

2021-04-24 16:21:07 | 発達や学習が心配
あわただしく始まった新年度の4月。

もうすぐ最終週です。

新しい環境に少しずつなじんできたころかしら・・・。

あ、子どもだけでなく大人もです

何回か「活字を読むこと」に困難さ、疲れやすさがあるお子さんのために

どうしたらよいか、を考えたことを書いてきました。

今日は、「電子書籍」の話です。

もうすでに読書は「紙」を卒業して「画面」に移行された方も多いのでは?

びすぽうくでは、「デイジー」を使って教科書を読んでいる子どももいます。

子どもってタブレットの操作は、「教えなくても」できます!!!

教科書だけでなく、いい本があったら、読んでもらいたい

でも、

「印刷物を読むことにつらさ・困難さ」がある子どもにとって

絵本から「文字の多い」「文字の小さい」本に移行することが難しい。

3年生ぐらいから

知識や心の深さを求めるようになるのに

読みたい「書籍」を手にとると、ため息。

行間がせまい

文字が明朝体

文字が小さい

漢字にルビが少ない

結局あきらめて本にふれる機会が減ってしまう・・・



私の大好きな重松清さんの「きよしこ」

先日NHKでドラマ化したものを見て、泣きました!

もしかして高学年の子なら読めるかな、一緒に読んでみたいな、

と書籍を購入。

もう一度泣きました。

授業に来る生徒さんに赤い目を見せないように苦労しました・・・。

ただ

・・・・。ルビがなく、文字も小さく、行間も狭い。

書店で中を確認したわけではないので仕方がないのですが・・・。

でも、「子どもに読んでもらいたい」。

重松さんの書かれた「カレーライス」は、小学校6年生の教科書の巻頭から

5年生の教科書の後ろに移されてしまいましたが、

思春期の少年の心がちょうどもやもやし始めた子どもたちにぴったりと伝わる、

素敵な作品です。

なんとかこの「きよしこ」も子どもたちが読める形にならないかな・・・?

と考えて、

キンドルでダウンロードしてみました。



うんうん、「明朝体」か~。

明朝体は、フォントが均一でないのでとても読みにくい。

でも、もしや・・・



「ブロック体」に変換できました!

文字の大きさも変えられました!

さらに・・・・

「まぶしいのが苦手」のお子さんも多いのですが



「背景」の色も変えられる!

これは「アリ!」なのでは

残念ながら、「きよしこ」には、読み上げ機能がついていなかったのですが

ついているものもあるようです。

おまけに「書籍」の半額以下です。

子どもの本、って高いですものね・・・・。

もし、このブログを読んでいる方で中学年以上の子どもにおすすめの「電子書籍」があったら、

ぜひお知らせください。

よろしくお願いします!


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傘はいつ開く?

2021-04-17 16:21:24 | 発達や学習が心配
このところなぜか週末に雨・・・・。

横浜も近々「蔓延防止等重点措置適用」に入るようです・・・・。

学校はできるだけ休みにしない方向のようです。

今朝家をでたときに雲行きがあやしく、

思わず掌を上に向けました。

ぽつっ・・・きた!

傘を広げました。



かさをさしたまま駅近くに行くと・・・・

かさをさしていない人がほとんど。

でも、雨は確実に降っています。

こんなとき、これを読んでくださっている方はどうされます?

一人だけ傘をさすって恥ずかしいことでしょうか?

私は濡れるのがいやなので、少し降ってもかさをさしてしまいます。

でも、かなり降るまで傘をささない方もいる・・・・。

「傘をさすタイミング」ってみんな(歩いている人の大多数)にそろえるのか

それとも「自分の体感」に合わせるのか・・・・。

子どもと接する仕事をしているので

ときどきふと

大勢と同じタイミングで支援するのか

それともその子の困り感を予想して事前に支援するか

それとも子どもからのリクエストで支援するのか

タイミング」を図るのに考えてしまいます。

傘をさすのも、そう!

