横浜・港南中央で学習や発達に特徴がある子どもを支援する塾 びすぽうく

”教室の”困った”を”わかった!”へ。子ども・保護者・学校の先生、みんなが元気になるために実践経験をもとにしたつぶやき

パズル一つとっても・・・

2019-06-22 17:14:10 | 発達や学習が心配
横浜は雨です・・・・。

6月ですものね。



めでたく、「プレゼン」作文が通ったので、

このパズルが「休憩メニュー」に入りました。

(パズルが気に入った子がいて、みんなで休憩にするメニューに

加えたい、とやり方を文にして張り出したところ、賛同を得られたので)

さっそく、何人かの子がタイムトライアル!

絵がらを見ながら組み立てる子

パズルの形をみながら組み立てる子

外側が曲線になっていることに気づいて

周りから固めていく子(私はこのタイプ)

なかなかうまい方法が見つからずに少し考えてから始める子

・・・いろんな子がいます。



この「タイプ」と「作戦の立て方」は、パズルに限らず学習のいろんな場面で

また、生活のいろいろな場面で

子どもの「個性」として発揮されているのだと思います。


「作戦」を口に出して言っている子がいました。

また、「やり方」でこちらが見て、「こう考えているんだな」と思う子がいました。


どんなやり方でも「その子に似合って」「やりやすくて」

「再現しやす」ければ
よいわけです!


・・・でも、やるたびに方法が違ったり、

うまくいくときといかないときがあったり

だんだんいらいらしてきたり

しているときは、その子のタイプや現状の力に合っていないのでは、と思います。


子ども達が一心になってパズルを組み立てているときに

いつもはちょこっとヒントを出す私が黙ってみているので

助けを求めてこちらを見ている子もいました。

「タイムトライアルだからね、自分でやってみて」

と伝えました。

そのうち、自分で方法を見つけ出して無事完成!


どうしても、と助けを求めた子には少しお手伝いをしました。

(途中までです)

また、チャレンジできるかな?

それとも、もうあきらめてしまうのかな?


しばらく様子をみようと思います。





漢字にしても文章題にしても、その子その子で本来は「アプローチの仕方」が

違うはずです。


無理して「似合わない」方法を繰り返していくより、

「自分のタイプ・似合う方法」を一緒に探していく、

そんなナビゲーターになりたいと、パズルをみながら考えていました。




大船の植物園でみた「あじさい」。繊細で美しいです。


疲れたら、植物にふれるのもよいですね。


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「学習性無力感」・・・生活でも・・・

2019-06-08 18:08:29 | 発達や学習が心配
先日NHKの「隠れた不登校」の番組をみました。

一般の教室には、入れないけれど、別室なら登校できる中学生の話です。

子どもたちが語ることばをきいていると、1回のきっかけで教室にはいれなくなった、というより

「だんだんに」入れなくなってしまったのでは、と感じました。

学習が難しくなって

友達の視線がつらくなって

よくわからないけれど だんだんにつらくなって

理由がはっきり言えない場合も多いと思います。

もしかしたら、自分的にはがんばっていたのに、それが「報われなかった」と感じたのでは?


番組の少し前にアメリカの学者セリグマン博士の「オプティミストはなぜ成功するのか」という本を読んでいました。

檻の中の犬に電気ショックを与える、という「ショッキング」な実験を通して、「もう無駄だ」と思うと、

嫌なものからにげられる機会があっても、逃げようとしなくなる・・・



身近な大人の「批判スタイル」をきいて子どもが育つ

そんな子どもがうつ状態になったとき、成績が下降し、まわりから才能がないと思われる(と思ってしまう)


そんなどきっとすることも書かれていました。


私が特に「なるほどな」と思ったことは、

「態度を叱られる」より「能力や特性を叱られる」とより悲観的になってしまう、

という部分。


うまくいかなかったとき、「真面目に取り組んでいなかった」という理由より「あなたがだめだから」と言われた方が

もう、やるせなくなりますよね。

逆に、「やり方をかえればできる」と思った方が次に立ち向かえます!

NHKの番組だと、「教室ではつらいけれど、別の部屋で自分に合わせた学習ペースならがんばれる」子どもたちが紹介されていました。

一つの方法にこだわる必要はなく、「その子ができる方法に変える」ことでつらい状況から前に進む元気が

もらえているのだと思います。

セリグマン博士の本では


楽観的な人の方が「立ち直る力」が強く、仕事の成績も上がる

とも書かれていました。

うまくいかなかったときは、

ついていなかった

相手の方が調子がよかった

こんな日もあるさ

と考え方を切り替えるそうです。


なるほど

もしかして、「心の底から」そうは思えなくても、

自分に言い聞かせるようにしていると「そうかもしれない」と思えてくるのかも。

私はついていた「質問項目」に答えていくと、けっこう「悲観的」だったのですが、

ちょっと試してみたら、楽になってきました。

でも、こんなことも書かれていました。


ペシミスト(悲観的な人)は、人間が生き延びるために必要


この人たちは、「現実把握」がよくできるそうなのです。

企業でも、全員が楽観的では、うまくいかなくて、一定割合、ペシミストがいる方が

うまくいくそうです。


・・・・それも、分かる気がします。

違うタイプの人を排除するのではなく、違うタイプの人がいるからこそ、

世の中がうまく回っているんだ、ということが学校文化になっていくといいなあ、

と心から思います。



リングが柔らかくて、見開きの中心部分のも書きやすいノートを見つけました。ミニ日記帳にいいかも。


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