横浜・港南中央で学習や発達に特徴がある子どもを支援する塾 びすぽうく

”教室の”困った”を”わかった!”へ。子ども・保護者・学校の先生、みんなが元気になるために実践経験をもとにしたつぶやき

「オノマトペ」を使ってみる

2015-10-26 13:59:51 | 発達や学習が心配
さわやかな秋晴れ!

でも「乾燥注意報」がでています。

今日はマスクをつけての出勤でした。



今日は「オノマトペ」の話です。

「オノマトペ」とは、もとはフランス語で

本来はものが発する音をまねて

できた字句。

「ドッカーン」「サラサラ」や音のしない様子

例えば、「にやにや」などの

ことばです。



ある新聞の「トピックス」に


頭痛の状態を表すことばとして

「ガンガン」から「ピリピリ」に変わると、

片頭痛の状態からは改善したがまだ神経性の

痛みが残っている状態、と医者が理解する、

と出ていました。

患者が話すこの「オノマトペ」が「表」に

なっているとか。



小さい子どもや語彙が少ない子どもと接するとき、

「今この子どもはどんな状態なのか」

分かりたいけれど、なかなかわかりにくいことが

あります。



体調がよくなさそうだけど、いったいどこが

具合が悪いのか。



怒っているようだけれどいったい何が原因

なのか。



困っているようだけれど、どうしてあげたら

楽になるのか。

こんなときは、「いらいらする」を使う、とか

今の気持ちは「しくしく」だとか、

気持ちと短いことばが結びついていくと

周りの大人や友達もその子の「状態」を理解しやすく

なると思います。

「オノマトペ」は本人も言いやすいし、

周りにも伝わりやすいです。



塾で使っている振り返りカードです。

表情シールをはったり、自分で自分の顔を描いたりしています。

気持ちを表すことばは、国語の教科書から

集めて下の欄に選択肢として書いています。

はじめは、このまま「丸写し」をする状態から始まります。

毎回少しずつ「書く」ことで気持ちを表現しやすく

なる子どももいます。

でも中には、「すごく楽しそう」にしていても

「イライラシール」を貼っていく子どももいます。

自分の気持ちを客観化することがまだ難しい子どもも

います。

気持ちを「うまく」表現するために

自分の今の気持ちを「セルフモニタリング」する力も

つけていく必要があるのでは、と思うこのごろです




最近、このブログの読者から直に感想を伺うことができました。

ちょっとうれしくて・・・「うきうき」(笑)

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プレプレのプレ

2015-10-19 16:41:48 | 発達や学習が心配
先週の土曜日雨で昨日運動会があり、

今日は代休の学校もあるようです。

今年度年長さんで来年入学予定の学校に

運動会を見にいかれた方もあるのでは。

来年度入学予定の子ども達向けの「演目」もある

運動会も多いです。

がんばったプレゼントに昔は「折り紙」などでしたが

今は1年生の手作りのメッセージカードや上級生が

作った「メダル」などが多くなってきているようです。

この「手作り品」がとてもうれしくて大事にとっておき、

入学してから見せてくれた子どももいました。

「世界に一つ」の「オリジナル」ですからね~。



前置きが長くなってしまいました。スミマセン。

今日のお題は「プレプレのプレ」。

英語が必修化されることの是非が話題になっていますが、

言語能力も「個人差」が大きいと思います。

特に今日は「手先」のこと。

「ひらがな」を覚えるのに時間がかかる子どもがいます。

「読み」だけでなく、「書く」ことも。

他の子と比べて「ちょっと心配」があり、「早め」に

読み書きの練習を始めたとして・・・・。

実際子ども自身に「必要感」や「楽しさ」がなく、また

「手先の神経」がまだまだ書くことに対して「育って」

いなかったら・・・

子どもはなぜ「ひらがな」の練習をしなければならないのか、

ぴんと来ず、「入学前にできないと」というプレッシャーで

「入学」が楽しみでなくなってしまったりして・・。

ここで「大人」も「0か100か」でなく、せめて「10ずつ」の

細切れ作戦」で考えてみるのはどうでしょう。

茶碗を「ちゃわんと(おっと)ちゃんと」もつ

ことから始める。

太いクレパスでぐるぐると紙にかく。

太いクレパスで点を描く。

ある程度の面積を塗りつぶす。

毎日5分だけ。できてもできなくても

その時間。本人が「もっと!」と言ったらしめたものです。

急にレベルを上げると「プチ抵抗」があるかもしれません。

階段に例えるなら「2段ぬかし」はなしで

ときには同じ段で足踏みも

機嫌が悪いときはやりません。大好きなテレビ番組がある時間も

おうちの方が忙しい時間も避けて。

手先の神経や器用さが育つのにはけっこう時間が

かかります。

入学前にちょっとやっておくとよいのは、

「水もの」が入っている入れ物をお盆にのせて

少し遠くからこぼさずに運ぶこと。


「水ばかり」見ていると壁やテーブルなどに

ぶつかります。

これは実は給食当番の練習です。

周りに気を配りながら「運ぶ」「移動する」。

休み時間の「事故」も減ります!!