今のところ不安が少しありそうな子には少し早めに

自分で納得しないと進めない子には、本人の申し出で

まだどのタイミングがつかみにくい子には、

本人に「今声かけしていい?」ときいて

行っています。

傘をさすタイミングって、小さいころからとっても「主体的で自己判断が任されているとき」。

そんなことを考えながら道を歩いていました。


先日改訂された中学校の教科書を手にいれました。

数学は、行間があって、読みやすかったです。

歴史は、日本史と世界史が同時です。

同時代ごとに出来事が書かれています。

日本史の横にコラム的に世界史が書かれていたり、

日本史の次のページに詳しく書かれていたり・・・。

小学校からいきなりのこの「展開」になかなか頭の整理が難しそうです。

学習指導要領は10年ごと、教科書は4年ごとの改訂で

タイミング」がずれている理由はなにかな?と今だに私の中で解決できていません

あ、かなり本降りになってきたので

ほぼ100%みなさん、傘をさしていそうです。


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読解力は生活にも。

2021-04-08 14:53:43 | 発達や学習が心配
横浜では昨日入学式だったところが多いようです。

晴れやかにスキップを踏むかわいい姿があちらこちらで見られました。

保護者の方も本当にうれしそう・・・。

大きな節目ですものね!

今日は、「読解力」の話。

いわゆる「ドリル」だと

「物語」と「説明文」の読み取り練習が中心になるのかな、と思います。

「読解」が苦手なお子さんの中には、「印刷物」をよむことに苦手感がある場合があります。

今回は、その課題とは、別に、

「日常生活でもなんとなく話が通じにくい」場合や、

「1回の指示で理解しにくい」

「なんとなく友達と話がかみ合わない」

のような場合、もしかすると

「物語の読解」が苦手なのかも・・・。

「鶏と卵」の話のようにどちらが先かはわかりませんが・・・。

例えば、喧嘩ばかりしていた二人が熾烈なレギュラー争いをしていたとして

片方の子が骨折して試合に出られなくなった場合、その子がレギュラーになった相手に

「おい、ぜったい本番ではがんばれよ。」

と声をかけたときに気持ちは?

〇自分の分までがんばってほしい。

のようなことが求められているのかと思います。

そして、言われた方は、

「おう。絶対にがんばるよ。おまえも早くけがを治してまたたたかおうぜ。」

なんていうときの気持ちは、

「けがをして試合に出れないくやしさがあるのに自分のことを応援してくれてうれしい。

けがが治ったらお互いに高め合っていける関係になろう。」


なんて、「文」に書いていないことを想像しながら読んでいくのかと思います。

が、

そのあとに続く、「そのとき、爽やかな春風がそっと二人を包みました」

なんて、「心情が入っている文」というとらえではなく、

「ふうん、風がふいたんだ~」ぐらいのとらえなのかも。

こんな子はドリルの問題を解きつつ、「解説」を加えていく必要がありそうです。

「ここはね、二人の友情が深まった場面なんだよ。」

さらに突っ込むと

「今までライバルで相手を蹴落とそうと思っていた二人が

お互いの良さを認め合う場面なんだよ。

これから二人はどうなっていくと思う?」

なんでかみ砕く必要もあるかもしれないです。

教科書や1冊の物語でも、「心境の変化」を追っていく必要があると思いますが、

ましてや、ドリルやテストは「ある一場面」から登場人物や背景を

「推し量って」いくことが正解に結びつくので、「見えないものを想像」しなくては

いけません。

「わかるでしょ?」では「わからない」のです。

たくさん、いろいろな場面で練習していく必要がありそうです。

繰り返していくうちに「生活」でも「友達の心情」が

「あのときの登場人物の〇〇さん」に重なってくるかもしれませんね。



「国語」以外の教科書は、まさに「説明文」のオンパレード!

「教科書」だとわからない・・・・・

もっと「かみくだいて」説明したり、図解したりしないと

分かりにくいこともたくさんあります!

(紙面が限られていますからね)



やっとできた、「算数事典」。



表にするとわかりやすい子どもがいたので、こんなふうにしてみました。

先生の「口頭での説明」「教科書の文字」「板書」

なかなか理解しにくい・・・・・

どうやったらより分かりやすくなるのか?

お子さんによって「得意な入力形式」が違うのでなかなか一律の方法では難しいのですが

なんとか考えてみました。

「説明文」も書きての個性が少しあると思いますが、

ドリルなどで少し「パターン」を学んでいくことが

いろいろな教科の「教科書」「板書」「説明」の理解に

つながっていくのでは?

かなり地道な作業ではありますが。

そして、だんだんに自分が相手に話すときも

「相手はそのことを知らないのかもしれない」という前提で

話す必要があると気づくのでは?

これがないと、相手は、なにを話されているのかわからず、

また、「わかってくれない相手」にもお互いにいらいらが募る・・・・。

大人でも「あるある」ですね


算数事典のことで言えば、

作っていながらも

「あ、こう書いたほうがうよりよいかな・・・・」と浮かんできてしまい・・・

永遠にゴールしない「サグラダファミリア状態」になりそうです・・・・。

説明されるのも、説明するのも なかなか大変です・・・。



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