あとは、「自分の顔を描く」。

1年生は名刺がわりに「自画像」を描く機会が

たくさんあります。上手でなくてもよいので

「描く」抵抗を少なくしておくとよいです。


(にもつをチェックするカードを作ってみました。百均で売っているケースを使用)

ちょっとだけ「がんばれば」届く「目標」が

子どもの「やる気」を起こさせると思います。


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新1年生準備、少しずつはじめませんか?


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涙、涙・・・「泣く意味」。

2015-10-12 22:25:44 | 発達や学習が心配
急に秋らしくなってきましたね。

朝夕、涼しく感じます。

通勤途中で拾ったどんぐりで

ちょっと遊んでみました。

どんぐり兄弟!

秋といえば、演歌では「涙」

私も朝ドラで「ここでくるな・・」と

30秒前に「予感」がし、じわっ。

でも高校生のとき(すごい昔!)まで

友達が横で泣いていても(同じ状況にいるのに)

ぜんぜん涙が出ず、不思議な感じでした。

なんとか泣こうと(ふり)はしてみました。

その後大学でカウンセリングを学んだとき、

自分の内面に目を向けて湧き起こる「感じ」を

文章化したり、言語化したりするようになってから

この「じわ~」がすぐくるようになった気がします。



お父さん、お母さんが「わが子」に関して流す「涙」は、

成長したうれしさ、すばらしさもあり、また

自分の思いとのずれを感じた悲しさやくやしさ、

そして他の子どもと成長を比べての「プライド」を

ちょっと傷つけられたときでもあり・・・

本当に複雑です。同じ運動会でわが子を見て

思う気持ちもさまざま・・・。



子ども自身も小さいときは、

思い通りにならないくやし涙が多い気がします。

少し大きくなってくると

友達関係でのつらさ、人と自分を比べての

自己否定。それにプライドを傷つけられたと感じる

ときに涙・・・・。

もちろん、うれしいとき、感動したときに涙も

あるでしょう。

でも、大人も子どもも「つらくても泣けない」ときも

あります。

気持が張り詰めすぎてもし泣いてしまったら

自分が「壊れてしまいそう」で、自分を「保つ」ために

泣けないこともあるかもしれません。

でも逆に

心ゆるせる人の前で泣くことができる・・・

「泣く場所がある」ことで

気持が楽になることもあるでしょう。

涙と一緒に「つらさ」も出せてしまうかも。



今日の朝刊で「友達の涙」で「いじめ」に気づいた

ことがあった、と出ていました。

「人前で泣くこと」で「気持が表に出て」人に

伝わることもあるんですね。


あっ!いつもと違ってなんだか

しんみりした終わり方に・・・。

やっぱり「秋」なんですね。



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わったのにふえちゃう・・・分数の不思議

2015-10-08 08:50:46 | 発達や学習が心配
曇っていますが、過ごしやすくなってきましたね。

今日は「数学的思考」のお話。

思わず、後ろに身を引いた方も

あるかしら

6年生の算数の「分数のわり算」。

「分数のかけ算」の後の単元です。



こんなのです。

「あ~もしかして逆さにしてかける」っていうの?

まさにその通り。

授業では、先生の説明をきいてふむふむ。

でも、家に帰って「どうして逆さにかけるの?」と

思い出そうとすると?????

すでに前学年までに習っている(既習、といいます)

割られる数と割る数に同じ数とかけても答えは同じ」と

いう考え方を使うと、のような式になるから

なのですが、ここ、いまいちストンと落ちない子もいます。

だって、「割ったのに答えがふえているからです!!」

そこでこんな図を考えてみました。



きゅうりを輪切りにするとき、薄く切れば切るほどたくさん

「スライス」ができます。

ざっくり切ると「数は少し」しかできません。

1より小さな数(小数も)でわると元の数より

答えが多くなってしまう・・・というイメージです。



算数は学年が上がるにつれ、「抽象的」になり、

「実生活」からかけ離れていくような内容がでてきます。

「図形」だと「目に見えて」わかりやすく、「計測」も

実際にはかるのであれば「感覚」としてとらえることも

できます。

さらに、「前学年・前単元」までの学習内容を「使って」解く

問題が多くなるため、それまでの「学習」が身についていない子どもは、

「そもそも・・・」のところから始める必要もあります。

「考え方・・・なんだかめんどくさいな」

という子どもはシンプルに「逆さにしてかける」ととりあえず

覚えてしまうのもいいかもしれません。

授業で友だちや先生の考え方をきいて「そうか!」と

思えることがでてこれば、次の段階として

少しずつ「自分で」どうしてそうなるのか

考えようとし始めるようになると思います。

「数学的思考力」も「文章読解」のように

レベルを段階的に上げる必要があるのかな、と

思うこのごろです。


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入学前の準備、特に手先や行動に関しては早めの準備が有効です!!

ぜひご相談ください。

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